【東京・鷹の台】型にとらわれない、ハイセンスな焼き菓子「SUN3C(サンサンク)」
フードイラストレーター
まるやまひとみ
緑豊かで穏やかな空気に包まれた街、東京・鷹の台。
大学や公園が点在する閑静な街並みは、訪れる人に安らぎを与えてくれる。
そんな鷹の台駅からたかの台本通りをゆっくり進んだ先、水車通りに2026年4月、「SUN3C(サンサンク)」がオープンした。
ファッションアイテムや雑貨が並ぶ店内の一角には、本格的なアメリカ南部の焼き菓子が並ぶ。店主の“好き”を詰め込んだ空間で出会えるのは、見た目にも楽しく、どこか自由な雰囲気をまとったお菓子たちだ。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
目次
手探りで始まった、好きの集大成
グリーンの壁紙とアイアンサインが目印。
西武国分寺線「鷹の台駅」から徒歩約5分。
通り沿いにアメリカンカントリーな外観のお店が現れる。
ガラス越しにカラフルな洋服が並び、思わず足を止めたくなるような個性的な雰囲気を放っている。
おもちゃ箱をひっくり返したように、心ときめく洋服や雑貨が並ぶ。
扉を開けると、店内には年代物のファッションアイテムや雑貨がひしめき、昭和のブティックを思わせる空間が広がっている。
お店に並ぶアイテムの多くは店主が趣味で集めてきたものだという。
どこか別の世界に迷い込んだかのような店内は、まさに店主の“好き”を詰め込んだ空間。
「一人部屋がなかったので自分の部屋にあこがれていた」という店主は、自分の部屋をつくるイメージで店内を彩った。
「SUN3C(サンサンク)」という店名も、好きな数字や飼い猫の名前を組み合わせた造語なのだとか。
“焼き”にこだわる本格的なアメリカンスイーツ
店内の一角においしそうな焼き菓子がずらり。
ぎっしり並ぶアイテムに目を奪われながら店内を見渡すと、棚の向こうに焼き菓子コーナーが現れる。
赤いラックにガラスジャー。見ているだけで心がおどるディスプレイ。
アメリカ南部の焼き菓子を中心に販売するこの一角は、小さいながらも充実した品揃え。
丁寧に焼かれたマフィンやクッキー、ブラウニーはどれもアメリカ現地で食べたものをベースにしており、大胆で満足感のある味わいが魅力だ。
手書きのプライスカードも、どこかアメリカのベイクショップを思わせる。
アメリカで出会った焼き菓子を中心に、日によってパンやフォカッチャ、ワッフルなどのベイクドグッズも並ぶ。ジャンルや国籍にこだわらない自由なラインナップからも、店主の“好き”がつまった空間であることが伺える。
この日はなんと、フィンランド風シナモンロールが!
より本場の味わいに近づけるため、店内のキッチンにはガスオーブンを導入。
試作を重ねながら、味わいはもちろん、見た目のインパクトも追求した本格的な焼き菓子やパンがずらり並んでいる。
たっぷりのバターを惜しみなく使えるのも、本場の焼き菓子ならでは。大きく膨らみ、こんがり焼き色がつくととても嬉しく、「毎日つくるのが楽しい」と店主は笑顔で話す。
店主のお話を聞いてから改めて売り場を見ると、どの商品も手に取ってみたくなる。気づけば袋がいっぱいになっていた。
斬新なフレーバー!手のひらサイズのマフィンとクッキー(イラストあり)
illustration by まるやまひとみ
「SUN3C」の焼き菓子は、いかにもアメリカン!といった刺激的なフレーバー。本場のおいしさを届けるため、甘さも妥協しない。
その分、食べきりやすいサイズに仕上げ、気軽に手に取ってもらえるよう工夫しているのだそう。
「ピーナッツバター&ジェリーマフィン」¥280(税込)/「チリ&チェリークランベリークッキー」¥350(税込)/「サンクスクッキー」¥100(税込)
見た目のボリュームだけでなく、ひとつひとつの味がはっきりしているのもアメリカンスイーツの特徴。
色も食感もコントラストが効いている。
ピーナッツバター&ジェリーマフィン
たっぷりと塗られたピーナッツバター
こちらの「ピーナッツバター&ジェリーマフィン」は、アメリカの家庭的なサンドイッチをイメージしてつくられたのだとか。
無糖のピーナッツバターとバターピーナッツを合わせ、コクと深みで甘さとの調和をはかる。
ねっとりしたピーナッツバターと焼けたジャムのほろ苦さがたまらない。
生地はくちのなかでふんわりとほどけ、混ぜ込まれたカリカリのピーナッツが食感にアクセントを加える。
不規則な食感のリズムと濃厚な香り。背徳などすでに通り越している。
チリ&チェリークランベリークッキー
どしっとしているが、食感は驚くほどしっとり。
ダイナミックなサイズが目を引く「SUN3C」のソフトクッキー。
吸い付くようにしっとりチューイーな食感としっかりとした甘さで、本場アメリカを思わせる味わいだ。
今回チョイスした「チリ&チェリークランベリー」は、ほんのりシナモンを効かせたカカオ生地にドライチェリーとクランベリーを合わせ、カイエンペッパーでピリッとアクセントを加えた刺激的なフレーバー。
くちに運ぶと想像以上にスパイシー。これがベリーの甘酸っぱさと非常にマッチする。
表面に散らした塩が甘さとスパイスの風味を引き立て、あとを引く味わいに仕上がっている。
サンクスクッキーに、コーヒーを添えて
「KODAIRA BLEND」¥350
こちらの「サンクスクッキー」は、イラストが得意な店主が生み出したオリジナルマスコット「サンク」をかたどった遊び心あふれるクッキー。
親しみやすいシンプルな味わいで、食感も軽く、コーヒーのお供にぴったりだ。
「SUN3C」の焼き菓子はどれも塩がアクセントになっており、あとを引くおいしさに仕上がっている。
あとに残るのは、心地よい満足感。クッキーの余韻を感じながら、コクテール堂から取り寄せているという「KODAIRA BLEND」のコーヒーをゆっくり飲む。
大切にしてきた思い出が、誰かの大切なものになりますように
ビスケットにブラウニーに…私の好きなものしかない!
服や雑貨を集めること、絵を描くこと、お菓子づくり。
これまで店主が大切にしてきたさまざまな“好き”が、「SUN3C」という場所でひとつになった。
お客さんとの会話を楽しみながら、自分の好きなものが誰かの日常に届いていく。その積み重ねが、店主にとってやりがいになっているという。
雑貨やファッションに囲まれながら楽しめるアメリカンな焼き菓子。訪れるたびに新たな出会いが待っているだろう。
SHOP INFORMATION
| ショップ | SUN3C(サンサンク) |
|---|---|
| SNS | https://www.instagram.com/sun3c_room |
| 住所 | 東京都小平市たかの台17-12 |
| 営業時間 | 11:30〜17:30(日曜日は16:30まで) |
| 定休日 | 月曜日、火曜日(不定休あり) |
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