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カワイイだけじゃない!プラントベースのスイーツにとことんこだわった今話題のovgo Baker

UPDATE:

CAKE.TOKYO編集部

今、注目のスイーツと言えばプラントベースやヴィーガンスイーツ。ヘルシーで罪悪感のないおいしさが注目を集めています。ポップでカワイイ! しかもおいしいプラントベースのアメリカンベイクで人気なのが「ovgo Baker」。スイーツを通じて“楽しく、優しい社会”を目指す「ovgo Baker」の魅力を2回に渡ってご紹介します。

目次

人気のプラントベースベイクショップ、ovgo Bakerってどんな店?

プラントベーススイーツとは、バターなどの乳製品や卵といった動物性素材を一切使わず、小麦や米粉、豆乳などの100%植物由来の材料のみで作るスイーツのこと。環境負荷も軽減でき、ヴィーガンの方も食べることができるため、プラントベースフードはサステナブルの文脈と食の選択肢の両方の観点から注目を集めています。
ヴィーガンと聞くとストイックなイメージがあり、ヘルシーだけどおいしさは我慢? と思っている人も多いはず。そのイメージを変えてしまうのが、ボリューミーで100%プラントベースのアメリカンベイクが楽しめる「ovgo Baker(オブゴベイカー、以下オブゴ)」です。

かわいいロゴの看板

「オブゴ」は2023年現在、休業中の小伝馬町店を含めて東京や京都、長野など日本全国に7店舗を展開。全国各地でポップアップが開催されたり、オブゴの考えに共感するカフェやショップで取り扱われるなど「出会ったことがあるかも!」という人もいるかもしれません。

おいしいクッキーでやさしい未来を実現したい

オブゴベイカーのオリジナルエプロンを着用した溝渕さん。オブゴはオリジナルグッズもかわいい

オブゴ代表を務める溝渕 由樹さんは、子どもの頃から大のスイーツ好き。けれど、最初からスイーツの仕事をしようと思っていたわけではないのだそう。海外留学などを経て、社会問題に興味を抱くようになり、その問題解決になるのではと商社に入社。働く中で「自分のやることが社会に役立つことを実感したい」という気持ちが高まり、商社を退社します。好きなスイーツと、フェアトレードのコーヒーなどに関する仕事をしようかと考え、南米やアメリカを旅した時に出会ったのがヴィーガンやプラントベースフードです。

「当時、環境問題への関心の高まりもあり、アメリカではカフェやスーパーなどで普通にヴィーガンやプラントベースフードが販売され、誰でも手に入れることができました。アメリカで肉食による環境負荷などを学ぶうちに、好きなスイーツをプラントベース仕様で作れば、環境問題に貢献できるかもしれないと考えるようになったんです」(溝渕さん)

クッキーのレシピはスタッフ全員でアイデアを出し合うのだそう。ユニークなクッキーが多いのもオブゴの特徴

帰国してみると、日本には健康志向の人が食べるプラントベースのフードはあるけれど、皆が普段食べているものにヴィーガンやプラントベースという選択肢があまりないことに気づきます。元々、スイーツが大好きで、ボリューミーなチョコチップクッキーで有名なニューヨークの「Levain Bakery (ルヴァンベーカリー)」の味を再現するなどプライベートでもスイーツ作りをしていた溝渕さん。オーガニックや動物愛護などに関心を寄せる仲間も加わり、“スイーツが好きな人”が食べてもおいしいヴィーガンフレンドリーなクッキー作りへの挑戦が始まります。

できあがったクッキーを「青山ファーマーズマーケット」で販売したら、大成功! たちまち完売してしまいます。手応えを感じた溝渕さんたちはクッキーブランド「ovgo B.A.K.E.R」をスタート。やがて“おいしいヴィーガン”の輪が広がり、2021年に小伝馬町に第1号店「ovgo BAKER Edo st.」が誕生しました。

