DATE
#1
たねや
#2
#3

「たねや」のあんこを巡る旅。

[その2]

機械と職人の共存

taneya_anko_12

続いて、どらやき工房を訪ねました。
目の前に現れたのは、でっかいベルトコンベア!

taneya_anko_13

ガッシャン、ガッシャン。
一定の間隔で、どら焼きの生地がベルトコンベアに流し込まれます。

taneya_anko_14

どらやきは、素材や生地の質がそのままおいしさにつながるお菓子。その日の気温や天候で変化する生地を見極め、焼き上げます。

鶏が早朝に産んだ卵が「GPセンター」というところに集められ、洗卵・選別し、パックやダンボールに包装されます。そうして配送されるのが、大体昼過ぎから14時。卵を割って、すぐに砂糖を混ぜ生地をつくります。

taneya_anko_15

ここからは、製造部長の藤澤さんから、どらやき工房長の小川善之さんにバトンタッチ。こだわりを聞きました。

taneya_anko_16
写真右が、どらやき工房長の小川さん、左は自分
小川

このベルトコンベアで、 どらやきの生地を焼いています。

機械の火も、適時変えて。

小川

そうですね。気温とか季節、湿度も関係してきますね。

あの職人さんがレーンを見てるのは…。

taneya_anko_17
小川

火加減を調節しているんですね。1回火を付けたらそのままいけるかっていったら、そうでもなくて。夏場は生地が焼けやすくなる一方、冬場やったら、温度があまり上がらないから火は通りにくくなります。

taneya_anko_18
「1」〜「23」のバーナーを調節しながら火元を調整するのだそう!
小川

続いて、この工程でつけた焼き色は、あんこを挟むほうの面です。こういう層をつくり、あんこのみずみずしさを閉じ込めるんです。

taneya_anko_19

そうして、ここにあんこが乗るっていうことですね。

taneya_anko_20

1日でどのくらいの数をつくっているんですか?

小川

店舗から製造数を言われてからなので、それが分かってからの準備で、今日は粒あんのほうが6,300個、白粒あんのほうが2,500個ぐらいです。

あ、白粒あんのどら焼きもあるんですね。

小川

そうですね。白粒あんもおいしいんですよ。

taneya_anko_21

これはひとつずつパッケージしてからすぐに、全国に発送ですか?

taneya_anko_22
小川

そう、今日つくったどらやきは、明日の朝には店頭に並んでる状態です。製造して、そのままのラインで、包装もしてしまいます。ずっと置いておくと、乾燥してしまいますから。だから人数もそれなりに必要なんです。

なるほど! 確かに、たねやのどらやきは以前渋谷店で買ったことがあるんですが、すっごくふわふわでした。

それは、できてすぐに送るからこそできたてに近い味を楽しめたんですね。


これも、小川さんたち職人の努力のほか、製造から発送、店舗に並ぶまで、一切無駄のない連携もあってこそなのだなと実感しました。

最後のページでは、製造部長の藤澤さんに、たねやの和工場の歴史から、たねやの原材料へのこだわりなど聞きました。

【次ページ】「たねや」として譲れないもの

WRITER

平野太一

CAKE.TOKYO 編集者。あたらしいものとおいしいものを求めて、プライベート・仕事を問わず、実際に訪ねることをモットーに、日々活動しています。 Twitter : @yriica

PHOTOGRAPHER

三浦咲恵

1988年大分県生まれ。City College of San Francisco写真学科卒。帰国後、株式会社マッシュにてスタジオアシスタントを経て、2014年鳥巣佑有子氏に師事。2016年独立。現在、ジャンルを問わず、雑誌・Web・広告等で活躍中。

#1
連載「たねや」に寄せて。

お菓子の会社で働く人ってどんな人? お菓子をつくる会社で働く人たちを通して...

#3
バームクーヘンの、伝統と革新。

大学生時代、大阪に住んでいた自分が、たねやグループを知ったきっかけは、「クラ...