成城石井のお菓子の中から、今年3月にスタートした、成城石井史上最高峰のオリジナル商品シリーズ「desica（デシカ）」。そのなかからお客さまにもスタッフにもファンの多いという2商品をご紹介。第9回は一番人気の「和三盆ポルボローネ」について、広報担当の橋本綾子さんに伺いました。
成城石井“でしか”生み出せない、究極の味。
最近発売された、新シリーズの「desica（デシカ）」について教えてください。
橋本成城石井が2017年に創業90周年を迎えるにあたり、お客様へ感謝の気持ちを込めて、新たに作ったシリーズがこの「desica（デシカ）」です。2016年の3月にスタートしました。「成城石井“でしか”作れないもの」の「デシカ」。「Delights Seijo Ishii Chef Approved（成城石井の職人が認めたおいしさ）」の頭文字でもあるんです。
「職人が認めた」とはどういうことですか？
橋本これまで成城石井の看板商品となる様々なデザートを作ってきた開発者たちが、レシピを“一から”考案した商品なんです。また、そのレシピを受けて、商品部の者たちが具現化させるために、これまで培った商品調達力を最大限利用し、最高の素材を取り揃えました。今持てる社内の力を全部掛け合わせたのがこの「desica」なんです。
・和三盆ポルボローネ
・アーモンドフロランタン
・クロッカンショコラ
・サブレココ
・サブレココショコラ
橋本それに、販売も成城石井店頭だけでなく、ネットショップや卸売先様であるスーパーマーケットなどでも展開していますので、成城石井の味をよりたくさんの方に味わっていただけるようになりました。
バターの風味が口いっぱいに広がる！「和三盆ポルボローネ」
ポルボローネ、とってもおいしくて編集部でも大人気です！ どこの国のお菓子なのですか？
橋本「ポルボローネ」はスペインの伝統菓子です。「ポルボロン」がスペイン語で「塵（ちり）」という意味で、その複数形が「ポルボローネ」というんです。この塵を集めたような、ホロホロッと崩れるような繊細な食感の生地からきた名前なんだそうです。
この商品は「desica」が始まるにあたって、新しく考案されたものなのですか？
橋本 実はポルボローネは過去にもセントラルキッチンで作って販売していたことがあります。今回「desica」のスタートをきっかけに、この味を改めて多くの人に知ってもらいたいと、一番に商品化が決まりました。
以前からあった商品なのですね。ではレシピは以前と同じでしょうか？
橋本いえ、今回商品化するにあたって、レシピはグレードアップしています。特にお伝えしたいのが“バター”ですね！ 多くの焼き菓子に使用されているマーガリンやショートニングは一切使用せず、バターをたっぷり使っているんです。
どのくらいの量が入っているんですか？
橋本焼き菓子は、バターをたくさん入れればいいというわけでなく、入れすぎると形になりません。このポルボローネには、その成形できるギリギリの、30％ものバターを配合しました。食べてみると、ふわっとバターの香りが広がると思います。
成城石井製造本部・菓子グループ長の光野がレシピの原案を考えたのですが、実際に完成品を食べたときに「バターをたっぷり使っていて、リッチな味わいに仕上がった！」と満足そうにしていた自信作です。
そんなにたくさんのバターが入っているんですね！ ひとつひとつのサイズも大きいので、食べたときにとっても満足感があります。他にこだわりはありますか？
橋本小麦は焼き菓子に適したと言われる、フランス産小麦のなかでも高品質のものを使っています。表面にまぶした和三盆の自然な甘さと、冷たくスッと溶けるような感じも特徴ですね。それから、中に細かく砕いた“アーモンド”を混ぜ込んでいるのもポイント。食べてみていただくと、カリカリッとアクセントになっているんですよ。
こだわりの素材が使われているのですね。あとやっぱり、この「和三盆ポルボローネ」は120gとたっぷり入っているのに、486円とお手ごろ価格なのも嬉しいです。百貨店などでは、こんな値段では買えないと思います！
橋本そうなんですよ。これは弊社の商品調達力とスケールメリットがあるからこそです。大量に仕入れるので、良い材料でも価格は抑えることができるんです。百貨店やパティスリーに負けない本物のクオリティと、手軽に買える価格が共存しているのが強みです。お客さまからも手土産で喜ばれると評判をいただいているんですよ。
自分へのご褒美としても、手土産としても、どちらもうれしいお菓子ですね。今後の展開を教えてください！
橋本5月末から抹茶のポルボローネも発売しています。期間限定商品なので、ぜひこの機会に召し上がっていただけたらと思います！
