はじまりは、日本で初めてのソーダファウンテン

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2002年に100周年を迎えた「資生堂パーラー」。いまでこそ洋食レストラン、喫茶として知られるが、実は資生堂薬局内に併設された「ソーダファウンテン」だった。

ソーダファウンテンとは、飲料を提供する設備のことをいう。アメリアでは、レストランやファストフード店、ドラッグストアなどにカウンター形式で設置されることが多かったそう。

1900年、資生堂創業者の福原有信氏は、パリ万博を見学した後、アメリカを経由。ドラッグストアでソーダファウンテンを目にしたのがきっかけで、1902年に資生堂薬局内の一部に「ソーダファウンテン」を開設。日本初のソーダ水と当時まだ珍しかったアイスクリームを組み合わせた「アイスクリームソーダ」の販売を開始した。本物志向であった福原氏は、機械一式はもちろんのこと、グラスやスプーン、シロップまでアメリカから輸入したものを使用したという。

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これが、「資生堂パーラー」のはじまりだ。

いまも受け継がれる、「新しい価値」「高品質」「本物」を追求する姿勢

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地盤がしっかりしていて、重い機械が置けることもあり、銀座の街は新聞社や工場が多かった。そんな商業の街に、資生堂パーラーは誕生した。

資生堂パーラーがある東京銀座資生堂ビルは、落ち着いたレンガ色のグラデーションに、アクセントのゴールドと黒。昔銀座がレンガの街だったことから、この色になったのだそう。歩いていてもぱっと目に止まるこの佇まいも、老舗感と訪れる満足感を与えてくれる理由のひとつだ。

「お客さまの期待を裏切らないこと。その中でも常に新しさも取り入れながら、伝統と革新を続けることに根本があります」と冨澤さん。

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創業当時からの“本物志向”を受け継ぎ、それに見合う価格で自信を持って提供する。その信念で変わらずいてくれるからこそ、いつ訪れても安心感と同時に、気持ちの高揚を感じるのだろう。

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味わいからデザインまでを25年ぶりに一新

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「資生堂パーラー」が注目されるのはおいしさだけでない。他にないモダンでハイセンスなパッケージも、人を魅了する理由のひとつだ。

そして2015年10月、25年ぶりに洋菓子シリーズの中身からパッケージ、包装資材までがリニューアルした。テーマは、「銀座アバンギャルド」。デザインは前回のリニューアルと同じく、グラフィックデザイナー仲條正義さんだ。

2011年まで資生堂PR誌「花椿」のアートディレクターを務めた中條さんの、モダンだが力強い都会的なデザインは、若いアートディレクター、グラフィックデザイナーからの人気も高い。

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鮮やかな色でストライプが多く取り入れられているのは、強く明快で、時代を超越した柄だからなのだそう。

缶を集めるコレクターも多いというのも納得できる。資生堂パーラーは、舌だけでなく目でも私たちを満足させてくれる。

ずっと変わらない、それなのにいつも何か新しい刺激をくれる。毎日ではないけれど、何かの折りに足を運びたくなる。そしていくつになっても、お店を訪れる時は自然と背筋が伸びるような、そんな“永遠の憧れ”でいてほしいと思う。

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スペシャルチーズケーキ
3240円