【大阪・西中島】厳選フルーツ盛りだくさん!人気フルーツカフェ「OSORA CAFE」の魅力
CAKE.TOKYO編集部
旬のフルーツを心ゆくまで味わいたい。そんな願いを叶えてくれるとっておきのメニューが、大阪メトロ御堂筋線「西中島南方駅」から徒歩1分の「OSORA CAFE(オソラカフェ)」にあります。
1935年に祖父が始めた青果店をオーナーの大川智子(おおかわともこ)さんがリノベーションし、2016年に再スタートした店舗には、大川さんが子供の頃から培ってきた目利きの腕をいかして選び抜いた旬のフルーツが、毎朝届きます。
採れたての新鮮なフルーツを贅沢に使ったメニューは、ひと口頬張れば果物のフレッシュな味わいが口いっぱいに広がるものばかり。厳選された果物を味わい尽くせるメニューが、出迎えてくれます。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
目次
老舗青果店からカフェへの転身、目指すのは「ほっとひと息つける場所」
大阪メトロ御堂筋線「西中島南方駅」の1番出口を出て、徒歩1分のところにある「OSORA CAFE」。
お店のある路地を曲がると、水色が印象的な大きなロゴが目に飛び込んできます。
お店の外には、ウェイティング用の椅子もずらり。壁には、お店からのメッセージが書かれており、待ち時間にフォトスポットとして楽しむこともできます。
左:ロゴが大きく入った外観 / 右:待ちスペースの壁
転身へのきっかけは、家族への想いと母の後押し
左:こだわりの手作りジャム / 右:メニューでも使用されているオリジナルコーヒーとラスク
店内に入ってまず目に入るのはフルーツサンド、また色とりどりのこだわりの手作りジャムにアガベシロップやコーヒー、ラスクといった実際にメニューに使われている商品の数々。商品は日本中からセレクトされていて、メニューを食べて気に入ったものをお土産に購入することができます。
そして、落ち着いた雰囲気が漂う店内には、空を見上げられる大きな窓。窓からは太陽の光が差し込み、自然の温もりが広がって「ほっとひと息つける」居心地の良い癒しの空間が広がっています。
太陽光が差し込む大きな窓
元々、徳島県で農家をされていた大川さんのお祖父さまが、1935年に始められた前身の青果店。時代と共に周囲の環境が変わっていく中、最後の一店になるまで家族で経営していました。しかし、ご家族の体調のことなどもあり、2015年に惜しまれながらも閉店することに。
その後、これまでずっと灯してきた灯りが消えてしまうことへの悔しさやお店を守り続けてくれた家族への想いから、「この場所で長く続けられることを始めたい」と思うようになったという大川さん。「あなたが本当に守り続けてくれるなら、頑張ってみる?」というお母さまの後押しもあり、いつかやってみたいと考えていたカフェを始めることに。
笑顔で温かく迎えてくれるオーナーの大川さん
店名に込められた想い
木調の家具と店内に差し込む太陽の光に癒される店内
ビルに囲まれ、なかなか空を見上げられない忙しない世の中で「狭い隙間であったとしてもほっとひと息つくお手伝いをしたい」、「窓から空を見上げて、自然の流れを感じながら過ごしてほしい」との想いからスタートした「OSORA CAFE」。
店名には、そうしたお客さまへの想いや、どこまでも誰とでも繋がれる空の魅力への想いが込められています。
また、「お」の文字にも大川さんのこだわりが。
「お」には、やさしく包み込むような温かみを持たせたい、お客さまのちょっとした支えになるような言葉の響きにしたい、という大川さんの想いが込められています。
旬のフルーツを贅沢に使ったメニューの数々
左:季節の贅沢トースト「“厳選”苺」レギュラー/¥2,300、OSORAブレンド(HOT)/¥600 右:ルビーレッドキウイの有機アガベソーダ/¥1,200
幼少期からお父さまに連れられ、市場に通っていたという大川さん。子どもの頃から磨いてきた果物の目利きの腕ををいかして生まれたメニューは、旬の果物を贅沢に楽しめる一品になっています。
「果物の中でも“究極”を食べてほしい」との想いから、市場の仲買さんや農家さんに直接想いを伝え、自分たちが必要としているものを届けてもらっているそう。
そうして手に入ったフルーツを使って開発されたメニューは、“究極”のフルーツの味を最大限に引き出しているものばかり。パンやクリーム、アイスまで徹底的にこだわって、ひとつのメニューが生み出されています。
今回は数々の魅力的な焼き菓子の中から、オーナーの大川さんにお話を伺いつつCAKE.TOKYO編集部が厳選したとっておきをご紹介します。
フルーツの香りが口いっぱいに広がる「おやま」シリーズ
奈良県「古都華」、三重県あまつおとめ「スターナイト」「紅ほっぺ」を使用した“厳選”苺のおやま/¥2,300
