こんにちは、ムラタユイです。今回は、話題のかわいいお菓子屋さんを求めて、はるばる奈良まで行ってきました。

場所は、奈良県の北葛城郡。のどかな風景の中にある人気のカフェ「ナナツモリ」のお店のすぐ前にオープンしたのが、今回訪問した「okashiya kiiro」です。

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「okashiya kiiro」は、「ナナツモリ」がプロデュースする、小さな小屋の中に可愛さがぎゅぎゅっと詰まったテイクアウト専門のお菓子屋さん。

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“元気”や”ハッピー”など、明るくかわいらしいイメージを持つキイロという色をそのままお店の名前につけました。見ているだけでこころを弾ませ、楽しい気分にさせてくれる“キイロ”は、コミュニケーションを円滑にするともいわれる魔法のような色。

そのテーマカラーに沿った、レモンを使った焼き菓子や、キイロにちなんだかわいいお菓子たちが並びます。

今回は、カメラマン&デザイナーの川本さん、パティシェの藤岡さんにokashiya kiiroのこだわりをお聞きしました。

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今回お話を伺ったお二人。写真左)川本さん 右)藤岡さん

奈良のお山がマフィンに「OYAMAFFIN」

まずは、わたしがナナツモリを知るきっかけとなった「OYAMAFFIN(オヤマフィン)」。(各290円+tax) kiiroがオープンする前からもナナツモリで販売、提供されていたお菓子です。

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奈良のお山に見立てたこのかわいい姿は、一度見たら忘れられません。

左2番目から、二上山、若草山、生駒山、大峰山、大和葛城山、信貴山はそれぞれ奈良に実在するもので、それぞれのイメージで、お味やトッピングが異なり、ナナツモリの代名詞ともいえる人気の焼き菓子。

さらに、kiiroオープンにあたって、新たに「初夏のキイロ山」も登場しています。(並んだ写真一番左手のもの)

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唯一の架空のお山・キイロ山は、季節によって、お味も移り変わっていくそうで、自然の山のように、味の移り変わりを楽しめるユーモアに溢れたお菓子です。

初夏のキイロ山は、西宮にある自家焙煎「ゆげ焙煎所」のコーヒー、ラズベリー、チョコチップが用いられ、ほろ苦い香ばしさと甘酸っぱいラズベリーソースのマッチングが新鮮。

もうひとついただいたお山は、「大峰山」と名付けられたバナナと塩キャラメルナッツのマフィン。

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バナナの風味豊かなしっとりとした甘さの中で時々出会う塩キャラメルナッツの程よいしょっぱさがアクセント。ゴロゴロとした岩山のような険しいイメージを感じさせました。奈良のお山にゆかりのある人は思い出のある山や、身近なお山を選ぶ人も多いのだそう。私のように味や見た目で選ぶ人ももちろんいますが、大峰山ってどこにあって、どんな山なんだろうと、新たな興味へのきっかけを与えてくれます。

奈良に生まれて、奈良に根ざしたナナツモリだからこそ生まれたユーモア溢れる楽しくてかわいいおやつ。そのポリシーは、okashiya kiiroとして新たにスタートしたラインナップにも通じています。

コミュニケーションから生まれる多彩なアイデア

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ひときわキラキラと、つい目を奪われるかわいいタルト。こちらは、「サーカスタルト」と名付けられ、サーカステントをモチーフにしたお菓子です。

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このようなアイデアは、カメラマンでもあるオーナーの田村さんやデザイナーの川本さんが投げかけたインスピレーションを、パティシエの藤岡さんがお菓子へと昇華し、カタチになってゆくのだそうです。

“見た目のかわいらしさ”も、kiiroのお菓子づくりで大切にしていることのひとつ。

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誰かに伝えたくなるような、写真に撮りたくなるような、コミュニケーションのきっかけとなるものをつくりたい、そんな思いが込められています。

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一番人気のキャラメルナッツのタルト(450円+tax)は、香ばしくゴロゴロした歯ごたえが楽しく、満足感のある一品(写真左)。りんごと紅茶クリームのタルト(400円+tax)は、甘酸っぱいりんごコンポートとふんわり香る紅茶のクリームがベストマッチ(写真中央)。ゴルゴンゾーラとクリームチーズのタルト(450円+tax)は、甘さ控えめのさっぱりとした酸味を感じる大人味(写真右)。

レモンを使ったお菓子も充実!

キイロをコンセプトにしたお店だけあって、レモンを使ったお菓子も充実しています。

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中でもおすすめなのは、レモンケーキ(270円+tax)。kiiroでは「週末シトロン」と呼ばれていました。つまるところ、ウィークエンドシトロン(フランスで生まれたレモンケーキ)なのですが、週末にちょっとおしゃれをして、お化粧をした女の子をイメージをしたお菓子。

ぷっくりとしたかわいいレモン型に、おしろい代わりの真っ白なアイシング、仕上げに彩りが添えられています◎ ふっくらしっとりした生地は、ひと口で爽やかなレモンフレーバーがふわっと広がります。

最後に、パティシエ藤岡さんおすすめの「サブレディアマン」。(各2枚入り 230円+tax)

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華やかな見た目のオヤマフィンやサーカスタルトに隠れがちですが、素朴ながらも、芳醇なバターの香りやナッツの香ばしさ、素材のおいしさを感じていただけるもの。ほどけるさくさく食感もうれしいです◎

プレーン、チョコ、ピーナッツバターの3種類で、それぞれ形が異なりパズルのようなかわいさです。

okashiya kiiroが大切にしていること

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オリジナルのギフトボックスに好きなものを詰め合わせて、ぜひギフトやおもたせにしてほしいお菓子だと、川本さんは言います。

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テーマカラーのキイロと、キイロを引き立てるグレー。シンプルながら、印象に残るロゴやパッケージデザイン。かわいいけど、かわいすぎない、ちょうど良いバランスもまた絶妙なんです。

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「遠路はるばる来てくださるカフェ好きな方やおしゃれなお客さんも多いのですが、地域の方にも気軽に利用して欲しいんです」

kiiroがある場所は、奈良のちょっと田舎町の、自然豊かでのどかなところ。ちょっと気の利いたおもたせや手みやげを買えるようなお店も、都会ほど多くはありません。

突如現れた小さな小屋を見つけて、立ち寄るお客さん。親しみのある丁寧な接客。kiiroという名前のとおり、地域の方とのコミュニケーションを大切にされていることが、お話を聞いている間にも伺えました。

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見ているだけでワクワクするようなタルトは思わず写真に撮りたくなるし、週末シトロンに秘められたかわいいエピソードは、誰かに伝えたくなります。

そんなコミュニケーションのきっかけとなるような要素がkiiroのお菓子にはたくさん詰まっていて、さらに新たな繋がりを紡いでくれます。

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ナナツモリと以前より関わりの深い作家さんとコラボレーションしたkiiroオリジナルの雑貨も販売され、これもまたコミュニケーションから生まれ形となったもの。

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kiiroのお菓子づくりも、オーナーさんやスタッフ間での何気ないコミュニケーションの中で生まれたアイデアから、形となったものでしたよね。もともとあったカフェの前に突如お菓子屋さんkiiroの小屋が建つことになった経緯も、そんなふとした思いつきから。

コミュニケーションとは新たなアイデアを生み、さらなる発展へと繋げてくれるものだったんだなと改めて感じることができました。そこにはいつも、kiiroが目指した、ワクワクするような楽しいことで溢れています。

コミュニケーションを円滑にするキイロの色のマジックで、ますますその輪が広がって、キイロに染まっていくのが楽しみです。