やってきました、お買い物の聖地・伊勢丹新宿店、5階にありますインテリアフロア。色とりどりのラグやファブリック器やテーブル。キョロキョロしているだけで心ときめく、インテリア好きにはたまらない空間です。
その奥にあるのが、今日のお目当てである「賚果」。ライカ、と読みます。
ここは、創作和菓子で有名な源吉兆庵がプロデュースするとっておきのカフェ。
インテリアフロアは初めてという方も安心してください、絶対このカフェを気づかず通り過ぎるなんてことはありません。なぜなら、窓越しに見えるダイニングチェアとソファが素敵すぎるから。印象が強すぎるから。2度見せずにはいられないから!!
こちらはすべて、mina perhonenの代表作でもあるファブリック「tambourine」を使った作品。なかでもダイニングチェアは、mina perhonenのテキスタイルを使ったマルニ工房の「HIROSHIMA」という名作。mina好き女子なら間違いなくキュン死注意の空間なのです。
ちなみに賚果は、リビングフロアと連携したミュージアムカフェ。この椅子が欲しくなったら、同フロアのショップで同じ物をオーダーできるし、購入可能なアート作品が店内の壁に飾ってあることもあるんです。
そのほか、和紙デザイナー堀木エリ子さんの創作和紙を使った空間演出も美しく、とにかくうっとりハイセンス。席の間隔もゆったりとしていて、隣りのテーブルのことをあまり気にせずのんびりリラックスして過ごせます。
……って、ごめんなさい、ここまでインテリアのことしか書いてない。あ、ほら、今日の主役のフォンダンショコラが運ばれてきましたよ。
って、むちゃかっこいい! 器が素晴らしくかっこいい。
あかん、また、お菓子以外のところで目が釘付けに。
こちらは二階堂明弘さんという作家さんによるものだそうで、シックな黒色とずしっとした質感がたまらなく上品でシック。ショコラのこげ茶色もザクロの赤も、お皿とのコントラストでより美しく引き立っています。
ほんと、「食」を輝かせるためには、「衣」も「住」も軽んじてはいけない大切な要素なんだな、としみじみ。次回こちらを訪れるときには、お気に入りのmina perhonenのワンピースを着てこようと心に誓った私でした。
さて、満を持して、フォンダンショコラをいただきます!
なんとなくTVとかで見たことのある、「フォークを入れた瞬間、なかのあつあつショコラが溶け出してくる」あれを想像してちょっと緊張しつつフォークを入れたら、あれ、思ってたんと違う!
なんていうんでしょう、これは、あれです。ケーキそのものが、とろけています。ケーキにフォークを入れたら中身がとろり、ではなくて、どこをどう切っても「とろり」。いや、「とろり」というより「ねっとろり」。
もちろん、外側はしっかり、内側はやわらかなんです。でも、やっぱり、100%ねっとろり。
超濃厚なチョコレートの甘さが舌の上でにゅにゅっと溶けて、身体のすみずみまで染み渡ります。濃厚なのに、しつこくなくて、気づいたら一瞬でなくなっているこの感じ。ほんとに美味しい。泣けます。
店長の石橋さんにこの「ねっとろり」の秘密を聞いたところ、オーブン内の温度を二段階に変えながら焼くことで、外側のしっかり感と内側のとろっと感を絶妙にコントロールしているんだとか。
うーむ、わかったようなわからないような。家では絶対真似できないプロの技であります。
そうそう、賚果のフォンダンショコラを語る上で欠かせないのが、たっぷり上にかかっているキラキラのザクロ! これがまた、フレッシュで甘酸っぱくて本当に美味しい。そういえばわたし、上京して10年になりますが、東京のお店でざくろをいただいたのって初めてかも。
小さなころからざくろは特別な果物。よく祖母が持ってきてくれたなあ……と、幼少期の記憶まで立ち上がるほどのみずみずしさ。
まさに「賚果」のコンセプト(天からのさずかりもの(「賚」)である旬の「果物」を使ったお料理やデザートが食べられるカフェ)にふさわしい、とびきりリッチなひと皿です。
ああ、眼福、口福。ごちそうさまでした!
SHOP INFOMATION
NAME | 賚果(ライカ) |
---|---|
ADDRESS | 東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿本店5F |
TEL | 03-3352-1111 | OPEN | 10:30〜20:00 |
CLOSE | - |
※他、臨時休業する場合があります