広々とした空間を生かした「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」の魅力を五感で味わって

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スタイリッシュなフラワーデザインにファンの多いフラワーアーティスト、ニコライ バーグマン。なかでもニコライさんが2000年に考案した「フラワーボックス」は、四角いボックスにぎっしりと美しい花々が詰まった、オリジナリティあふれるアレンジメント。ふたを開けたときに色とりどりの花が現われるサプライズ感は他に類を見ず、「ニコライ バーグマン」の名を一躍有名にした代表作として知られています。私自身、贈ったり、贈られたりと、今までに何度もお世話になっている大好きなアレンジメントです。

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南青山の中心部に位置する「ニコライバーグマン フラワーズ&デザイン フラッグシップストア」に併設されているのが、カフェ「Nicolai Bergmann Nomu(ニコライバーグマン ノム)」。

ちなみに「ノム」という愛らしい響きはデンマーク語かな? と思いきや、「飲む」という日本語をそのままカフェの名前にしたのだそうです。ニコライさんのセンスを感じる、遊び心あふれるネーミングですね。

広々とした店内に仕切りはなく、見渡す限りフレッシュな花々であふれています。苔を大胆に使ったグリーンウォールや、天井から木の枝がつるされたアレンジがとても有機的でダイナミック。天井も高いので、解放感は抜群です。

カフェのガラステーブルの天板の下には、季節の生花が飾られてあって、うっとりするほどスタイリッシュ。また、打ちっぱなしのコンクリートのような無機的な壁や床が、お花の生き生きとした鮮やかさをより引き立てているのも「ニコライ バーグマン」ならでは。ショップの隅々にまで、ニコライさんの世界観が反映されています。

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北欧の名作チェアや食器に囲まれてのんびりといただくデンマーク流スイーツ

カフェスペースでは、アルネ・ヤコブセンがデザインしたフリッツ・ハンセン社の「エッグチェア」や「スワンチェア」など、北欧の名作家具がさりげなく置かれています。カフェで使用するお皿やカトラリーも、「ジョージ・ジェンセン」や「ロイヤル コペンハーゲン」など、北欧の名作をセレクト。北欧の家具に囲まれて、美しくアレンジされた花々を見ながらのスイーツタイムは格別です。

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ドリームケーキ

今日いただいたのは、デンマークではおなじみの「ドリームケーキ」。

ドリームケーキとは、デンマークの伝統的なスイーツで、デンマークのベーカリーには必ず並んでいるのだとか。デンマーク人なら誰もが小さな頃から食べているケーキ。それにしても「夢のケーキ」だなんて、なんて素敵なネーミングなのでしょう……。「食べたら、あまりのおいしさに、夢見るようなしあわせな気持ちになれるから」という説や「ココナッツとキャラメルの組み合わせが夢のようにすばらしいから」という説など、諸説あるようです。

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どっしりとした素朴なスポンジケーキの上に、きび砂糖でキャラメリゼをしたココナッツがたっぷり詰まっています。上部は、サクサクのココナッツと、ねっとりとしたキャラメルの食感がからみあい、濃厚。下部のスポンジは甘さひかえめでしっとり。

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思い切りがよいほどシンプルですが、このシンプルさが、上部のココナッツと一緒に食べるとなんともいえず相性抜群! ゆっくり噛みながら味わううちに、ほのぼのとしたあたたかな気持ちが胸の中に広がっていくのを感じます。

デンマークに行った経験はないのに、どこか懐かしいような、暖かいような、飾り気のないアットホームな感覚。

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材料は、ココナッツ、きび砂糖、白砂糖、小麦粉、バター、ミルク、たまご、ととてもシンプルです。運ばれてきたときは想像以上の大きさに驚きましたが(約10cm四方くらい)、いくら食べても飽きがこないおいしさ。ボリューム感もしっかりあるので、朝食代わりや軽食にもぴったりです。

他にはデンマーク流のオープンサンドイッチ「スモーブロー」や「バナナケーキ」、「チョコレートケーキ」、フレッシュフルーツのスムージーなど、ヘルシーで見た目も愛らしいメニューがそろっています。

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バナナケーキ

なかでも「ドリームケーキ」と同じくらい人気だという「バナナケーキ」は、バナナがたっぷり練り込まれたしっとりとした生地に、クリームチーズがたっぷりとのったボリューム満点の一品。

