こんにちは、CAKE.TOKYO編集部の名和です。
前回もみじ市を開催した手紙社が、秋の一大イベント「東京蚤の市」を開催します!!
2年前にはじめて「東京蚤の市」に参加したとき、全国各地からアンティークや古道具が集まり、おいしいフードに愉快な音楽が聴こえてきて…会場全体がわくわくした幸福感に包まれ、私も子どものように胸踊るひと時を過ごしたことを、よく覚えています。そのときの写真ですが、雨天でもたくさんの人で賑わっていました。
どうやって「東京蚤の市」独特の素敵な世界観がつくられているのか知りたい!と思い、このイベント運営を担当している手紙社の小池伊欧里さんと西林瑞貴さんに話を聞いてみました。
手紙社のつくる「蚤の市」の世界観
うまく言えないのですが、手紙社の蚤の市には、独特のしあわせな空気が満ちているように感じます。何かイメージしてつくられているのですか?
小池ヨーロッパの蚤の市を参考にしています。ただ再現するのではなく、「手紙社なりの世界観を大事にした蚤の市イベントをつくろう」と。そうした世界観を意識したイベントは当時はまだなかったので…。
手紙社なりの世界観、きっと来場者のみんなが共有していたと思うのですが、具体的にはどんなことですか?
小池子どもから大人まで、誰もが楽しめる”エンターテイメント”であることですね。手紙社の蚤の市はお買い物するだけの場所ではありません。アンティーク、古道具のお店が中心に揃いますが、ライブステージや場内のパフォーマンス、フードも目白押し。”テーマパーク”のような雰囲気にできたらな、と。
手紙社ワールドのテーマパーク…!そういう意味では、一般的なフリーマーケットとは全く違うものですね。
小池違いますね。どの出店者さんも本当にレベルが高いです。手紙社のイベントすべてに言えることですが、出店は公募制をとらず、編集部が丁寧に選ばせてもらっています。
認め合った者同士がつくり上げる会場には揚々とした空気が生まれ、そこに引き寄せられた人々、来場者がさらに会場の雰囲気を高める連鎖ができる。“手紙社なりの世界観”の本質はここから導き出せるのではないでしょうか。
選び抜かれた出店者さんだけが集うわけですが、何か基準はありますか?
小池開催回数を重ねていくなかで、”前回を超える蚤の市をつくること”が目標になります。だから基準は、前回の蚤の市になりますね。毎回少しずつ、進化できているか?を大事にしています。
自分たちでつくりあげたものを毎回超えていく…。笑顔でさらりとお話しされていますが、すごい。
アンティークな雰囲気のトランプ、よーく見てみると?
HPやポスターでたびたび登場するトランプですが、アンティークな雰囲気がとってもお洒落。これは何かコンセプトがあるのですか?
小池前回の蚤の市から”原点回帰”とい言うのでしょうか…”扱っているモノ”自体にもっとフォーカスを当てたくて。モノをうまく活かしたビジュアルにしたいと考えていたところ、トランプの絵札にしたら面白いんじゃないかと。
トランプの絵柄には古道具やティーカップやこけしなんかも絵柄になっていますね。
小池手紙社に商品を送ってもらって撮影したりと、実は見えないところで時間をかけてます。ちなみに、東京蚤の市の入場チケットはトランプで、4枚の絵柄が登場します!どの柄になるかは当日のお楽しみです。
なんと。入場と同時に手紙社マジックにかけられるわけですね。
「東京蚤の市」で変えていくこと・変えないこと
今年は「東海蚤の市」を初開催するなど、初めての取り組みもありますね。手紙社の蚤の市は進化し続けるという話がありましたが、これまでに大きな節目になる取組みはありますか?
小池大きな変化としては、第5回から「東京北欧市」、第9回から「東京豆皿市」がはじまりました。蚤の市という大きな枠の中で、さらに枠組みすることで、編集部としての視点が伝わりやすい形にできました。お陰さまで、北欧市も続いていますし、前回(第9回蚤の市)からの豆皿市も大盛況でした。
くまの愛くるしいこと…!メッセージにもストーリーがあるし、個人的に頭にシナモンロールのっけてるくまさんがすごく好き。笑
ここまでお話を聞いて、モノのの”見せ方・魅せ方”がとてもお上手だなぁと改めて感じます。まるで大きな雑誌を現実世界で広げて読んでいるような感覚。伝わりますかね…?
