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【シュークリームの日】生キャラメルの可能性を無限に広げる研究室「横浜キャラメルラボ 横浜ハンマーヘッド店」

UPDATE:

フードイラストレーター

まるやまひとみ

毎月19のつく日は「シュークリームの日」。“シュークリーム”と「ジューク(19)」の語呂合わせから制定された記念日です。
私は母とおばあちゃんの家へ遊びに行く時、必ずお土産にシュークリームを買っていました。
家族と分かち合う甘いひとときは、私にとってかけがえのない思い出。
あなたもきっとやさしい気持ちになる、様々なシュークリームをご紹介します。

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海からの風がそっと流れ込む横浜ハンマーヘッド。2階へ上がり奥へ進んでいくと、ふと、甘く焦げた香りが立ち上がる。
「横浜キャラメルラボ」は、横浜ハンマーヘッド開業とともに誕生した新しいスイーツブランド。
横浜土産として人気の「横濱レンガ通り」などをつくる横浜のお菓子メーカー「ウイッシュボン」が手がけている。
お菓子の“中身”として欠かせない存在であった生キャラメルを前面に出し、ひとくち目から最後まで、生キャラメルの魅力を堪能できるスイーツを開発。
「横浜キャラメルラボ 横浜ハンマーヘッド店」でしか味わえない生キャラメル体験で人々を魅了する。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。

目次

港の新しい景色とともに始まった生キャラメル物語

海をイメージしたブルーとキャラメルのブラウンに、イエローの差し色。レンガ調の壁紙が横浜らしい。

「横浜キャラメルラボ」は、自家製生キャラメルとアーモンドをクッキーでサンドした焼き菓子「横濱レンガ通り」の“生キャラメル”を主役に据えた店舗。
よりフレッシュな生キャラメルを届ける場として工房を併設し、ここでつくられた生キャラメルは横浜市内の他の店舗にも運ばれていく。

手土産スイーツがずらりと並ぶ片隅に、存在感を放つ生キャラメルファウンテンも…

横浜ハンマーヘッド店では、生キャラメルをいちからつくる様子が見られるほか、生キャラメルを使ったオリジナルのスイーツとドリンクを販売。
そのひとつひとつをパティシエが全力を注ぎ作り上げている。

なかでも、生キャラメルのおいしさをダイレクトに味わえる「横濱生キャラメル」は10種類ものフレーバーがあり、好みに合わせて選べるのも魅力。
店頭に並ぶ焼き菓子もすべて生キャラメルが味の決め手になっており、バラエティーに富んだ個性的な生キャラメルスイーツが店内に所せましと並んでいる。

手づくりが味をつくる、おいしさのかけ算。

ガラス越しなのにすごい熱気!

店内奥の工房では、今日も生キャラメルが丁寧に炊かれている。
国産の生乳、生クリーム、バターが銅鍋の中でゆっくりと温められ、泡を大きく膨らませながら時間をかけてじっくりと煮詰められていく。

目指しているのは、くちに入れた瞬間にほどける感覚。
わずかな温度の変化にも気を配りながら、火加減を調整している。
さらに、フレーバーごとに仕上がりも変わるため、ひと鍋ごとに慎重に炊きあげる。
焦がしすぎれば苦味が前に出るので、その絶妙な境界を見極めながら、味を一定に保つ。

まさに「ラボ」の名にふさわしい、研究熱心なパティシエたちの繊細な手仕事から生まれる生キャラメルだ。
くちに含めばゆるりとかたちをなくし、静かに溶けてゆく。
その一瞬のために時間と手間を惜しまず、丁寧に炊き上げるのがおいしさの秘訣。

ぷっくりまんまるのシュー皮が得意げな表情でピカピカ輝く。

ここに来たら味わいたいのが横浜ハンマーヘッド店限定メニューで、生キャラメルを贅沢に使用した「パリッと生キャラメルシュー」。

表面は飴がけされ、キャラメリゼのようなパリッとした食感が自慢。
焼きたてが並ぶ時間になると、この「パリッ」を求めて多くの人が列をなし、あっという間に完売してしまう人気者。