瑞々しい旬のいちごが贅沢に積まれた「“厳選”苺のおやま」。使われるフルーツの種類は、その日の仕入れによって異なります。この日使われていたのは、奈良県「古都華」、三重県あまつおとめの「スターナイト」「紅ほっぺ」の3種類。
三重県津市にある津インターファームの「あまつおとめ」は、「五感で楽しむ至福の苺」をコンセプトに設立されたオリジナルブランドで、普段はなかなかお目にかかることができません。
お店で使用するフルーツは、「農家さんの想いが伝わるものを選んでいる」という大川さん。直接現地に足を運び、自分達の求めているフルーツについて農家さんとやり取りすることもあるそうです。そんな大川さんが選んだフルーツは、毎朝とれたてのものが届くのも特長。ひと口頬張れば、口いっぱいにフルーツのフレッシュな香りが広がります。
“厳選”苺のおやまには、バニラビーンズアイスとあまおうのアイスの2種類を使用。アイスも全て仕入れ先の方と話し合い、フルーツの味を引き立てるものを作ってもらっています。
また、大きな苺の下に隠れたフロマージュブランは、全体の甘さのバランスを整えます。中には、サクサク感がたまらない手作りラスクもゴロゴロ。バターが効いた濃厚な味わいのラスクは、フルーツサンドで使用されている黒糖パンをはじめ、お店のメニューで使用されている食パンを使って作られています。
3種の苺とアイスの甘みが絶妙!「気まぐれトースト」
見た目も美しい季節の贅沢トースト「“厳選”苺」レギュラー/¥2,300
この日いただいた“贅沢”苺の気まぐれトーストには、三重県あまつおとめの「紅ほっぺ」「よつぼし」「スターナイト」という3種類の苺が使われていました。それぞれ食感が異なるため、口に入れるたびに「次はどのいちごだろう」というワクワク感があり、食べる楽しさで心を満たしてくれます。
バニラビーンズアイスの甘さも絶妙で、全体的にボリュームのある見た目ながら、食べ終わったあとはもう一枚食べられそうな気持ちに。苺の上に散りばめられたナッツの歯ごたえも、良いアクセントになっています。
「OSORA CAFE」の「気まぐれトースト」は、「湯だねパン」が使われているのがポイントです。湯だねパンは外がカリッ、中はもちっとしているのが特長。トーストの土台として、フルーツたちを盛り立てます。
そして、「OSORA CAFE」ではパンとフルーツの間に塗られているソースにもこだわりが。
今回いただいた“贅沢”苺の気まぐれトーストでは、クリームチーズベースのソースが使われていますが、桜の時季には白餡、ピスタチオのシーズンにはピスタチオのソースを使用するなど、フルーツによって変えているそう。
また、中央に乗っている大きなアイスも果物に合わせて種類を変えるなど、フルーツの味を楽しめる工夫がなされています。そんな試行錯誤の末にたどり着いた絶妙なバランスのフルーツトーストは、ひと口頬張っただけで厳選されたフルーツの味が際立ち、口いっぱいに幸せが広がる味わいです。
「✓」マークが入っているのが、その日に使われている苺
「OSORA CAFE」では、その日のフルーツについてスタッフの方が丁寧に説明をしてくれます。どうすればフルーツの特長や商品の良さが伝わるかを日々考えているそうで、今回はいちごの特長がまとめられたカードを見ながら今食べているいちごがどの種類なのか、食感や甘みを味わいながらいただきました。
スタッフの皆さん知識が本当に豊富なので、気になったことはぜひ聞いてみてください。
自分で作るのが楽しい!有機アガベシロップのソーダ
ほんのりピンクに色づいた様子が可愛い、ルビーレッドキウイの有機アガベソーダ/¥1,200
アガベシロップを使用したドリンクは、自分で作るライブ感が楽しめる一品です。
氷の上に美しく並べられたルビーレッドキウイをシロップと混ぜ、そこにソーダを一気に注ぎます。ソーダの気泡が底からシュワシュワと立ちのぼっていく様は、幻想的な美しさ。
ルビーレッドキウイは4月〜5月にかけてが旬で、一般的なグリーンキウイよりも甘く栄養価も高いそうです。
アガベシロップの販売もあります。有機アガベシロップ/¥1,890
アガベシロップは「OSORA CAFE」の店頭でも購入できます。身体に良く、はちみつより甘くてカロリーが低いのが特長で、メキシコにある多肉植物「アガベ」から作られています。
アイスコーヒーのような冷たいドリンクにもすんなり溶けてくれるので、さまざまな場面で大活躍。
大川さんのおすすめはヨーグルトで、ヨーグルトの酸味とシロップの甘みがバランスよく口の中に広がります。フルーツにも合うので、一本あるととても便利です。
焙煎したての豆から淹れるオリジナルコーヒー
オリジナルのブレンドで冷めても美味しいOSORAブレンド(HOT)/¥600