大切なのはプラントベースでもおいしいということ

アメリカ映画のワンシーンに出てくるようなオシャレな外観

今回、ご紹介するのは1号店のほど近い東日本橋で2023年3月1日にオープンした「ovgo Baker Edo St. EAST」。アメリカの一軒家をイメージしたというショップは、温かみのあるサーモンピンクやイエローがポップで、ホッと和む店です。

1階は販売のみ。ショーケースの中は日によって異なります

クッキーなどの焼き菓子はすべて店内のキッチンで手作り。ドアを開けると甘い匂いが漂い幸せな気分になります。1階は販売フロアで、2階はイートインスペース。できたてのスイーツをドリンクと一緒に楽しむ事もできます。

イートインは2階で。内装もアメリカンな雰囲気でわくわくしてきます

並んでいるスイーツはすべて植物由来の素材を使った100%プラントベース。素材はできるだけ有機栽培にこだわり、砂糖も精製過程で動物由来のものを使ったものは使わないようにしています。

数多くの種類の焼菓子

プラントベースを前提にしつつも“おいしいお菓子であること”を大切にしているオブゴ。創業当時は手に入る材料も限られ、苦労したのだそう。焼き菓子ではバターや卵のコクはおいしさの重要なポイント。そのコクを代わりに使う米油やココナッツオイルでどう出すのか、味わいをどう補うのかなど試行錯誤を重ねてきました。

「アメリカンクッキーで代表的なクッキーでソフトクッキーというのタイプがあるのですが、チューイーという内側が少しねっとりとした食感がなかなか出せなくて。オーツミルクが容易に手に入るようになって、皆に食べてもらえる価格でソフトクッキーを作れるようになりました」と溝渕さん。

茶色のパッケージはグルテンフリー、白色は小麦使用とひと目でわかるようにパッケージを変えています

クッキーやスイーツが何よりも大好きなスタッフたち。おいしさには妥協しません。バターや卵を使ったクッキーに比べて風味に物足りなさを感じたら、スパイスやココアで風味を増してみるなど工夫を凝らします。

出来上がったのは、しっかりコクがあるのに後味に余分な甘みや脂っぽさが残らず、ナッツや小麦の甘みなど素材の味わいが生きたスイーツ。他にはない味わいに一度食べると病みつきになること間違いなしのおいしさです!

オブゴベイカーで食べたい! おすすめスイーツ5選

クッキーや焼き菓子のレシピは80種類以上。店頭には定番や季節に合わせたものなど10種類ほどが並びます。季節限定や開発中の商品などもあり、まだまだレシピは増える予感。どんなスイーツに巡り会えるのかワクワクしますね。

その中から、人気があるというスイーツ4品と、加えて、初公開、オブゴ直伝のヴィーガンマフィンのレシピも公開しちゃいます!

1:インポッシブルチョコレートチップクッキー

「インポッシブルチョコレートチップ」¥380

創業以来、世代や性別を問わず人気があるのが「インポッシブルチョコレートチップ」。外側がサクサク、内側がしっとりとしたソフトクッキータイプです。「インポッシブル」とは「ヴィーガンとは思えない」という意味。その言葉通り、クリーミーでコクがあり、バターが入っていないとは思えない味わいです。
しっかり甘さのある生地と、ゴロゴロとたっぷり入ったほろ苦いチョコレートチップが相性抜群。手のひらほどある大ぶりのサイズですが、やさしい味わいにペロリと食べられます。

2:スニッカードゥードゥル(シナモンシュガー)

「スニッカードゥードゥル(シナモンシュガー)」¥380

「スニッカードゥードゥル(シナモンシュガー)」。スニッカードゥードゥルは、日本ではあまり馴染みがありませんが、アメリカでは定番のクッキーのフレーバー。生地にシナモンを忍ばせ、シャリシャリしたシナモンシュガーを上からまぶしています。

「スニッカードゥードゥルはアメリカでは定番のクッキーですが、日本ではあまり見かけませんよね。どんなクッキーだろうと好奇心でお店に来てもらえればと思って作りました。」(溝渕さん)

