たくさんある無印良品のお菓子のなかから、いつものおやつにおすすめの3点をご紹介。お菓子シリーズ開発インタビュー第4回は「どうして長く愛され続けるのか」を、担当の山田達郎さんにお話を聞きながら紐解いていきたいと思います!
・第1回 不揃いホワイトチョコがけいちご
・第2回 伝統菓子 シリーズ
・第3回 優しい昔菓子 シリーズ
20年以上も愛され続ける、無印良品のお菓子
無印良品のなかで、一番のロングセラーお菓子はどれでしょうか?
山田「ぶどうのクッキー」ですね。20年間不動の人気です。
私もこれは本当によく買います!小分けになっているので、保存するにも、誰かと分けるのにもとても便利ですよね。それにしても、20年も前からある商品だとは知りませんでした!
山田お客様のなかには「懐かしいから」、という理由で買い続けている方もいるくらいのロングセラーですね。
たっぷりのぶどうとココナッツ風味が良いバランスで、甘すぎず、小さなお子さんからご年配の方まで、みんなに人気なのがわかります。ちょっとしっとりした生地で食べ応えがあって満足感も!
岩本実は僕はぶどうが苦手なんですけれども、この商品は大好きなんですよ!
山田そうなんです、そういう声をよく聞きます!なので、ぶどうが苦手な方にも、ぜひ食べていただきたいですね。また、同じシリーズの「いちごのジャムパイ」も人気ですよ。自社工場で作っているパイ生地の“サクッと感”がこだわりです。また、いちごの他に、ももやりんご、ブルーベリーなど、季節によっていろいろなパイが登場したこともあったので、ぜひ季節ごとにチェックしてみてください。
どちらも容量がたっぷりで、ひとつずつ個包装されているので、常備おやつにぴったりですよね。飽きのこない、人気の味の秘密はなんでしょうか?
“美味しい”を探求し、改良し続けること
山田研究し続けることでしょうか。商品化されても常により美味しくするために、お客様のご意見や、社内の意見をもとに研究し続けています。例えばこの「バナナのパウンド」は、最近味を見直してリニューアルしたばかりなんです。
右上に「味を見直しました」マークがついてますね! 具体的にはどんな風に変わったのですか?
山田バナナピューレとバナナダイスを増量し、バナナの存在感をアップさせ、よりしっとりとしたパウンドケーキに仕上げました。以前より、“バナナそのもの”を感じていただけると思います!
パウンドケーキのパサつきがまったくなく、ほんとうにしっとり。これはバナナのしっとり感だったのですね!ところで、どんなきっかけで味を変えるのですか?
山田この商品に関しては、ホームページのお客様の声がきっかけでした。
お客様の声から!ネット書き込みをきっかけに「こうだったらいいな」を形にしてくれるなんて、思いもよりませんでした。それは消費者としては嬉しいですね。嬉しいといえば、このパウンドケーキはすでに5つにカットされているのもいいな、と思いました。
山田1袋はパウンドケーキ1本分なのですが、開けてすぐにお召し上がりいただけるようにと、事前にカットしてあるんです。さらに、切り口がよく見えるようにと、一番下の端のピースは内側を表面にひっくり返してから、ひとつ一つ手作業で詰めているんですよ。
手作業で詰めているのですか!内側がよく見えて、ナッツがたっぷり入っているのもよくわかりますね!すでにカットされていると、これからの季節はピクニックなどにもいいですね!
山田ぜひ!ボリュームもたっぷりで、一切れでもご満足いただけると思いますよ。
無印良品のお菓子が愛され続ける秘密。それはお客様と一緒に味をつくり、自分で食べるのも贈るのも、ちょっとうれしい“気配り仕様”になっているからなのでした!(つづく)
「ぶどうのクッキー」15個 250円
「いちごのジャムパイ」14個 250円