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濃厚ながら、ふわりと漂うシナモンの香りがさわやかです。くるみのサクっとした食感も楽しく、飾り気のない素直さと、どこか懐かしい素朴なおいしさがクセになりそうです。

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目を楽しませ、心を豊かにしてくれるスイーツ&フラワーのしあわせな関係

青山の散策途中にふらりと立ち寄ってみた人、フラワーアレンジを見にきてカフェスペースの存在に気づく人、おいしいスイーツを目的に通う常連さんなど、カフェを訪れるお客さまもそれぞれ。

店内で過ごす方を見ていると、みなさん心なしか、美しい花を前にして顔がほころんでいるように思えます。お花の美しさがもたらす高揚感には、特別なものがあるんだなぁと、改めてしみじみ感動してしまいました。

カフェのテーブルを彩るフラワーアレンジは、季節の移り変わりとともにどんどん変わるとのことで、訪れるたびに心躍る発見がありそう。歩き疲れたら、美しい花とおいしいスイーツで心ゆくまでエナジーチャージ。青山にきたら立ち寄りたい、とっておきの癒しスポットです。

日本で過ごした時間が育んだ、ニコライ バーグマンの独特の世界観

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ちなみにニコライさんは、日本在住19年目。19歳の頃、鉢物の卸売業者だったお父さんのすすめで卒業旅行として初めて来日し、日本の伝統文化の美しさに感銘を受けたのをきっかけに、1998年に再来日。日本の花屋で修業を積み、自分自身のオリジナリティをじっくりと育ててから、2001 年、満を持して「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」の一号店を立ち上げました。

現在では、日本語もペラペラ。日本の伝統文化をこよなく愛する根っからの日本びいきだそう。不勉強ながら、てっきりニコライさんはデンマークと日本を行ったり来たりされていると思っていたわたしにとっては、驚きの事実でした。

日本での修行中は、葬儀で使われる白い菊を美しく感じたり、女性が黒地に大柄の入った着物をあでやかに着こなすセンスに衝撃をうけたり……。和の文化が持つ繊細かつ大胆な美しさに多大に影響を受けて、フラワーアーティストとしての独特な感性を育てていったというニコライさん。

たしかに、代表作であるフラワーボックスにも奥ゆかしい和的な魅力を感じますし、店内に飾られている苔などの植物や、「引き算の美」を感じる黒を生かしたインテリアなど、改めて見ると和のエッセンスが多分に生かされているように思えます。デンマークの空気感と日本の感性を絶妙に調和させていくことで、ワンアンドオンリーな「ニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン」の世界観が確立していったのですね。

デンマークスイーツでリラックスしたなら、ぜひ、大切な人にお花の手土産を

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日本と花をこよなく愛するニコライさんが、現在提案を続けているのが、何気ない日にお花をプレゼントするという行為。デンマークでは、週末に季節の花を買って日常的にリビングに飾ったり、特別な日ではなくても夫婦で花を贈る習慣があるそうです。

実際に、ニコライさんの出演したテレビ番組をみた初老の男性が、初めて妻に贈るための花を選びにショップに足を運んでくださるという嬉しいできごともあったとか。大切な誰かのためや、自分のためにフラワーボックスを買ってみるなんて、なんとも素敵。何気ない日のプレゼントは、事前に予想していなかっただけより強く心に残りそう。

カフェのスイーツはテイクアウトもOKなので、フラワーボックスにドリームケーキを添えてプレゼント、なんていうのもなかなか小粋。シャイな男性の多い日本ですが、日常的に花を贈る素敵な習慣が徐々に広がっていくといいですね。

「ニコライ バーグマン ノム」のお向かいには、デンマークのオーガニックチョコレートブランド「Summerbird ORGANIC(サマーバードオーガニック)」や、ニコライさんがデザインするジュエリーショップ「NATUR & NICOLAI BERGMANN(ナチュア & ニコライ バーグマン)」が並んでいて、この一帯は、言うなれば「ニコライ バーグマン通り」。お茶のついでに、ぜひ覗いてみてくださいね。

商品リスト
ドリームケーキ
600円
バナナケーキ
600円