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【静岡】えび×チョコ!?️クラフトチョコレート専門店「Conche」で出会うおいしさとワクワクの裏側

UPDATE:

創り手を訪ねる取材ライター

Yui Ichihara

静岡県静岡市にあるクラフトチョコレート専門店「Conche(コンチェ)」。世界のカカオと静岡県の特産品をコラボレーションさせ、添加物を使用せず、ひとつひとつ丹精込めて丁寧に手づくりされたチョコレートを提供しています。
人気商品のなかには、静岡名産の桜えびやかつお節をチョコレートとペアリングさせたものもあるのでびっくり!しかし、「Conche」が目指すのは単なるおもしろさではありません。今回は、「Conche」がチョコレート作りを通して行っている取り組みにもフォーカスしてご紹介します。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

目次

ビーントゥバーの先駆け「クラフトチョコレート専門店 Conche」

JR静岡駅から徒歩約15分ほどの場所にあるクラフトチョコレート専門店「Conche(コンチェ)」。
カカオ豆からチョコレートになるまでを自社で一貫して製造する“ビーントゥバー”のスタイルを採用しています。世界の各地からフェアトレードカカオを仕入れ、添加物を一切使用せず、素材本来の味わいをいかしたチョコレートをつくります。
「Conche」がオープンしたのは、ビーントゥバーがまだ日本では珍しかった2015年。大学で機械工学を学んだオーナーの田中克典(たなかかつひこ)さんはひょんなことからビーントゥバー製法を知り、モノ作りとしての面白さに目覚めたといいます。
そこから、修行期間わずか1年にして、クラフトチョコレート専門店を立ち上げました。

「Conche」1号店。木の温もりに包まれるナチュラルな店内

「Conche」の魅力は、静岡の特産品とカカオをマリアージュさせたオリジナルチョコレートが豊富に揃っていること。ただおいしいだけでなく、素材のペアリングの奥深さや静岡の魅力が再発見できるのが特徴です。今回は編集部おすすめのラインナップ3選をご紹介します!

8種類を贅沢に食べ比べ!「Concheセレクション」

静岡由来のワクワクが詰まった、チョコレートの宝箱!

「Conche」のスターターキットといったらこれ!自慢の8種類のチョコレートの食べ比べができる「Concheセレクション」(¥2,700)。
静岡の誇るフルーツや海産物など、地元の特産品とカカオの融合が楽しめるアソートセットです。

「掛川産さとうきびの『よこすかしろ』ホワイトチョコレート」中央:「いちごチョコレート」右:「静岡みかんのドライフルーツチョコレート」

まず最初にご紹介するのは、静岡の恵みたっぷりの「掛川産さとうきびの『よこすかしろ』ホワイトチョコレート」、「いちごチョコレート」、「静岡みかんのドライフルーツチョコレート」。
特に、静岡みかんは、輪切りのドライフルーツを丸ごとブラックチョコレートでコーティング。噛むほどに果実の甘みと酸味、カカオ70%のブラックチョコレートのほろ苦さと深い味わいがおしゃれ。

左:「抹茶オレチョコレート」右:「和紅茶オレチョコレート」

静岡といえば……やはりお茶!2024年4月からラインナップが新しくなり追加されたのは「抹茶オレチョコレート」「和紅茶オレチョコレート」。「和紅茶」とは日本で作られた紅茶のこと。渋みのないまろやかなでやさしい味わいと無着色の自然な色合いにほっこり。

「焼津マリンアージュチョコレート」中央:「駿河湾深層水の塩チョコレート」右:「駿河湾特産桜えび醤油チョコレート」

次にご紹介するのは、名前からして印象的なフレーバー3種「焼津マリンアージュチョコレート」、「駿河湾深層水の塩チョコレート」、「駿河湾特産桜えび醤油チョコレート」。
これらは、静岡が誇る日本一深い湾・駿河湾や焼津市の特産を掛け合わせたユニークなチョコレートです。
田中さんいわく「意外かもしれませんが、桜えびは特に人気ですよ」とのこと。
お言葉通り……桜えびの塩気とカカオのビターなコクがマッチして、まるでみたらし団子のような味わいに!シンプルにおいしいの一言。
「焼津マリンアージュチョコレート」は焼津市の特産「温泉美人トマト」と「やまじゅうかつお節」の旨味がたっぷりです。

とろける上品なおいしさ「カカオニブ生キャラメル」

次におすすめするのは、香り高いインド産カカオニブを練り込んだ「カカオニブ生キャラメル」(¥1,080)です。

手のひらサイズの缶ケースに入っている

実は、こちらにも静岡県独自の素材が。江戸時代から遠州横須賀藩(現在の掛川市)に伝わる伝統的な白下糖(さとうきびを使った砂糖)『よこすか・しろ』が使われています。

9粒入り。ポップな包装紙がかわいい!