パティシエがひとつずつ手作業でクリームを注入。

シュー生地のなかは、シュークリーム専用に炊いた生キャラメルをつかった「生キャラメルソース」と「生キャラメルカスタードクリーム」が入った二層仕立て。
生キャラメル本来の風味をしっかりと感じられるように工夫されている。

店内のイートインスペースも利用できるが、港の景色を背に、このシュークリームを頬張る時間は、この場所ならではの特別な体験になるだろう。

ところが、この日はあいにくの雨。せっかくの風景も霧でモヤモヤに…
でもご安心を。持ち帰った場合でも、リベイクの方法が書かれたカードが入っているので、自宅でも焼きたてを再現できるのだ。

私でも上手く焼きなおせるだろうか!?持ち前のチャレンジ精神がふつふつと沸き、どんよりとした空気を跳ね返すように軽やかな足取りで帰路に。

音からはじまるシュークリーム

パリッと生キャラメルシュー

illustration by まるやまひとみ

さっそく予熱したトースターに「パリッと生キャラメルシュー」を入れ、にらめっこ。
職人気分で表面の色づきを絶妙に見極めながら、ほどよくツヤをまとったところで取り出し、コーヒーとともにブレイク。

「パリッと生キャラメルシュー」 ¥432(税込)

手で割ると、キャラメル色のシュー皮からはみ出すクリームがなんともかわいらしい。

かぶりつけば飴が歯をコツンとノック。ほんのりあたたかく、香ばしい香りで鼻をくすぐる。

響き渡る食感のリズムが幸福感を増す。

飴がけによってキャラメリゼされた層が、シュークリームには珍しい“音”を立てる。
くちに含むと先に香ばしさが立ち、そのあとを追いかけるように、苦味を抑えて仕上げたキャラメルソースとやわらかなクリームが広がる。くちのなかでキャラメルの表情が次々と変化するのは、均一に混ぜ合わせるのではなく、二層に仕立てたクリームとソースが少しずつ重なりあうことで生まれるものだ。

温めても中がひんやりしているので、この温度差もたまらない。

ソースがなめらかに包み込み、クリームはゆるやかな流れをつくる。

ミルクのコク、やさしい砂糖の甘さ、そして、ほのかな焦がしのニュアンス。
決して強すぎない適度な甘さがキャラメルの風味を引き立て、丸みのあるほろ苦さとともに心地よい余韻を残す。

ラストには、クリームとソースがきれいに混ざり合い、より濃厚な味わいへ。
ひとつのシュークリームのなかに、いくつものおいしさや変化が隠されており、その発見の連続が食べる楽しさをますます深めていく。これこそがこの一品の魅力といえるかもしれない。

おいしさの化学式は食べてこそ紐解ける

イートインスペースの壁に気になる化学式。

横浜のメーカーが、横浜の地で、横浜に訪れた人のためにつくる生キャラメル。
「横浜キャラメルラボ」は、横浜市の取り組みにも積極的に参加し、横浜の風景を一緒につくっていく存在を目指す。

生キャラメルは、かたちとしてとどまる時間が短いお菓子だ。だからこそ、できたてのおいしさに出会える場所では、しっかりとそのおいしさを味わいたいもの。

火にかけられた素材が変化し、やがてくちの中でほどけていくまでの流れ。
そのすべてを受け止めに、港のほうへ足を伸ばしてみよう。きっと、甘く香ばしいキャラメルの香りが心に残り、もう一度ここを訪れたくなることだろう。

SHOP INFORMATION

SHOP 横浜キャラメルラボ 横浜ハンマーヘッド店
WEB https://caramel-labo.com
ADDRESS 神奈川県横浜市中区新港2-14-1 横浜ハンマーヘッド2階
TEL 045-319-4666
OPEN 11:00~20:00
CLOSE 無休(施設に準ずる臨時休業あり)

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