【クレープの日】かわいさもおいしさも譲れない!「773cafe(ナナナナサンカフェ)」


フードイラストレーター
まるやまひとみ
クレープは、子どもの頃から特別なおやつ。頑張ったときのご褒美、母の買い物を待つ間、ちょっと遠出をしたときに…。
あなたにとって、クレープの思い出はどんなものですか?
毎月9のつく日は「クレープの日」。より身近なおやつにしたいと制定されました。
童心にかえる、横浜の個性豊かなクレープをご紹介します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
閑静な住宅街が広がる西谷はファミリー層も多く暮らす地域。
相鉄本線・西谷駅から徒歩5分、交差点の一角という立地に建つ「773cafe(ナナナナサンカフェ)」は、キッチンカーで人気のクレープ専門店「773crepe(ナナナナサンクレープ)」が2024年12月に開いたカフェ。
駅周辺に飲食店が少ないため、オーナー姉妹の地元でキッチンカーでの出店経験もあるこの地に店を構えた。
西谷に暮らす人たちが求めるもの、自分たちが食べて嬉しくなるものを提供したいと、フォトジェニックなクレープで心を満たす。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
家族の絆が生んだハッピーなクレープ

横断歩道の先。青信号が待ち遠しい!
波打つような青い屋根に吸い寄せられるかのように、こどもたちが続々と入っていく。
店名の「773」はお姉さんの名前が由来。名付け親は妹さんなのだそう。子育てをしながら働く中でも「何か楽しいことがしたい」と考えていたお姉さんに、昔「クレープ屋さんになりたい」と話していたのを思い出した妹さんの前向きな一声により、キッチンカーへの道がスタートした。

お店の奥に773crepe風にしたミニチュアのキッチンカーが!
知識や経験もなく「ゼロからというよりマイナスからのスタートだった」が、知らないからこそ、他のキッチンカーにはない設計や自分たちらしいスタイルを形にできた。
互いの得意分野を活かし、できることは進んでやる。家族に協力してもらいながら完成した「773crepe」のキッチンカー。2023年から稼働し、現在も実店舗と並行して運営を続けている。

統一された色と飾りすぎない空間
カフェも夢に描いていたといい、店舗を作るなら自分たちが生まれ育った愛着のある場所にと決めていた。
イメージカラーのミントブルーはキッチンカーとリンクしている。店内の設計はカフェを参考にし、ほとんどをDIYで仕上げたそう。
旦那さんは内装、娘さんはチラシのデザインなど役割分担し、思い描いた店へと作り上げた。
“売れることよりも街の人たちが必要としてくれること”を重要視しながら、見た目への意識も大切な要素だとし、メニューの開発には今時のスイーツや流行りに敏感な娘さんたちからの意見を取り入れる。クレープで幸せを届けたい。家族愛もクレープのおいしさの秘密だ。
うちの自慢はなんといっても生地!

使うクレープトンボによっても厚みなどが変わってくるそう。
注文を受けてから焼くのはキッチンカーでも同様。多くのキッチンカーは回転効率を上げるため作り置きをすることも多いそうだが、焼き台を増やしスタッフの人数を確保することで常においしい状態で提供できるようにしている。
メニューに合わせて焼き時間を変えられるのも焼き立てならでは。クレープは生地が命。中身が良くても生地がおいしくなければクレープとしてのおいしさを届けられない。
全粒粉をブレンドし、養鶏所から仕入れた黄身の濃い卵を使用。厚み以上に張りのある噛みごたえで旨味があり、生地だけでも十分な味わいだ。
「生地だけを買いたい」と言うファンも多く、メニューの一番人気もやはり「シュガーバター」。

バターを塗り砂糖をふったら、最後にかわいさアップの魔法をかける。
生地がメインとなるクレープはもちろんおいしいが、シンプルがゆえにインパクトに欠ける。
写真映えもし、食感としてもアクセントになるものをと考案したのが、数色のザラメをブレンドしたオリジナルのカラフルザラメだ。

クレープの端にちらりと覗くところがキュート。
光の加減でキラッと輝くザラメが幻想的で、形の残ったザラメがカリカリと表情をつける。ときめく彩りがプラスされ、ひと口目から引き込まれる楽しさだ。
大人もキュンとしてしまう嬉しい魔法はまだまだこんなものではない。今回は夏にぴったり、お店のカラーとマッチした納涼クレープをいただく。
涼を味わうひんやり感満載の夏クレープ(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ
今回いただいたのは
●チョコミント ¥750(税込)
●アイスティー(S) ¥300(税込)
夏季限定で出しているチョコミントは、もりもりのミントクリームにチョコレートソース、チョコミントアイスとチョコミント好きが求める要素がこれでもかと詰め込まれたクレープ。
生クリームを合わせることでミント感をほどよく抑え、中に砕いたオレオを忍ばせることで味や食感が単調にならないよう工夫されている。

