こんにちは、ムラタユイです。
お菓子好きが高じて、こちらで時々スイーツ記事を綴らせていただいてますが、実は旅も大好き。そんな旅好きが高じて、普段は「トラベルスーベニアマーケット」という小さなネットショップを運営しています。
お店の商品の買い付けも兼ね、先日久しぶりにひとり旅へでました。行き先はアメリカ、ニューヨーク州ブルックリン。
ブルックリンは、ニューヨーク州・ニューヨーク市をさらに細かく区分けしたエリア(区)のひとつ。マンハッタン、ブロンクス、クイーンズ、スタテンアイランド、そしてこちらブルックリンの5つからニューヨーク市は成り立っています。
いわゆる典型的なニューヨークをイメージさせるタイムズスクエアやエンパイアステートビル、セントラルパークはマンハッタン(島)に位置し、ブルックリンはこのマンハッタンから川を挟んだ対岸にあたります。
電車に乗れば数駅で移動できるほどの距離感ですが、いつもせわしくて、眠らない街マンハッタンとは少し離れた、よりローカルで自然体なニューヨーカーの暮らしぶりや雰囲気を感じられるエリア。
最近は、アートやクラフトが盛んな“おしゃれな街”として注目されています。そんなブルックリンという街で地元の人の日常が垣間見れるローカルなお店や、人気のお店を巡ってきました。
「ニューヨーカーの朝は早い」と言いますが、本当にその通り! こじんまりしたローカルなカフェも朝の7時頃からオープンし、お客さんも朝の早くから、コーヒー片手に新聞を読む姿や、店員さんとおしゃべりを楽しむ姿をよく見かけました。
①Bakeri
ブルックリンのウィリアムズバーグというエリアにあるBakeri。かわいい色使いのアンティーク調で、どこかヨーロッパを思わせる少しクラシカルな内装。
ショーケースには美味しそうなお菓子がずらり。悩みましたが、chocolate banana galetteをチョイス。やはりチョコレートとバナナというゴールデンコンビは、万国共通ですね。
ガレットですが、思ったより厚めの生地でぎゅっと包み込まれ、デニッシュのような食感に思いました。そして間違いないあまさ。大容量のコーヒーとも相性抜群です。
同じくブルックリン・グリーンポイントにもう一店舗あります。
②Brooklyn Farmacy & soda fountain
ブルックリンの閑静な住宅街・キャロルガーデンズに突如現れるかわいい外観。
ソーダファウンテンとは、アメリカの昔ながらのパーラーのことをこう呼ぶのだそう。
そのネーミングからすでにかわいいのですが、こちらは古い薬局を改装したレトロな店内に、メニューまでかわいい要素が満載です。
名物は、theアメリカ!といった感じの、フロートやサンデーなどインパクトがあって、カロリーの高そうな甘い甘いお菓子たち。
私は見た目のかわいさに惹かれて、「cookie monster」というサンデーをオーダー。
しっとりしたブラウニーのようなチョコチャンククッキーと、チョコミントアイスクリームをベースに、ホットファッジ、ホイップクリームがもりもりと♡
他にも気になるメニューがありすぎて、食べたいものを制覇するには、ブルックリンに移住するほかなさそうです。
③burrow
ブルックリンのダンボ地区にある小さなお菓子屋さん。
日本人パティシエ・黒川綾子さんが作り出す美しいお菓子、世界観に惹かれ、ずっと前からインスタグラム( @burr0w )を通じて密かにファンでしたが、ようやく念願のお店へ行くことができました。
彩り鮮やかでアートのような生菓子を食べるのはまたいつかのお楽しみにして、今回はおみやげ用に日持ちのする焼き菓子を中心に選び、箱に詰めてもらいました。
店内にイートインスペースはなく、本当に小さなお店ですが、かわいらしさがぎゅっと詰まっています。
大事に大事に持ち帰り、お家でゆっくりと余韻に浸りながらいただきました。
しっとり甘く、ほどけるようなほろほろ食感。
特別なおやつではなく、どちらかといえば、なんでもない普段おやつのようなシンプルなものばかりですが、こんなに幸せな気持ちになれるお菓子はそうないと思いました。
④four & twenty blackbirds
こちらも、閑静な住宅街の中にさりげなく佇むパイ屋さん。エリアはゴワナス地区。
一度、地元・大阪のデパートのニューヨークフェアで発見したのですが、あまりの人気で長蛇の列に並ぶことなく諦めてしまったのが心残りで、いつかきっと現地でいただこうと心に決めていました。
オーナー姉妹が子供の頃に食べたおばあちゃんのホームメイドパイを再現したというお店。
メニューボードをしばらく眺めましたが、どれも魅力的すぎて全く決められなかったので、店員さんにオススメを聞き、Salty Honeyのパイをオーダー。
甘く舌触りなめらかなカスタード状のフィリングにしっとりパイ生地。ツブツブ粗めのソルトが絶妙な組み合わせでした!