「OSORA CAFE」には毎朝、ベテランの焙煎職人が長年の経験と感覚を頼りに直火焙煎した豆が届きます。
ホットは注文が入ってからミルで挽いて淹れ、アイスコーヒーは淹れてすぐだと角がたつので前日に仕込んだものを急冷してストックで出すというこだわりも。
コーヒーをセットのおまけではなく、その一杯を楽しむために来店してもらえるようなクオリティーのメニューにしたいとの想いから、豆の良さを最大限引き出せるよう工夫されています。
ブレンドを考える際には、求める味を何パターンも作ってもらい、スタッフや仲間に毎日飲んでもらってようやく完成させたそう。
その結果、飲みやすく冷めても美味しいブレンドが誕生しました。酸味はほとんどなく、新鮮だからえぐみもないのがOSORAブレンドの特長です。
発注した分の豆だけを毎朝焙煎して持ってきてもらう、淹れ方も変えるというこだわりに、「本物の味」を追求する大川さんのプロとしての姿勢がうかがえます。
黒糖パンとフルーツの相性抜群!至福の季節サンド
レジ横には、テイクアウト用の至福の季節サンドがずらり。左:至福の季節サンド「古都華」/¥800、「あまつおとめ・スターナイト」/¥800 / 右:「白苺」/¥900、「せとか」/¥850
旬のフルーツが、黒糖パンでサンドされているのが特長の「至福の季節サンド」。大きくカットされたフルーツが、ひときわ存在感を発揮しています。
実は、この味にたどり着くまでには長い道のりが。
「店長の池田光(いけだひかる)さんと共に今まで食べたこともないほどたくさんの種類のパンを試した」という大川さん。研究のためにいろいろなお店のパンを食べるも、なかなか理想の味を見つけられなかったそう。
そんな中、当時沖縄料理店で働いていたスタッフに「身体に良いから」と黒糖を勧められて食べてみたところ、そのほのかな甘みに惹かれることに。そこで黒糖パンを仕入れ先の方にお願いし試してみたところ、果物の風味を邪魔せず、マスカルポーネベースのクリームに合う。身体にも良い黒糖パンに決まったのでした。
至福の季節サンド「ルビーレッドキウイ」、「せとか」、「白苺」
分岐点となったコロナ禍、繋がりを広げたい
オープンして9年目になる「OSORA CAFE」のいちばんの分岐点は、コロナ禍。
周りのお店が軒並み休業していく中、待ってくれているお客さんのために何ができるか考え続け、テイクアウトやデリバリー、オンラインなどお客さんが喜んでくれるアイデアをスタッフみんなで一丸となって出してきたという大川さん。
あの時ついた底力が、「何でもできる」という自信に繋がったといいます。テイクアウトやオンラインは、2024年現在も利用できるようになっており、当時のアイデアがいかされています。
今後の展望を語ってくれたオーナーの大川さん
また、「OSORA CAFE」では、人気スコーン店「ひつじ舎」さんのミルクバタースコーンを「おやま」や「トースト」などのメニューに乗せることができます。
インターネットでもすぐに売り切れてしまう「ひつじ舎」さんのスコーンをイートインできるのは、「OSORA CAFE」だけ。
イベントの時には、「OSORA CAFE」オリジナルのスコーンも登場します。
他にも、素材にこだわった自家製酵母パンが人気の「cobo pan」さんや福岡の「パンストック」さんのパンを使用したブランチも提供。人気店の味を贅沢に楽しめます。
そんな人気店との繋がりは、気になったら自ら積極的にアプローチしていくという大川さんのお人柄があってこそ。その結果、大川さんの周りにはフィーリングの合う仲間たちが増え「おいしい」の輪が広がっています。
「他店の皆さんが惜しみなく協力をしてくれるので、本当にありがたい」と話す大川さんの10周年に向けての目標は、頑張っている方との繋がりを全国に広げること。
「実際に全国を飛び回り、ジャンル問わず一緒にできることを見つけていきたい」と話す大川さんの言葉からは、お客さんを喜ばせたいという強い想いが伝わってきます。
どこまでも誰とでも繋がれる大川さんの魅力。それは、まるで空のように、やさしく包み込む“お”の音のように、温かい笑顔となって、今日も数多くのお客様を支えています。
SHOP INFORMATION
SHOP | OSORA CAFE(オソラカフェ) |
---|---|
WEBSITE | https://osoracafe.theshop.jp |
ADDRESS | 大阪府大阪市淀川区西中島3-18-8 |
TEL | 06-6301-8718 |
OPEN | 平日11:00〜19:30/土日祝10:00〜17:30 |
CLOSE | 不定休 |
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