【京都・烏丸御池】「パティスリー洛甘舎」の可憐な和魂洋才フィナンシェ
文字を紡ぐフィナンシェマニア
らく
醤油やきなこが洋菓子に姿を変える。一見意外な組み合わせですが、そんな驚きと発見に満ちた菓子作りを続けるのが、京都の「パティスリー洛甘舎」です。今回は、和と洋の垣根を軽やかに飛び越えた「洛甘フィナンシェ」の魅力をご紹介します。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
「和魂洋才」を体現するパティスリー洛甘舎とは
東洞院六角西北角に構える店舗
洗練された空間に一歩足を踏み入れると、ショーケースにはまるで宝石のように美しいスイーツが並んでいます。
「パティスリー洛甘舎」のコンセプトは、「和魂洋才」。醤油やきなこ、お餅といった「和」の素材を、フランスで培った「洋」の技巧を用いて、唯一無二の菓子へと仕立てています。
パティシエたちの手により、素材の個性を引き出しつつ調和させたスイーツは、大切な方への贈り物に最適。京都の現代的な美意識を体現する新しい和洋菓子として、多くのファンを魅了しています。
まるで一輪の薔薇。食べるのが惜しいほど美しいフィナンシェ
優雅さを感じるフィナンシェ
「洛甘フィナンシェ」は、その名の通り、優雅な薔薇を象った特別な形をしています。繊細な花びらが何層にも重なり、中央にはチョコレートがアクセントとしてあしらわれています。まるで小さなブーケのようで、食べるのが惜しいほどの美しさです。
和と洋が奏でる優雅なハーモニー
洛甘和ショコラがたっぷり
それでは、美しさとおいしさを兼ね備えた「洛甘フィナンシェ」を実食します。
■プレーン
焦がしバターの芳醇な香りやアーモンドの風味は控えめに抑えられ、生地そのものが持つ奥深い味わいを堪能できます。このフィナンシェの完成形は、中央にあしらわれた「洛甘和ショコラ」と一緒に味わった時に現れます。寒天と餡を使用したこの特別なショコラは、口の中でふわりと溶け、控えめな生地の味わいをぐっと引き立てます。
■抹茶
ひと口食べると、抹茶の爽やかな香りが優しく広がります。生地は抹茶の風味を活かすために甘さが抑えられ、しっとりとした上品な口どけです。中央の「洛甘和ショコラ」には白あんが練り込まれており、抹茶のほのかな渋みと白あんのまろやかな甘みが完璧なハーモニーを奏でます。
■木苺
袋を開けた瞬間、木苺の華やかな香りが漂います。生地はベリーの甘酸っぱさをしっかりと感じさせながらも、アーモンドやバターの風味をあえて抑えることで、主役である木苺の味わいを際立たせています。中央に忍ばせた「洛甘和ショコラ」にも白あんが混ぜられており、ベリーの甘酸っぱさと白あんの優しい甘みが互いを引き立て合い、絶妙なバランスを生み出します。
■ショコラ
まず感じるのは甘さが絶妙に調整されたココア生地の、上品なビターな風味です。口の中でスッと溶けるような、なめらかな口どけで、カカオの香りが鼻に抜けていきます。
単体でも十分おいしいのですが、中央の洛甘和ショコラと一緒にいただくことで、そのおいしさがさらに引き立ちます。フィナンシェ生地のほろ苦さと、洛甘和ショコラのまろやかな甘さが重なり合い、味に奥行きが生まれ、両方の良さを一度に楽しむことができました。
美意識が凝縮された、京の贈り物
和と洋の組み合わせをぜひ
「パティスリー洛甘舎」の「洛甘フィナンシェ」は、ただおいしいだけではありません。繊細な薔薇のフォルムに、日本の素材とフランスの技術が融合した、まさに「美意識」が凝縮された逸品でした。
それは、京都の伝統と現代の感性が息づく、新しいお土産にぴったりです。大切な人への贈り物としてはもちろん、自分へのご褒美に、この小さなフィナンシェを味わえば、きっと心ときめくひとときが訪れるでしょう。
SHOP INFORMATION
| SHOP | パティスリー洛甘舎(パティスリーらっかんしゃ) |
|---|---|
| WEBSITE | https://rakkansha.jp |
| ADDRESS | 京都府京都市中京区三文字町227-1 藤六ビル1階(東洞院六角西北角) |
| PRODUCT/PRICE | 洛甘フィナンシェ5/¥1,485(税込) |
| OPEN | 11:00〜18:00 |
| CLOSE | 水曜日 |
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創り手を訪ねる取材ライター
Yui Ichihara