小粒のキャラメルは、なめらかでとろける口どけ!カカオニブのツブツブ食感も絶妙なバランスです。上品でコク深い甘みが病みつきに。つい「もう一個……」とつい手が伸びてしまいます。

新感覚の飲むカカオ!「焙煎カカオ棒茶」

お次は、焙煎度とカカオの産地が選べる「焙煎カカオ棒茶」(¥324)。カカオ豆1粒にわずか1本(0.1g)しかない貴重な胚芽とカカオニブを遠赤外線焙煎機で火入れし、ティーバッグに。

カカオの芳醇な香りや甘みを楽しむ新感覚のお茶

「Conche」では、カカオ豆をローストする際に、なんと煎茶用のロースターを使用しているそう。もともとはカカオ豆専用のロースターを使っていたものの、ロースト後の火入れ具合にムラができるのが悩みだったとか。そこで、茶処・静岡ゆえに身近にあった煎茶用のロースターを試したところ、熱源と豆が常に一定距離を保つため、火入れ具合にムラができず、全ての豆が均一な仕上がることがわかりました。この独自の工夫が、Concheのチョコレートの品質をさらにさらに高めています。

左:「浅煎カカオ〈ハイチ in カリブ〉」右:「深煎カカオ 〈ガーナinアフリカ〉」

■浅煎カカオ<ハイチ in カリブ>
フルーティーな香りとハイビスカスティーのような酸味があり、少し経つとワインのような味わいです。

■深煎カカオ<ガーナinアフリカ>
ビターな香ばしさの中に甘みと旨みがしっかり。常温で水出しすればハイカカオチョコレートのようにもなるそうです。
ちなみに水色(すいしょく)はどちらも綺麗なクリアブラウン。ミルクを入れたり、チョコレートや焼き菓子とご一緒にどうぞ。

おいしいチョコレートが100年先もあるように

「Conche」のブランドメッセージは"持続可能なチョコレートのかたち”。
カカオの産地の多くでは、児童労働や貧困問題といった深刻な問題が存在しており、将来的に安定したカカオ生産が難しくなることが危惧されています。
その問題に対するひとつの解決策として注目されているのが、「Conche」も実践している「ビーントゥバー」製法。
ビーントゥバーは、卸業者を通さず、自らカカオ豆を選定して仕入れられるため、独自の視点で味や質にこだわったり、フェアトレード(生産者から適正価格で原料を購入し、継続的な取り引きを行うための仕組み)された豆を優先的に選ぶこともできるので、サステナビリティの観点からも有益な選択肢とされていることから、「Conche」でも、カカオ豆はフェアトレードのものを厳選し、持続可能なチョコレート作りを推進しているのです。

さらに、地元の特産品を積極的に使用することで地域経済を活性化させるだけでなく、脱プラスチックのパッケージなど、商品づくりのあらゆる面でSGDsに取り組んでいます。なぜここまで熱心なのでしょうか。
「きっかけはパッケージづくりでした。商品を販売するうえで包装は必ずしなければいけないわけですが、年間で何万枚というパッケージ資材を注文して、中身を食べ終えたら全てゴミになる。僕たちはこれだけの量のゴミを生み出しているんだ……と思ったときに、これは良くないなと。ビーントゥバーはもともとSGDsやサステナブルとひとくくりのようなものでしたが、パッケージづくりをきっかけに一層自分ごとになった気がします」

「Conche」のショップカード。中には「Conche」が取り組むSDGs活動やメッセージが紹介されている

地元の学生に向けて、授業の一貫としてチョコレートを通じたSGDsについて話すこともある田中さん。しかし、これらの活動はあくまでも“背景”だと言います。
「大前提は、チョコレートそのものがおいしいこと。これが一番ですね。その先に、僕らの活動からちょっとでもお客さまに伝わるものがあれば嬉しいです」

たとえ小さな影響力でも、やれることをやる

2023年、「Conche」は2号店となる「茶菓子屋コンチェ」をオープンしました。
この新店舗では、“お茶と合わせて楽しむ”というコンセプトを掲げ、お茶とチョコレート菓子のペアリングを提案しています。そこにはこんな挑戦が。

「今後、日本茶に関わる商品を増やして、少しでも茶業界に貢献したいです。静岡に住んでるとお茶処として注目される反面、放棄された茶畑や次々と閉鎖するお茶工房など、衰退の様子が目の前ではっきりと見えます。チョコレートメーカーとしてできる手助けをしていきたいです」

実はすでに、お茶ブランドとの新プロジェクトも動き出しているそう。
田中さんは、世界で今起きている、あるいは将来的に起こりうるさまざまな問題に対して「自分たちが動くことで良い方向に変わる可能性があるのであれば、影響の大小は関係なく、やります」と言います。
その言葉からは、持続可能な未来を目指して積極的にアクションを起こす、という強い決意が伝わってきます。
「Conche」のチョコレートは、素材由来のおいしさや、素材のかけ合わせのワクワク感だけではなく、“たった一粒が社会にとって大切なやさしさになる”という気づきを与えてくれるのではないでしょうか。

SHOP INFORMATION

SHOP クラフトチョコレート Conche(コンチェ)
WEBSITE https://www.conche.net
ADDRESS 静岡県静岡市葵区七間町16-7 OMACHIビル1A
TEL 054-293-4910
OPEN 【平日】11:00〜18:00
【土日祝】11:00〜18:00
CLOSE 月曜日・火曜日

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