こんにちは。ライターの嘉手川です。

仕事の合間を縫って、地元の沖縄に帰省してきました。取材を申し込んだのは、わたしの大好きなドーナツ屋さん。高校生のときは学校がお店から近かったこともあり、友達とよく学校帰りに訪れていました。

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ポップでキュートな外観の、ドーナツ専門店

BALL DONUT PARK(ボールドーナツパーク)は、那覇市内で最もにぎわう国際通りから、すこし脇にそれた小道にある、おしゃれなドーナツ専門店です。大通りからは看板も見えませんが、インスタグラムを中心として広まった口コミにより、いまでは国内外の観光客だけでなく、地元の方たちからも大人気のお店となりました。現在、BALL DONUT PARKの店舗は、沖縄に2店舗、それから名古屋にも2店舗あります。

女性客の多いというBALL DONUT PARKさん、店を訪れたお客さまはみな写真をたんまり撮っていくそうです。それもそのはず。お店のどこを切り取っても、カワイイ、おしゃれ。絵になるんです。

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みなさん、お店の外観の写真も必ずと言っていいほど、撮っていくそうです。こんなに素敵なデザインなら、カメラに収めたくなりますよね。

「女の子のイラストが店内にちりばめられていて、”カワイイ”とコメントいただきますが、お店全体は色は白と黒を基調にしています」

と教えてくれたのは、ブランドマネージャーの青木さん。

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鉛筆で描いたようにやわらかいタッチで描かれたポップな女の子のイラストは、タイのイラストレーター タムくんこと、ウィスィット・ポンミニットさんによるもの。

そんなおしゃれなBALL DONUT PARKさんですが、意外にも、メニューをつくるときは整いすぎないように考えながらつくられているのだそうです。いったい、どういうことなのでしょうか?

お店の商品開発全般をされている青木さんに、新しいメニューをつくるときのポイントについて伺いました。

とにかく「おいしい」を求めたメニューづくり

新しいメニューをつくるときは、どういったことに気をつけていますか?

青木季節感と、うちらしさを大切にしています。うちらしさは、作り込みすぎないこと。とにかくおいしいドーナツをつくりたい、という思いでメニューを考えます。カロリーは高くてもいいのです。笑 そういうふうに、純粋においしさを追求していくと、結果としておもしろいメニューが出来上がることが多いです。

つくり込みすぎないのがポイントなんですね。

青木整いすぎていない、といいましょうか。

うちの商品は、すこし変わっています。形の面でいえば、ドーナツだけどボール状です。また、お客さまには揚げたてを食べていただきたいので、オーダーを受けてからから揚げています。そういった変わっている部分があるのでがあるので、その分、味の面ではわかりやすいおいしさを提供したい。

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ドーナツは、注文が入ってから揚げています

青木うちの商品は、どれも「はい、うまい!」って、そういうイメージでつくっています。笑 定番のレモンも、レモンを絞るということ自体が変わっていますが、食べたら絶対にうまい、と思ってもらえます。レモンもバターも、トッピングはシンプルだけど、想像がつかなくて、でも想像以上にうまい。分かりやすいおいしさと、想像以上のうまさ。このふたつの両立を目指しています。

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BALL DONUT PARKの一番人気は「レモン&ナチュラルシュガー」410円(8個入り)。思いっきり絞って、レモンの液でドーナツをひたひたにしていただくと、これがもう、なんともいえない、しあわせな味なんです。

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ぎゅっ、っとレモンを絞って、いただきます!

揚げたてのアツアツのドーナツに、爽やかなレモンの果汁が合わさると、酸味と砂糖の甘みがおどろくほどにマッチ。意外にも、レモンの果汁でドーナツの生地がべたつくこともありません。ドーナツの外側のサクサク感にも、秘密がありそうです。

青木ドーナツをあげる油には、固形のものを使っています。冷めると固まる油です。ふつうの揚げ物って、時間が経つと外側の油がどんどん内側に染み込んでいってしまいますよね。

固形の油を使うと、ドーナツを揚げたあとに外側で油が固まるので、べたつくこともないですし、食感も保たれます。普通の油より高いのですが、こだわって使っています。

ほかにも、こだわっている材料はありますか?

青木ドーナツにまぶしている砂糖にも、すごくこだわっています。奄美諸島のさとうきびだけで作る、素焚糖(すだきとう)というものを使用しています。とても粒が細かいので、ドーナツによく絡んでくれるんです。

あとは、やっぱり「粉」ですね。お店で扱っているものとまったく同じドーナツ粉を店頭でも販売していますが、あれは原材料を見ても真似できるようなものではありません。

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沖縄でドーナツといえば “サーターアンダギー” の常識は、もう古いかも?そんな風に思えてしまうほど、サクサク、もちもちで、他では味わうことのできないBALL DONUT PARKのまんまるドーナツを、沖縄に来たら、ぜひ食べてみてほしいんです。

ドーナツはすべて同じですが、トッピングによってまったく異なる味になるのが面白い。定番のレモンにバター、沖縄らしさのある黒蜜、お食事系ではタコライスのご飯がドーナツになった「タコボール」なんてものも!

どれを食べても、口にいれた瞬間「はい、うまい!」と頷いてしまうような組み合わせ。。どのメニューを頼んでも想像以上のおいしさを味わえるのは、土台となるドーナツがとびきり美味しくて、こだわり抜かれているからに違いありません。

あなたも一度食べれば、やみつきになること、間違いなしですよ。

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【教えてくれたひと】

青木 直さん

BALL DONUT PARKのブランドマネージャー

もともとは京都で飲食業に携わっていたものの、お店のオープンをきっかけに沖縄に移住した。商品開発全般を行う。