無印良品の菓子部門No.1は、甘酸っぱいフリーズドライいちごのサクサク感と、ホワイトチョコレートの甘みのコンビネーションが人気の「不揃いホワイトチョコがけいちご」。無印特集第1回は、商品開発担当の岩本英幸さんに、開発秘話や商品にまつわるエピソードなどお話を伺いました!
おおきなボールとちいさなボール、その秘密
「不揃いホワイトチョコがけいちご」は、私たちも大好きな商品です!いきなりですが、商品名にもなっている、いちごが「不揃い」なのは何か理由があるんですか?
岩本もともと農作物のいちごは、大きさや形が同じものはありません。商品の見た目の統一感を優先させて、サイズが異なるものをはじいて無駄を出すのではなく、一粒一粒を大切にしたいという想いから不揃いになっています。見た目よりも、味わいにこだわってつくられた商品なんです。
不揃いさは、素材への愛情の表れなんですね。いろんなサイズがあるのも楽しいですし、機械で均一的に作られたものではないという手触り感も感じます。味へのこだわりはなんでしょうか?
岩本いちごの甘酸っぱさがちゃんと分かるように、チョコレートのかける量にこだわりが。割ってみるとわかるのですが、いちごが占める割合が多いんですよ。いちごを贅沢に味わってもらいたいなと!
中身が見えない商品なだけに、いちごが小さくてがっかり、ということはないのがこの無印良品の「不揃いホワイトチョコがけいちご」の特徴ですね!そういえば、パッケージに写真が載っているのはめずらしいですね。
岩本そうなんです!この白いボールの中が一体何なのか、パッケージをぱっと見ただけで分かるように、切り口の写真を載せています。商品名を読んで予想しなくても中にはいちごがまるごと入っているのが分かるようにと。
1年中楽しめるチョコレート菓子
ところでチョコレート菓子は、夏には姿をひそめるのも多いなか、この「不揃いホワイトチョコがけいちご」は1年中店頭に並んでいていつでも人気ですよね。
岩本実は、夏と冬とではチョコレートの加工が異なるんです。今はまだ冬のバージョンで表面はマット。夏になるとより溶けにくい加工がされて、ちょっとキラキラとしているんですよ。
1年を通して美味しくいただける工夫がされているんですね。まさか「不揃いホワイトチョコがけいちご」で季節を感じられるとは!こんど表面をチェックしてみます。キラキラしてたら夏が来た!と(笑)
外国人観光客がまとめ買いする、極上お菓子づくりのこだわりとは
また、近年では海外のお客様にも人気だとか。
岩本そうなんです!2007年にスタートした商品なのですが、最初は女性のお客様を中心に、そしてここ1〜2年は外国人観光客のお客様がお土産としてまとめ買いをしてくださるようになり、売り上げが年々アップ。今年は前年度比1.3倍の生産を予定しているんですよ。
もう今年の生産予定数が決まっているんですね。
岩本そうなんです。いちごは季節物なのであらかじめ仕入れる数を確定する必要があるので、事前に生産数を決めなくてはいけないんです。なので、前年度の売り上げなどを元に、本年度の生産数を確定させています。
ちなみに、この秋には、期間限定で「抹茶味」も発売予定です。どうぞお楽しみに!(つづく)