ハーゲンダッツ特集、インタビュー第6回は、クリスピーサンド「キャラメルクラシック」。企画開発担当の栗田暁子さんに、キャラメルフレーバーのこだわりからクリスピーサンドの誕生秘話までをたっぷりと教えていただきました。

第1回 ミニカップ バニラ
第2回 ミニカップ ストロベリー
第3回 ミニカップ グリーンティー
第4回 ミニカップ 紫いも
第5回 ミニカップ マカデミアナッツ

3代目キャラメルは「苦み」が決め手

今回はいよいよクリスピーサンドの登場ですね!「キャラメルクラシック」は、スイート&ビターなキャラメルフレーバーが上品なおいしさで、まさに、大人のためのスイーツといった印象です。

栗田この「キャラメルクラシック」は、2014年6月に発売されてから丸2年が経ちました。クリスピーサンドファンの方にも、キャラメル味ファンの方にも、たいへんご好評いただいております。

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そういえば、いまではすっかり私たちの間でおなじみのクリスピーサンドですが、いつごろ生まれたものなのでしょうか?

栗田ハーゲンダッツの「クリスピーサンド」は、2001年に日本で初めて発売されました。

えっ、クリスピーサンドは、日本で生まれたものなのですか?

栗田そうなんです。現在は海外でも発売されていますが、開発したのは日本なんです。

ミニカップの「グリーンティー」のように、クリスピーサンドも日本から海外に広まっていったものなんですね。なんだか、日本人として誇らしい気持ちになりますね……。

栗田ちなみに、2001年に発売された初代クリスピーサンドのフレーバーも「キャラメル」だったんです。

なんと!なぜまた、初めての商品にキャラメル味を選ばれたのですか?

栗田クリスピーサンドは、ウエハースのサクサク感が命。ウエハースと合わせたときにおいしさが引き立つもの、という条件にあてはめると、ハーゲンダッツ ミニカップのすべてのフレーバーをそのままクリスピーサンドにできるわけではないんです。

そんな中、甘く香ばしいキャラメル味はウエハースと相性抜群。というわけで、クリスピーサンドとキャラメルフレーバーは何度もタッグを組んでいる相性の良い組み合わせなんです。

なるほど……!ちなみに2001年当時の「キャラメル」と、現在販売されている「キャラメルクラシック」はどう違うのでしょうか?

栗田「キャラメルクラシック」は、クリスピーサンドのキャラメルフレーバーとしては3代目。味も少しずつ変えてあるんです。

最初の「キャラメル」は、いわゆるストレートなキャラメル味。2代目の「リッチキャラメル」は、キャラメル味のドリンクなどの支持に合わせて、こっくりと濃厚で甘いフレーバーにこだわりました。

そして現在の「キャラメルクラシック」は、やさしい甘さのなかにほどよい苦みを効かせた大人向けの味わい。現在のショコラティエなどの台頭もあり、キャラメル味もよりクラシカルで繊細な方向に洗練されていることを受け、このフレーバーになりました。

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フレーバーにも細やかな変遷があるのですね。ハーゲンダッツのフレーバーを追っていると、知らず知らず自分も流行に敏感になれるような気がします。

クリスピーサンドは「タコス」から生まれた?

クリスピーサンドを初めて手にしたときは、リッチな雰囲気とスペシャルな存在感に心がときめきまくりました。本国ではなく日本生まれの商品だと知ってさらに感動したのですが、そもそも一体どういうきっかけで生まれた商品なのでしょうか?

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栗田クリスピーサンドは、新しい驚きのある商品を作る「wow!プロジェクト」という社内プロジェクトの一貫として、2001年に日本で発売されました。最初の開発担当者が、タコスからひらめいたものなんです。

タコスから? その柔軟な発想に驚きです!確かに、「はさんで食べる」「中の食感も外の食感も味わえる」「片手で食べられる」など、共通するイメージがたくさんありますね……。

栗田「クリスピーサンド」は現在はミニカップと同価格なのですが、お客様からミニカップよりもご褒美感や贅沢感があると言っていただいています。ハーゲンダッツアイスクリームに食感や味わいがさらに加わったスイーツのような位置づけで、今ではみなさまのお楽しみとして定着しているようで、とても嬉しいです。

確かに、「クリスピーサンド」には“とっておき感”がありますよね。わたしも、大変な仕事をひとつ終えたときなど、自分へのご褒美に買って楽しんでいます。

あれ、そういえば、パッケージもいつのまにか変わっていますよね。より洗練されているというか……。

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栗田パッケージは2014年に、真四角の形から、上部がなだらかにラウンドした形へとリニューアルしました。中のウエハースが割れにくい構造にこだわりながら、よりリッチで特別感のあるデザインを意識しています。あと、昔は中に乾燥剤が入っていたのですが、現在は製造技術の向上で、乾燥剤を入れなくてもウエハースのサクサク感をキープできるようになりました。

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そういえば、昔は乾燥剤が入っていたような気がします!日に日に技術もデザインも進歩しているのですね……。これからも、クリスピーサンドの進化を追いかけ続けたいです!(つづく)

教えてくれた人
栗田暁子さん
ハーゲンダッツ ジャパン マーケティング本部。ひとつのものをじっくり作る企業精神に感銘を受けて入社。開発担当は8年目。思い入れのあるフレーバーは、シンプルなのに濃厚な「グリーンティー」。
商品リスト
ハーゲンダッツ クリスピーサンド キャラメルクラシック 294円