小池なるほど、雑誌かー。イベント企画運営チームが”編集部”であることは、まさにそういう意味です。表紙を考えて、コンテンツを選んで、内容を煮詰めていって…うん、まさに雑誌的だし、”編集”そのものかもしれませんね。
他には何か変わったり、増えたりしたコンテンツとかありますか?
小池今年は”ワークショップ”が増えました。最近だと、ハンモックをつくるワークショップが子供にも人気です。
ハンモックってつくれるんだ…!逆に変えないことって何かありますか?
小池手紙社の目指す世界観は第一回からずっと変わっていません。誰もが楽しめるエンターテイメントであることを、進化させるための”変化”はありますが、根底にある世界観は共通しています。
なるほど、ありがとうございます。では次に第10回東京蚤の市の見どころや、フォトスポットがあれば教えてください。
おすすめ撮影スポットも!第10回東京蚤の市見どころ
東京蚤の市の撮影スポットリスト
・大きなトランプが4箇所
・巨大ジェンガ
・北欧市のくまのポスターパネル
・豆皿市を開催する建物2F
最後の豆皿市の建物2Fでは何があるんですか?あとジェンガが気になります!
小池ニシワキタダシさんをテーマにしたエリアをつくっています。本人もきて、ブースをつくってくれていますジェンガはちゃんと引き抜いて遊べるように、鋭意製作中です。
それはすごい。これ全部探せるかな…東京蚤の市の会場全体を回遊する配置になってるのでは?!
小池そうかもしれませんね。笑 あとは東京蚤の市ほしいものカタログなんかも紹介しています。とっておきのモノとの出会いに、わくわくしてもらえるかと。
Instagram東京蚤の市アカウントで開催した「東京蚤の市クイズ」の企画も大好評でした。日々、作家さんの紹介もしています。
手紙社編集部に聞いた攻略ガイド5つ
・事前に東京蚤の市ブログで欲しいものカタログをチェックしておく
・ほしいものがある人は開場より少しはやめにくるのがおすすめ
・飲食店は土日で入れ替わるお店も多いので、日にちを確認しておく
・フードの出店者は売り切れるのがはやいので、要注意!
・その場の空気に身を任せて楽しむ
参加した時に思ったのは、ショッピングバッグがあったり、防寒のカイロ、ゴミ持ち帰り用の袋は持っておくと快適だなと思いました。
小池東京蚤の市だけで200組以上、関西蚤の市でも140組以上もの出店者が集う冬の一大イベントです。来場者さんも含めみんなで世界観を共有している安心感がありますね。
西林来場者さんがいてこそ完成する世界観ですよね。出店者さんやとっておきのモノとの素敵な巡りあわせがあるといいなと思います。手にとったモノには、いろんな人の手間をかけられてやってきた、そのモノだけが持つ物語を感じてもらえたら、と。
自分が手紙社のつくる世界観の一部になれるって、なんだか嬉しくなっちゃいます。東京蚤の市(11/19~20開催)や関西蚤の市(12/5~6開催)、とても楽しみですね。
今年はどんな”とっておき”と出会えるだろうか。長い時間と人の手を経て、時には国を超え、東京蚤の市にやってきたことを知ると、一層愛おしさが増しそうです。むしろ私たちのほうが、とっておきのモノたちに招かれたのでは?と思うほど。高揚の2日間に思いをはせつつ、ほしいものカタログを眺めようと思います。
東京蚤の市開催概要
日程:2016年11月19日(土)、20日(日)※雨天決行
時間:19日(土)9:30~17:00/20日(日) 9:00~17:00
開催場所:東京オーヴァル京王閣
東京都調布市多摩川4–31–1
入場料:500円(小学生までは無料)
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