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きなこを味わうわらびもち!横浜関内にオープンした「生わらびもち 鎌倉 凛」

UPDATE:

フードイラストレーター

まるやまひとみ

「小さい頃からわらびもちが好きだった」というオーナーが、わらびもちの奥深い魅力に惹かれ、その魅力を広めたいと2022年に鎌倉の小町通りに「生わらびもち・焙煎ほうじ茶 鎌倉 凛」をオープン。
その後、港南台店、港南笹下店と店舗を展開し、惜しまれつつ閉店した鎌倉店に代わり、2024年7月11日に横浜関内店をグランドオープンした。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

目次

わらびもちを通して発信したい日本伝統の味

関内大通り中ほど。交差点の角に位置し、どの方向からも目に入る。

涼やかに風にはためく白いのれん。
夜でも目立つネオン看板が印象的な「生わらびもち・焙煎ほうじ茶 鎌倉 凛」。
店名の「凛」はオーナーの愛犬「凛太郎」から取られたもので、和菓子に似合う古風な名前であること、そして“凛”とした和の風情が感じられる鎌倉とイメージが合致し、この名を採用した。
鎌倉店のオープン当初、わらびもちの原料を他社から仕入れていたため日持ちしないことが懸念されていたが、港南笹下店の開店に伴い製造設備を導入。
自社生産により、翌日から2日ほど日持ちすることに加え、より鮮度の高いできたての味を提供できるように。
横浜関内店でも工場直送、店内切りたてのわらびもちを用意している。

わらびもちのテイクアウトは100g、200g、400g。イートインは1人前100gで用意。

古くから親しまれ歴史ある和菓子、わらびもち。
しかし、わらびもちが何から作られているのかは意外と知られていない。
わらびもちは、山菜の“わらび”からデンプンを精製し粉末にした「本わらび粉」で作られる。この本わらび粉に砂糖、水を加えて練り上げて作られるのが一般的な製法だ。
本わらび粉から作られたわらびもちは、こんにゃくのような黒っぽい色をしており、伸びるような粘りととろける食感に仕上がる。
切りたてのわらびもちは、断面がみずみずしく、舌触りもいい。
これを提供できるのは専門店ならではの強みであり、和菓子屋本来の姿とも言える。

伸びるわらびもちと粉の落ち方がリアルな食品サンプル。

わらびもちの粉の種類には、京きなこをメインに、加賀棒ほうじ茶、天空の抹茶、玄米茶、和紅茶、純ココアなどがラインナップ。
「きなこを味わってほしい」との思いから、純ココア以外は全て京きなこをブレンド。
作りおきはせず、その日に使う分だけを各店舗でブレンドしているのだそう。
お茶屋さんから仕入れている茶葉はわらびもちと相性のいい、渋味が少なく旨味の強いものを選んでいる。
京きなこの香ばしさがお茶の深みとコクを際立たせ、わらびもちとよく馴染む。

ガラス窓に面したイートインスペース。大通りの開けた風景が開放感を演出。

本領発揮!これぞわらびもち、これぞきなこ(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

今回いただいたのは
●生わらびもち 京きなこ(100g)EAT IN ¥550(税込)
●生わらびもち 和紅茶(100g)TAKE OUT ¥550(税込)

カップの中を覗いてびっくり。わらびもちはどこ?と探してしまうほど大量のきなこをかけてくれる嬉しいサービス。
わらびもちに欠かせないきなこには特にこだわり、「このわらびもちに合うきなこを考えてほしい」と、きなこのスペシャリストに依頼し、その中から選ばれたのが「京きなこ」だった。

「京きなこ」は、京菓子や老舗和菓子店でも愛用されており、深く焙煎された濃い風味と色味が特徴。きめが細く口どけがいいので、とろけるわらびもちとの相性は抜群だ。

カップ入りのわらびもちはひと口大にカットされていて食べやすい。

本わらび粉の黒みがかったわらびもちがきなこを黄金色に輝かせる。
独自製法によって生まれる、ほどよい弾力と歯切れのいい食感。
わらびもちの砂糖は控えめで、きなこには砂糖を使用していない。
噛むことで大豆の持つ自然な甘みが引き出され、香ばしい香りが鼻を抜けていく。
わらびもちが主役でありながら、きなこのおいしさが存分に発揮されている。
たっぷりのきなこがかかっても、わらびもちの味わいが消えることはない。
互いを尊重する、日本らしい和の心を感じさせる一品だ。

わらびもちに個性を出す「和紅茶」の存在感

テイクアウトしたわらびもち「和紅茶」。お茶請けにちょうどいいサイズ。

自社工場での生産が可能になったことで、わらびもちは翌日から2日ほどの日持ちを実現。
テイクアウトのわらびもちはカットを大きくしているため粉を吸いにくい。
自分で好きな大きさに切ることができるのも楽しみのひとつ。
時間が経ち粉を吸ってしまっても、そこはばっちり“追い粉”付き。
最後まで繊細な味の重なりを味わうことができる。
新フレーバーの「和紅茶」は、紅茶らしいスモーキーな香りとまろやかな甘みが特長で、口に含んだ瞬間芳醇な香り包み込まれる。
シンプルなわらびもちに奥行きが生まれるインパクトのあるおいしさだ。
別売りの黒みつをかけて食べるのも醍醐味。いろいろな食べ方を試してほしい。

青いわらびもち!?新感覚のドリンクメニュー(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

●星の輝き(横浜関内店限定) ¥600(税込)

「鎌倉 凛」では、わらびもちののど越しのよさを活かし、専門店ならではのオリジナルドリンクを提供。
横浜関内店限定の「星の輝き」は、ブルーハワイに染まったわらびもちにパインジュース、カットレモンを添え、横浜を代表する球団をイメージしたカラーに。
スカッと晴れ渡るような味が気持ちを前向きにさせてくれる。
ストローで吸うとつるりと口に入り、わらびもちのなめらかさをより実感。
街にくり出したくなる楽しいドリンクだ。

この他、抹茶ラテやラムネなどのメニューもあり、わらびもちを気軽に味わえる。

もっと身近にわらびもちを親しんでほしい

鮮やかなドリンクを片手に横浜散歩はいかが?

横浜にはまだわらびもち専門店が少ない中、「鎌倉 凛」はこの地を拠点にわらびもちの可能性をさらに広げたいと考えている。
幅広い目的で人が集まる横浜で、週末は21時まで営業しているので、仕事や飲み会の前後に手土産としても利用してほしいとのこと。
フレーバーを2種、3種と選びたい時はセットでお得になるので、食べ比べもおすすめ。
新しいわらびもちの食感、きなこの味わいを再発見できるかも。

あなたも横浜で、ひんやりつるんっとしたわらびもちにハマってみてはいかがだろうか?

SHOP INFORMATION

SHOP 生わらびもち 鎌倉 凛 横浜関内店
WEBSITE https://kamakurarin.base.shop
INSTGGRAM https://www.instagram.com/kamakura.rin
ADDRESS 神奈川県横浜市中区弁天通3-47-2
TEL 045-900-4596
OPEN 月〜木曜日・日曜祝日 11:00-20:00 金・土曜日 11:00-21:00
CLOSE 不定休

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