【京都・四条烏丸】「焼菓子 ヒビノ」の職人が生みだす、日々の生活が楽しくなるお菓子
CAKE.TOKYO編集部
2024年11月、阪急京都線「烏丸駅」近くにオープンしたばかりの「焼菓子ヒビノ」は、連日多くの人々が訪れる人気店。クローズを待たずして商品が完売になる日が続いています。
-「より多くの方の日々に寄り添ったお菓子を提供したい。」
共同経営している3人の女性職人が手掛ける焼菓子とキッシュは、素材選びから製法まで細部にこだわり、訪れるたびに新しいおいしさを発見できます。自分へのご褒美に、または誰かへのお土産や差し入れにぴったりな一品が揃う「焼菓子 ヒビノ」の魅力をご紹介します。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
目次
オフィス街に現れた自然あふれる場所
大きな木が印象的な「焼菓子 ヒビノ」 入店を待つ間に座れるアンティークな椅子を設置
阪急京都線「烏丸駅」の22番出口から地上に上がり、オフィス街が並ぶ「烏丸通り」を北上し、「蛸薬師通り」を左に曲がると「焼菓子 ヒビノ」に到着します。
店の前に目印になる看板
店舗正面には緑が生い茂った大きな木と、木製の椅子とベンチがあり、オフィス街の中にほっとする自然の温もりを添えています。
黒い外壁とリボンで束ねられた白いカーテンが印象的で上品な店構えです。
自然を感じる「焼菓子 ヒビノ」の店内
「お店の内装は、私たちの生活のどんな場所にもある“自然”をコンセプトにしました」と話す通り、店内には、大きな木のカウンターや棚、ドライフラワーが飾られています。
目を引く大きなリースとドライフラワー
カウンターには植物の絵や、大きな花を連想させるデザインが施されたアンティーク皿が並び、そのお皿の上にたくさんの種類の焼菓子が並びます。
こだわりである“自然”というキーワードが、お店のいたるところにちりばめられていて、買い物用に用意されたバスケットも、籐製のカゴに入れるスタイル。
まるで、絵本の中に迷い込んだかのような、夢のような空間に、どれにしようか?と悩んでいる間でさえも楽しめる時間です。
植物のツタや木の枝を連想させるバスケット
0から1を生み出す苦悩の末にうまれたメニュー
人気のメニューが勢ぞろい
地元の方や、近隣企業で働く方で連日賑わいを見せる「焼菓子 ヒビノ」。
店頭には、14種類の焼菓子と5種類のキッシュが毎日並びます。
もともと飲食業で働いていた3人は、お菓子作りの経験はあったものの、レシピ開発に携わったことはなかったといいます。
———
「まったくレシピのない焼菓子たちを生み出すのは苦労しました。」
そう顔を見合わせ話す3人に、焼菓子・キッシュのこだわりポイントを紹介してもらいました。
それぞれに個性を持たせた焼菓子
贈り物に最適!人気の焼菓子が詰まったプレゼントボックス
シンプルなパッケージに包まれたこだわりの焼菓子たち。おいしさのとりこになった人々が自分へのご褒美に、または誰かへのお土産や差し入れに毎日訪れます。
左から「ウィークエンドシトロン」(¥420)と「塩バターバニラの】パウンドケーキ ¥400(税込)
■3種類のパウンドケーキ
店頭に並ぶ3種類のパウンドケーキ。一概にパウンドケーキといえど、それぞれに泡立て方、焼き上げ温度も調整し、まったく異なる生地の味わいを演出。パウンドそれぞれのふわふわ感、しっとり感、濃厚な味わい、なめらかなくちどけを感じるようなレシピになるよう、それぞれ工夫しているとのこと。
マーブル模様が目を引く「いちごのホワイトチョコのパウンドケーキ」¥420(税込)
今回いただいたのは、冬季限定の「いちごのホワイトチョコのパウンドケーキ」。
見た目のかわいさに思わず胸がときめきます。
ホワイトとピンクのマーブル模様の生地にホワイトチョコをかけ、小さなルビーのようなドライフランボワーズをトッピング。
しっとりとしたパウンド生地からはイチゴの香りがふわりと鼻を抜け、ホワイトチョコの甘みとフランボワーズの酸味のハーモニーが絶妙。
———
「焼菓子、特にパウンドケーキは購入してから5~7日置くと味がなじんでおいしいんですよ。」
と、こっそり教えていただいたので、改めて食べ比べたいですね。
写真左「メープルクッキー 」¥280(税込)、写真右「ディアマンクッキー」¥260(税込)
■4種類のクッキー
4種類のクッキーにもこだわりがポイントが。カリっとした食べ応えのあるものから、風味を楽しめるように考えたもの、噛めば噛むほど優しい甘さを味わえるものまで。歯ざわりや口当たりに変化をつけ、飽きが来ないようにと考えられているクッキーは老若男女問わず支持されています。
なかでも「塩キャラメルとくるみのクッキーサンド」(¥380)は、作り置きをせず、開店前に焼き上げるといいます。
塩キャラメルとくるみのクッキーサンド ¥380(税込)
「クッキーで挟んだキャラメルの口どけを、一番おいしい状態で味わってもらいたいため、当日でしか用意できないんです。」と、おいしいものを提供することに、手間を惜しまないこだわりが垣間見えました。
塩味のきいた「フロランタン」¥380(税込)
■フロランタン ¥380(税込)
お店の人気メニューのひとつである「フロランタン」は、厚みが1cm以上あり、他店では味わえない一品。