味噌キャラメルや「あずきなこ」などユニークなフレーバーがあるのもオブゴの特徴。どれもスタッフの自信作ばかりです。

3:バナナブレッド

「バナナブレッド」

クッキー以外の焼き菓子で人気なのは「バナナブレッド」。バナナがたっぷり入った、生地がずっしりと重さがあるケーキ。バター不使用なので、バナナの甘みがダイレクトに感じられます。ブラウンシュガーのコクのある甘みもキャラメルのようでバナナと好相性。
バナナ好きにおすすめしたいスイーツです。

4:メープルウォルナッツスコッキー

「メープルウォルナッツスコッキー」

「メープルウォルナッツスコッキー」。スコッキーとはオブゴのオリジナルネーミング。スコーンを作ろうと苦心していたのだけど、できあがったのは、スコーンにしてはちょっとカリッとした食感のスイーツ。クッキーとスコーンの中間という意味で「スコッキー」にしたのだそう。

ウォールナッツの香ばしさと、メープルシロップ独特な甘みが絶妙なハーモニーとなり、満足感のあるベイクスイーツになっています。

5:ブルーベリーマフィン(レシピ付)

「ブルーベリーマフィン」

最後におすすめするのが「ブルーベリーマフィン」。フワッと軽い食感なのに食べ応えのあるヴィーガンスイーツです。優しい甘さの生地に、ゴロゴロと入った甘酸っぱいブルーベリーが合わさったオブゴでも人気商品の一つ。こちらは「焼きたてが一番おいしい!」ということで身近にある材料でできるレシピを教えていただきました。
ぜひ、おうちでもヴィーガンスイーツ作りに挑戦してみてください!

オブゴのスイーツは、店舗に出かけなくてもECサイトからも購入できます。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

<ヴィーガンブルーベリーマフィンのレシピ>

材料①

米油 40g
豆乳 230g
豆乳ヨーグルト 80g
リンゴ酢 7g
バニラオイル 2g

材料②

てんさい糖 200g
薄力粉 330g
3g
BP(ベーキングパウダー) 3g
BS (ベーキングソーダ) 3g
冷凍ブルーベリー 100g
  • 1

    ①と②を別のボウルに入れて、混ぜ合わせる

  • 2

    ①のボウルに②を入れてまぜあわせる

  • 3

    2が8割ほどまざったらブルーベリーをいれる。

  • 4

    マフィン型に130gにわけていれる

  • 5

    175℃で30分焼いたらできあがり(15分で前後まわす)

簡単においしいヴィーガンブルーベリーマフィンのできあがり

ますます広がるおいしいプラントベース&ヴィーガンフードの世界

「ovgo(オブゴ)」とは「organic(オーガニック), vegan(ヴィーガン), gluten-free(グルテンフリー) as options(選択肢)」の頭文字から。スイーツが好きな人、ヘルシーなフードを食べたい人、アレルギーで食事制限しなければならない人、動物や環境にやさしいフードを選びたい人。全ての人が平等に“おいしい”を楽しめる場所。それがオブゴベーカーです。

「“かわいくておいしい”から興味を持ってもらって、プラントベースのお菓子っておいしいんだってことを知ってもらうきっかけになればいいですね。そこから普段の食事にもプラントベースのフードを取り入れたり、環境や動物愛護のためにヴィーガンでがんばっている人への理解に繋がったりすることが大切だと思います。」(溝渕さん)

東日本橋店では初めてフムスやスープなど食事メニューもスタート。やさしい世界に繋がるオブゴのおいしさはますます広がっていきます。

後編では、代表の溝渕さんに注目のキーワード「プラントベース」について語っていただきます。オブゴの環境問題や社会問題への取り組みを通じて、知っているようで知らない「プラントベース」について探ります。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

取材・文・写真 小田中雅子

SHOP INFORMATION

NAME ovgo Baker Edo St. EAST
ADDRESS 〒103-0004 東京都 中央区 東日本橋 2-2-8 花生堂ビル 1・2F
OPEN 平日11:00~19:00、土日祝10:00~18:00
CLOSE 無休

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