“旅とお菓子”をテーマに、クリエイターさんのお気に入りを紹介してもらうシリーズ。今回はノルウェーで親しまれるのお菓子について。案内してくれるのは、ノルウェーの首都・オスロ在住の 鐙 麻樹(あぶみ あさき)さんです。

人との出会いがきっかけで、ノルウェーに住み始めて9年目となる鐙 麻樹(あぶみ あさき)です。オスロ大学大学院で、インターネットのトレンドや、ジャーナリズムなどをはじめとするメディア学を学びながら、日本のメディア向けにフリーランスで取材、執筆、撮影などをしています。

自然に囲まれて、のんびりとした暮らしができるのがノルウェー。物価が高いためか、外国から記者がわざわざ取材にくることも少なく、そのため、日本にはまだ伝えられていない現地情報があふれています。

首都オスロの街を歩きながら、メモ帳とカメラを持って、日々ネタ探しをしている毎日。ほっと休憩したいときに、私を癒してくれるのが、現地のおいしいスイーツたちです。

ノルウェーのお菓子「ココスボール」

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日本ではまだまだ知られていないノルウェーのお菓子のひとつといえば、「ココスボール」。ある日、ノルウェー人の友人と、オスロを散歩していたときに、「ここのカフェはココスボールがおいしいから、半分ずつ一緒に食べよう」と誘われたのが、最初の出会いでした。ふんわりとした食感で、舌の上で一瞬で溶ける、不思議な味わいだったのを今でも覚えています。

雲のような口溶け、その正体は…?

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中身には雲のように溶ける、ふわっふわのマシュマロが詰まっています。綿毛のようなマシュマロを、薄いチョコレートの膜で覆い、その上にココナッツが振りかけられているものがココスボールの定番です。

ノルウェーで育つ人なら誰もが一度は食べたことのある、国民的なお菓子で、コーヒーとの相性も抜群です。スーパーでもさまざまなブランドのものが販売されていますが、やはりおすすめはココスボールの専門店です。

ココスボールを食べるなら専門店がおすすめ

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かわいいココスボッレのキャラクターが専門店の目印

日本語で “小さなココスボール工場”という名前の「Den lille kokosbollefabrikken(デン・リッレ・ココスボッレファブリッケン)」は、1939年より続く秘密のレシピで、間違いなくオスロで一番といえるココスボールを提供しています。

定番のココスに加え、マンゴー、カプチーノ、ベリー味などフレーバーのラインナップも豊富です。

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ココナッツパウダーをまぶした定番の他に、マンゴー味など。

友人宅への訪問やパーティーへの手土産として、予約注文するリピーターが後を絶ちません。まるで雲をかじっているかのような柔らかさで、一瞬で舌の上で消えるその味は、一度口にすると病みつきになってしまうかもしれません。

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専門店には地元民が続々訪れる。テイクアウトして歩きながら食べる人も。

つぶれやすく、溶けやすいので、お土産としてスーツケースで持ち帰るのは至難の業。現地でしか食べられない特別なスイーツともいえます。

もしノルウェーの首都・オスロを訪れる機会があれば、ぜひご賞味くださいね。