こちらも朝早くからのオープン。
誰もいない隙を狙って写真を撮っていたら、瞬く間に地元や観光のお客さんで大テーブルが埋まりました。
⑤Dough
ブルックリンでは、最新カルチャーや食のブームがわかる「brooklyn flea」や「smorgasburg」と呼ばれるマーケットが毎週末開催されています。
そんなマーケットから人気に火がつき、今やNYイチともいわれる大人気のドーナツ屋さん。
本店はブルックリンのベッドフォード・スタイベサント(通称ベッドスタイ)にあるそうですが、今回はマンハッタンのお店へ行きました。
こちらもひとつひとつ手作業で作られるドーナツ。フレーバーがとても豊富で、見ているだけで楽しいショーケース。
ベーシックなPlain glazedとblood orangeを宿に持ち帰って、翌日の朝ごはんに。
持ち歩いたためコーティングが溶け、ちょっと見た目が残念ですが…、翌日でもその美味しさともっちり感は健在。なんといってもサイズが大きいので(日本の一般的なドーナツの2倍くらい!)ずっしり感はありますが、ほわほわのしっとり生地で脂っこくなく、さくっと食べられるドーナツ。ひとつでおなかも心も満足です。
アメリカのドーナツブームな昨今、日本進出も近いのではと密かに期待しています。
⑥Brooklyn ice cream factory
最後に、ブルックリンブリッジのたもとにあるアイスクリーム屋さん。こんなところでアイスクリームが売られているなんて、立ち寄らないわけにはいきません。
もともと、消防艇だった古い建物を利用しているので、なんだかこちらも古き良きアメリカを感じます。
自然の素材だけを使ったホームメイドのアイスクリーム。こちらでは、オススメの「VANILLA CHOCOLATE CHUNK」をチョイス。
濃厚なバニラの中に、ザクザクチョコがたくさん入って食べ応えがありました。お味ももちろんですが、こちらはロケーションの良さも人気。かっこいいブルックリンブリッジに、対岸にはマンハッタンも見渡せます。
自由に過ごせるひとり旅は気楽で良いのですが、しいてデメリットを挙げるなら、食事の時間はやはり少し寂しく、レストランなど敷居の高いお店にはなんとなく入りづらいかなと思うことがあります。
そんな中、カフェやお菓子屋さんなら不思議と気負いなく入れ、ひとりでも心から幸せな気分に浸れる癒しの時間。
ブルックリンには、こんな風に気軽に入れて、店員さんも温かで、素敵なお店が点在しています。エリアが広いため電車を駆使しても、歩き回ること必至ですが、道中にも様々な発見があり、地図を片手に散策が楽しい街です。
たくさん歩いて、やっとたどり着けたお目当のお店でいただくスイーツは、おいしさもひとしお。もちろんひとり旅にかぎらず、みんなでわいわいグループ旅行でも、女子旅にも、新婚旅行にも。
初めてのブルックリン旅にぜひ訪れてほしいお店ばかりを集めました。どこに行くか迷ったときには、参考にしてもらえたらうれしいです。