パリの歴史あるサロンの味を日本でも
プランタン銀座の誕生と同時に「サロン・ド・テ アンジェリーナ」ができたのは1984年。なんともう30年も前のことになる。しかし、それだけで驚いてはいられない、パリのアンジェリーナ本店ができたのは、なんと1903年! パリではココ・シャネルやマルセル・プルーストがアンジェリーナに集っていたという歴史あるお店なのだ。
アンジェリーナを語るのにはずせないモンブランが誕生したのは今から100年ほど前で、日本上陸を果たしてから現在に至るまで、創業時のレシピをもとにした味を変えていない。このシンプルで確固たるおいしさを守りつづけているという。
プランタン銀座のオープンは、百貨店激戦区で「パリのデパートがやってきた」という衝撃となったが、一緒に届けられたモンブランの味は、それを象徴する「事件」であっただろう。それまでまったくなかった甘さのきっちりしたマロンクリームと無糖の生クリームという組み合わせは、最初は驚きであったけれど、今では日本人の間でもオーソドックスなものになりつつある。
これほどたくさんのお菓子、モンブランが氾濫する中で、まだまだ人気が衰えない味。老舗の和菓子のように、食べれば必ず以前と同じ味を体験できるブレない姿勢が、その人気を長く紡いでいるに違いない。
一番人気の「モンブラン デミサイズ」は、週末ともなれば1,000個以上が売れる。そして甘いものながら男性客が多く、何度も、そしていくつも買って行くという。これからもずっと愛されるであろう銀座の名品だ。
ついついモンブランの話に寄りがちだが、この秋からはパリ本店で実際に展開していたプチガトーを日本のシェフがエッセンスを取り入れながら再現。いよいよショーケースが賑わって、「モンブランともうひとつ」のお楽しみが増えそう。
SHOP INFOMATION
NAME | サロン・ド・テ アンジェリーナ |
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URL | http://www.printemps-ginza.co.jp/restaurant/angelina/ |
ADDRESS | 東京都中央区銀座3-2-1 マロニエゲート銀座2 |
TEL | 03-3567-7871 | OPEN | 11:00~20:00(L.O.19:30)/ 金土21:00(L.O.20:30) |
CLOSE | 不定休 |
※他、臨時休業する場合があります