キラキラと輝くほんのり塩味を効かせたアーモンド・キャラメリゼと程よい甘さのパート・シュクレ(クッキー生地)のバランスは、何度でも食べたくなる味を追及したといいます。
塩味がしっかりしているので、白ワインやスパークリング清酒といったさっぱりとしたお酒にもぴったりなおいしさです。
「シュガーナッツ」はお酒のおともにぴったり
■シュガーナッツ ¥400(税込)
クルミに結晶化させた砂糖をまとわせた「シュガーナッツ」は、まさに大人の味。食感と甘さに比重を置いた、お店こだわりの焼菓子。砂糖が均一にコーティングできるようローストしたクルミは器具を使わず、なんと職人が一粒ずつ手作業で砕いているんです!小気味よい歯触りと程よい塩味、甘みがあと引くおいしさなので、ワインやウイスキーなどの洋酒にも合わせやすそうです。
「フィナンシェ プレーン」¥280(税込)/「フィナンシェ チョコ」¥300(税込)がのった焼菓子プレート
■フィナンシェ プレーン¥280(税込)/フィナンシェ チョコ¥300(税込)
発酵バターをたっぷりと使用したフィナンシェ。生地の外側はサクッと、中はしっとりとしており、ジュワッとバターの旨みが口の中に広がるよう風味にこだわった一品。
小ぶりではあるものの、非常に食べ応えがあり、バター特有のコクとバニラの甘い香りは、1個食べるだけでも満足感があります。
「今は作り置きのものしか販売していませんが、焼きたては格別なんです!ゆくゆくは焼きたてのものを提供したいと考えています。」
と、つねにお客様に最高のお菓子を届けたいという、熱意にあふれていました。
洋と和、他店にはない味わいが楽しめるキッシュ
パッケージ下には、お店の特徴である「リボンで束ねられた白いカーテン」が描かれています。
「焼菓子 ヒビノ」を語るうえで外せないもうひとつの看板商品が焼菓子と並んで人気を博している「キッシュ」。
開封すると手が汚れないよう持ち手ができるケースは、移動中や仕事の合間にでも食べられるように、働く人の日々を考えられ設計されています。
左上から「焼菓子屋のキッシュロレーヌ 」¥670(税込)、「焼菓子屋のキッシュミートソースとポテト」¥680(税込)、「焼菓子屋のキッシュ明太子とじゃがいも」¥630(税込)、「焼菓子屋のキッシュ3種のきのこ」¥650(税込)
「焼菓子 ヒビノ」で提供されるキッシュのパート・ブリゼ(パイ生地)には、たっぷりのバターを使用。
これにより、他店とは異なった「ヒビノ」だからこそのサクサクとした食感と、バターの芳醇な風味が際立つ仕上がりとなっています。
ベーコンや玉ねぎ、チーズのおいしさがを楽しめるベーシックな「キッシュロレーヌ」をはじめ、手作りミートソースとマッシュポテトがのったミートソースとポテト」ピリ辛明太子とほくほくのじゃがいもが相性抜群の「明太子とじゃがいも」が並ぶなか、
フィリングにかつお出汁をいれた’’和風キッシュ’’も用意しているのだとか。
紹介されたのは、舞茸・しめじ・エリンギの食感とやさしいだしの香りが楽しめる「3種のきのこ」と、「鶏ネギ味噌」の2種類。
和を最大限に感じられる「焼菓子屋のキッシュ鶏ネギ味噌」¥650(税込)
■「焼菓子屋のキッシュ 鶏ネギ味噌」
鶏肉を味噌に漬け込むひと手間が施されており、香ばしい味噌の風味に鶏とねぎの甘味が抜群!
京都らしさを感じる一品になっています。
どの商品も、職人たちが悩み抜いて作り上げた焼菓子・キッシュは、何度でも食べたくなるに違いありません。
お客様の「日々の生活に寄り添う」を大切に想う心があふれるお店
今日もお菓子を買いに求める人たちであふれる「焼菓子 ヒビノ」
「焼菓子 ヒビノ」は、オーナーや店長は在籍せず、3人の女性職人が協力しあって運営しています。
「お店に足を運ぶお客様の日々に寄り添った焼菓子を」の想いのもと作られるお菓子は、どれも素材と技術が光る逸品ばかり。
現在、毎日300~350個の商品を店頭に並べるも、14時過ぎには品切れになってしまう日もしばしば。
「メニュー数が多いので、作業効率をあげてもっとたくさんの人々に焼菓子・キッシュを届けるのが今後の目標」と、彼女たちは話します。
将来的には、ドリンクの提供やイベントシーズンには特別なメニューも用意する予定とのことで、バレンタインやハロウィン、クリスマスといったイベント時に足を運べば、わくわくするメニューと出会えるかもしれません。
「当店の味が気になって、何度も足を運んでいただければ嬉しいです。」
そう話す3人は、今日もお店に訪れる人々に想いを込めた焼菓子とキッシュを作り続けています。
SHOP INFORMATION
SHOP | 焼菓子 ヒビノ |
---|---|
https://www.instagram.com/hibino_kyoto | |
ADDRESS | 京都府京都市中京区蛸薬師通烏丸西入橋弁慶町227 |
TEL | 075-708-2827 |
OPEN | 11:00〜18:00 ※売り切れ次第閉店 |
CLOSE | 不定休 営業日については、公式Instagramをご確認ください。 |
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