包めるかな!?と心配になるほど清々しい山盛り具合。
驚くほどの量だが、慣れた手つきできれいに包み込み、チョコミントアイスにチョコレートソースとチョコスプレーをかける。瞬時に冷やされパリパリになる「パリッとソース」がこのクレープの特徴。オレオとくまのビスケットを飾ったら、カラフルザラメの魔法をかけて完成だ。

どこから食べ始めるか、悩ましいかわいさ
スプーンでチョコレートを砕く瞬間はクレームブリュレを割るようなドキドキ。大きく口を開けて思い切りよくかぶりつけば、スーッとくる爽やかさとチョコのコクがクセになり、チョコミントの世界に吸い込まれてしまう。ただ爽快なだけではなく、チョコと生クリームがバランスをとり、奥に行けばクラッシュしたオレオのザクザクとほろ苦さ。
鼻にクリームがついていることも忘れて夢中で食べ進めてしまう。食べ終わってもクールな印象が口に残る、チョコミントを愛する人のためのクレープだ。

横浜らしいサーフボードがモチーフのロゴがブルーともバッチリ。
ドリンクは、屋外が多いキッチンカーではとくに人気だというアイスティー。渋さはなくフレッシュな香り。ごくりと飲めるので気温の高い日にうってつけ。コーヒーなら牛乳にこだわったラテがおすすめだ。

おかず系は野菜がたっぷり!
周辺で働く人に向けてもランチの需要がある。カフェではおかず系クレープのバリエーションを増やし、昼食としても満足できるボリュームに。
意外にも子供たちに好評だそうで、男性のお客さんはスイーツ系を選ばれることが多いとか。こちらもぜひ味わってみたい。
パパもママも自分の時間を大切にしてほしい

お店に来るのが楽しみになるキッズスペース
主婦歴が長いことは店作りにおいてとてもプラスだった。母目線で子供の安心安全、そして親御さんの時間が充実するような設計が随所に見られる。
焼き台の周辺は熱をもって危ないため、あえて高い壁を作り覗けない形に。お子さんが遊べるスペースもあるので、親御さんもホッとひと息つける。
家族連れが多い地域ならではの配慮が嬉しく、これも通いやすさに繋がるポイントだ。

包み紙は360度どこからでもお店のロゴが見えるデザイン
キッチンカーではイベント仲間との交流もあってお祭りのような楽しさ。カフェでは地元の人との会話を大切にしたアットホームな雰囲気と、それぞれ違った魅力がある。
今後も両方に力を入れて、もっともっと773のクレープを広めたいと話す。かわいくおめかししたクレープは写真に撮り、どんどんSNSに載せてほしいとのこと。
アイスやクリームは溶けるのが早いので、撮ったらおいしいうちにお召し上がりを。
暑い日が続く今年の夏は、773cafeのクレープでクールダウン!
SHOP INFORMATION
SHOP | 773cafe(ナナナナサンカフェ) |
---|---|
https://www.instagram.com/773___cafe | |
ADDRESS | 神奈川県横浜市保土ヶ谷区西谷3-1-3 1階 |
OPEN | 11:00~17:00 |
CLOSE | 月曜日 |
人気の記事
-
【2025年】駅ナカで手に入る!JR品川駅でおすすめのお土産5選!話題のスイーツをチェック
CAKE.TOKYO編集部
-
【東京・渋谷】「I’m donut?(アイムドーナツ)」のグルテンフリー専門店が誕生!米粉×生ドーナツの新体験を
CAKE.TOKYO編集部
-
【2025年】手土産にピッタリの限定品も!羽田空港で持ち帰る、ご褒美スイーツ
旅するパンマニア
片山智香子
-
【東京・池袋】「I'm donut?(アイムドーナツ)」待望の新店舗が4月26日オープン!
CAKE.TOKYO編集部
-
【東京・お茶の水】大人気ベーカリーの2号店「ダコー 」はエンターテインメントなベーカリーカフェ
CAKE.TOKYO編集部
おすすめ記事
-
東京・大田区から届いた!噂の二度漬け!「ダブルリッチキャラメル!ポップコーン」はおいしい偶然から生まれた
CAKE.TOKYO編集部
-
【東京・有楽町】毎日食べたい、こしあんを極めた中山屋の「こしあんのどらやき」
CAKE.TOKYO編集部
-
【お取り寄せ】愛媛の柑橘が香る、やさしさとスパイスを詰め込んだ贅沢な一杯。15ichigo「愛媛柑橘のクラフトコーラ」
CAKE.TOKYO編集部
-
【お取り寄せ】和歌山・有田の太陽と人が育んだ、早和果樹園の「もっちり有田みかんゼリー」で夏のごほうび
CAKE.TOKYO編集部
-
【ひとくちのふうけい】山里で輝く、ひとくちの恵み──檜原村の「生はちみつ」
CAKE.TOKYO編集部