まちおこしからスタートした、岐阜・美濃加茂限定の激レア焼き芋スイーツ「壺芋ブリュレ」
CAKE.TOKYO編集部
日本中から厳選したさつまいもをこだわりの壺焼き製法でじっくり焼いていく「壺焼き芋」。
これだけでも充分に魅力的ですが、この「壺焼き芋」を贅沢にまるごと1本使用したCreaimo(クリーモ)の「壺芋ブリュレ」がいま、岐阜・美濃加茂発で大きな話題を集めています。
今回は、この商品を開発した出口峻佑さんにその思いと魅力について詳しくお話をお伺いしました。
目次
美濃加茂で土日限定の販売
岐阜駅から特急で約40分。
柿や梨、りんごなどのフルーツの名産地である美濃加茂市に美味しさとエンターテイメント性を兼ね備えるお芋スイーツがあるとのことで早速伺ってきました。
名古屋~高山間をつなぐ「JR美濃太田駅」
JR美濃太田駅南口からまっすぐ徒歩3分ほどの場所にあるレンタルスペース「MINGLE(ミングル)」
今回ご紹介する「壺芋ブリュレ」はここで土日限定で販売されています。
駅から歩いてすぐ。明るい店内はシンプルで落ち着いた雰囲気。
「壺芋ブリュレ」誕生のきっかけはコロナ禍
人とのコミュニケーションを何よりも大切にしているという出口さん
明るいナチュラルな店内に入ると早速「こんにちは!」と出口さんとスタッフの女性おふたりが笑顔いっぱいで迎えてくれました。
大学でまちづくりについて学んだという出口さん。いまでは美濃加茂に移り住み、町を盛り上げるべく情熱をそそいでいますが、以前は美濃加茂とは全く縁がなかったといいます。
そのきっかけはなんと、大学時代のインターンなのだそう。
「移住当初はあまり上手くいかなくて。MINGLEを任され、カフェやゲストハウスなどの様々な活動を行いました。」
不運にも試行錯誤を繰り返している最中にコロナ禍に襲われ、出口さんは活動の中断を本気で考えたといいます。
「もう名古屋へ帰ろうかと思っていたんです。ただ、代表に相談した際に『まだ結果を出せていないけどそれでいいの?』と問われまして、確かにこのままでは終われないな、という気持ちになって考え出したのがこの壺芋ブリュレです。コロナ禍でも人が集まってくるような、人々が熱狂するコンテンツを生み出してから進退を決めようと思いました。」
さつまいもを使ったお菓子が東海地方で流行の兆しを見せていた点に目をつけ、早速これをフックに人々を惹きつける商品の開発に取り組み始めたそう。
日頃からエンターテインメント性を重視しているという出口さんは、様々な情報を集めるうちに焼き芋にカスタードクリームを詰めてお客様の目の前でブリュレするというアイディアに辿り着いたといいます。
そんなとき、同僚から最高の情報が入ります。
「『つぼ焼いも岐阜総本舗 幸神』さんをご紹介いただいて。幸神さんには本当にお世話になりました。」
さつまいものことに詳しくなりました、と笑う出口さん。
炭火でじっくりと焼き上げる、昔ながらの壺焼き芋
大きな壺を使って炭火の低温でじっくりと丁寧に焼いていく「壺焼き芋」。
江戸時代から続く古式製法で、石焼き芋とは異なり、皮までしっとりとやわらかい甘い焼き芋ができるのが特長。
なかでも、Creaimoで使用している壷焼き芋は炭の火力管理まで徹底して行われ、壺の反射熱まで利用しているため、特にしっとりとした食感が自慢だそう。
「幸神さんに企画の相談に行ったら、カスタードクリームにいちばん合うさつまいもの品種を教えてくれました。本当にいろいろと食べ比べましたが、うちでは紅はるかとシルクスイートを使うことにしました。」
当初は「焼き芋ブリュレ」という名称にしようと思っていたという出口さんですが、壺焼き芋があってこそ!ということで、敬意を込めて「壺芋ブリュレ」のネーミングに決めたそうです。
「壺芋ブリュレ」はこの壺焼き芋をなんと贅沢にまるごと1本使っています!
ディスプレイとして置かれてあった壺焼き芋の壷。大きい!
さつまいもの香りを活かすカスタードクリーム
焼き芋が決まったらお次は「壺芋ブリュレ」の大切な要素、カスタードクリームです。
「じっくり焼いたとろける壷焼き芋。さつまいもの香りをいかすためにバニラの香りが強すぎないように工夫をしました。」
たしかに、なめらかで濃厚ですがくどくなく、最後まで食べ飽きないやさしい味わい。
バランスがよく、壺焼き芋あってのカスタードクリームという感じです。
ひとくちサイズの「蜜芋ブリュレ」
オーダーすると目の前で始まるキャラメリゼ!
そして、「壺芋ブリュレ」最大の魅力はなんといっても、このエンターテインメント性!
注文すると目の前でキャラメリゼが始まるんです!
「調べてみると、焼き芋をブリュレして出すお店はあったのですが、お客様の目の前でキャラメリゼするサービスは他になかったんです。」
食べる前から始まるわくわく感と見ただけで誰にでも美味しいことがわかる、そういう安心感も開発の大事なポイントだったと言います。
バーナーに火が付くと、じゅわっと音を立てながら溶けていくグラニュー糖。それがこんがりと焼けていく様は見入ってしまいます。キャラメルの甘い香りも食欲をそそります!
