こんにちは、寺本恵里です。CAKE.TOKYOにてライター初挑戦です!

私は、「旅と本とカフェをつくること」をライフワークにしながら、衣食住問わず、たくさんのお店やホテル、サービスを見に行くことが大好きです。おいしいものも自分が体験して絶対に味を知っておきたい! 食べる自己投資も徹底的にしてきました。その中から、今まで自分が足を運んで、とくに感動したお店を紹介していきます。

初回は、大阪府豊中市にある「森のおはぎ」さんに訪問しました。

場所は、阪急宝塚線・岡町駅から商店街を抜けて徒歩7分ほど。黒いテントとグリーンで空間をつくられたお店が、「森のおはぎ」さんです。

morinoohagi_02

温かみのある木のショーケースにならんだおはぎ。色とりどりでとってもかわいいです。小さいけれど光るように存在感を放つおはぎの姿から、ひとつひとつ丁寧につくられていることが伝わってきます。

morinoohagi_03

店主の森百合子さんは、もともとテキスタイルデザイナーで、商品企画やデザインのお仕事をされていました。

morinoohagi_04

つくることが大好き、でも、もっとお客さまの近くで仕事がしたい! という思いから、おはぎ屋さんをはじめられたのだそうです。

morinoohagi_05

どうして「おはぎ」だったのですか? とお聞きしたところ、森さんは、「もともとおはぎやわらびもちが大好きで、おやつとしてちょこちょこ買うことが多かったからです」と教えてくれました。

morinoohagi_06

この見た目のかわいらしさやサイズ感も、「同世代の女性が仕事帰りに買うとしたら?」「女性だったらいろんな種類で2〜3個食べたいはず」と、女性のお客さまの気持ちをとことん考えてつくっているのが特徴です。

morinoohagi_07

おはぎは季節によっても変わります。夏は、「ずんだ黒米もち」や「焼きとうもろこしもち」がオススメ。定番商品で1番人気のおはぎは、「大納言雑穀もち」。

morinoohagi_08

北海道産の大納言小豆でなめらかに炊き上げたあんこと、雑穀のぷちぷちしたもち米の食感がとってもおいしいおはぎです。小豆そのものの素材の味がちゃんとするように、砂糖の量のバランスをギリギリまで追求してつくられました。

morinoohagi_09

おはぎのあんこは種類によっても炊き分けられます。たとえば、抹茶のおはぎに入るあんこと、きなこのおはぎに入るあんこは同じものではありません。抹茶に合う小豆、きなこに合う砂糖のバランスをそれぞれ吟味してつくられています。

morinoohagi_10

また、おはぎのもち米も雑穀米、黒米、よもぎ入り、大豆入りなど、多いときで毎日4種類も蒸し分けられるこだわりっぷり。これだけの手間をかけているからこそ、こんなにおいしいおはぎがつくられているだとわかりました。

morinoohagi_11

新しいおはぎのアイデアは、スーパーに並ぶ旬の素材からも得ることができる、と森さん。自分の目にとまったものを「これをおはぎにできないかな?」と考えることがとても面白いのだそうです。

morinoohagi_15

新しくわらびもちをつくられたときも、東京の甘味処や京都中のわらびもち屋さんをまわって、ひたすら食べて研究!

圧倒的な数を知らないと、『何がおいしいか』という比較ができないですから

と話してくださったことが印象的でした。これには思わず唸ってしまうほど共感!

余談ですが、私も自分で運営しているお店「6+E UNITED cafe」で、パンケーキをメニューにしているので、相当数のパンケーキを食べ、たくさんのカフェを見てきました。「なにが、どれが、おいしいか」を知った上で、これだというものをつくりたくて。

さて、森のおはぎさんは、この紙袋もとっても素敵!

morinoohagi_12

人気作家の鹿児島陸さんが絵を描かれました。お客さまのお子さんが、ぬり絵をしてくれたなんてことも。この紙袋は大事に残しておきたくなります。今は、鹿児島さんと新しくシールもつくられていました。また捨てられないシールになるかもしれませんね。

morinoohagi_13

「森のおはぎ」に次ぐ、2店舗目の「森乃お菓子」のパッケージも、素材を大事にしているおはぎだからと、やわらかな手触りを感じることができる紙の箱でつくられていました。

morinoohagi_14

今後は新しいおはぎのメニューをつくることはもちろん、今すでにたくさんのお客さまに愛されている定番のおはぎも、さらに、もっともっとおいしくなるように改良していきたいそうです。森さんの手から生まれる、果てしないクリエイティブな探究心がつくりだすおはぎを食べに、ぜひ一度訪れてみてください。

SHOP INFOMATION

NAME 森のおはぎ
URL http://morinoohagi.jimdo.com/
ADDRESS 大阪府豊中市桜塚2-25-10
TEL 06-6845-1250
OPEN 午前の部10:00~13:00 / 午後の部14:00~19:30(売り切れ次第終了)
CLOSE 日曜・月曜(祝祭不定休)

※他、臨時休業する場合があります