焼きたての甘い香りは誰もが惹きつけられる
やわらかさにびっくり!「とろけるお芋スイーツ」
「そして、なんと言っても、壺芋ブリュレは焼き芋の概念を覆すとろける食感が最大の魅力です!収穫から数ヶ月間熟成されたさつまいもを使用することで実現しました。」と胸を張る出口さん。
早速、焼きたてのキャラメルをスプーンでコツコツと割ってすくい上げると、そのやわらかさにびっくり!焼けたキャラメルとカスタードクリームの甘い香りがあたりいっぱいに広がり、今すぐにでもかぶりつきたくなります!
ありそうでなかったパリとろ食感のお芋スイーツ
SNSが起爆剤に。ECでの販売も人気。
左:蜜芋ブリュレ 3個¥500/6個¥950/12個¥1,800 右:壺芋ブリュレ 1本¥750
大きなさつまいも1本分のボリュームと濃厚なカスタードの満足感、そして目の前でキャラメリゼされるとなれば、これはもう立派なコンテンツ。
「壺芋ブリュレ」は2020年10月に販売開始をした途端、SNSであっという間に拡散され、週末ごとにお客様が倍増したといいます。
「当初は9割が遠方からのお客様でしたが、今は地元の方も半々です。」
「壺芋ブリュレ」は瞬く間に大ヒット!これがきっかけで地元の方との仲間の輪が広がり、あちこちから嬉しい声がたくさん集まってきたそうです。
「地元の方から『壺芋ブリュレがきっかけで美濃加茂を好きになった』と声をかけていただいたことがありました。今ではEC販売で全国へCreaimoの商品をお届けできるようになったことで地元の方にも喜んでいただけていると思っています。」
出口さんがいつも大切にしているのは、人との温もりのあるコミュニケーション。一見、温もりとは遠いように感じるEC販売も人と人、人と町を繋ぎ、温度を生み出していると考えているそうです。
しかし、遠方からなかなか来店できないお客様のために始めたEC販売も、熟成されたさつまいもの確保が難しい秋は、実は数量が限られてしまうとのこと。
PRESS BUTTER SANDとのコラボ商品の発売
これほどまでに大人気で、なかなか手に入らない「壺芋ブリュレ」ですが、なんとこの秋、株式会社BAKEとのコラボレーション商品が発売されます。
まるごと芋のバターサンド〈壺芋ブリュレコラボ〉1個¥486
<まるごと芋のバターサンド〈壺芋ブリュレコラボ〉>
こちらは、焼きたてのバターサンドを提供する店舗のみで販売される限定商品。
厚めにカットした濃密な焼き芋と北海道産フレッシュバタークリームと合わせたコク深いカスタードクリームが焼きたてサクサクのクッキーにサンドされた贅沢な逸品。
ほろ苦いカラメルシュガーチップがトッピングされているので、これはもうお芋クレームブリュレ!
希少価値のある〈壺芋ブリュレ〉と焼きたてバターサンドの美味しさをかけ合わせたプレミアムな味わいは、お芋好きには必ずチェックしてほしいスイーツです。
【販売場所】
●プレスバターサンドギャラリー/PRESS BUTTER SAND 天神地下街店
●PRESS BUTTER SAND ルクア⼤阪店
●PRESS BUTTER SAND ⼤丸東京店
●PRESS BUTTER SAND 三越豊⽥店
●PRESS BUTTER SAND 博多駅店
【販売期間】
2023年9⽉1⽇(⾦)〜2023年12⽉24⽇(⽇)
https://buttersand.com/news/sweetpotato_202308/
そして、もうひとつ。
遠方にお住まいの方や忙しい方におすすめなのが、こちらのEC限定商品です。
ぱりとろ仕上げの壺芋バターサンド 1箱¥3,750
<ぱりとろ仕上げの壺芋バターサンド>
こちらはなんと、「壺芋ブリュレ」最大の魅力である「目の前ブリュレ」の体験が丸ごと届くというもので、ミニバーナーまでセットされているという遊び心満載の商品!
セット内容はサクサクのプレスバタークッキーとBAKEオリジナルのコク深いカスタードクリームがのったとろける甘さの壺焼き芋、それにミニバーナーです。
仕上げに別添のシュガーをふりかけて、バーナーで炙る瞬間は気分も上がるので、家族や仲間同士で一緒に食べると盛り上がりそう!
北海道産のフレッシュバタークリームと合わせたカスタードクリームはリッチな味わいで、自分へのご褒美にもぴったりです。
これから
熱いトークをいっぱい聞かせてくれました
いちやく大人気商品となった「壺芋ブリュレ」。
出口さんに今後の展望を伺うと意外にもフードロスの問題に取り組みたいという答えが返ってきました。
「実は、今後は壺焼き芋のアップサイクル商品を開発したいと思っているんです。」
また、常設の店舗も今のところ出店の予定はないそうですが「美濃加茂を盛り上げていくためにいろいろ情報を集めています!」と楽しそうに語ってくれました。
コロナ禍を越えて熱い気持ちが形になったこのブランドを出口さんはこれからもより多くの人に愛されるように、人々と地域を繋げていきたいとのこと。
新しい商品の誕生も間近のいま、ぜひこの話題のスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
SHOP INFORMATION
NAME | Creaimo |
---|---|
WEBSITE | https://creaimo.jp |
ADDRESS | 岐阜県美濃加茂市太田町2689−14レンタルスペースMINGLE 1F |
TEL | 080-4210-7117 |
OPEN | 毎週土日11:00~14:00(完売次第終了) |
CLOSE | 平日 |
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