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【体験レポート】UCCコーヒーアカデミー 東京校でコーヒーのペアリングセミナーに参加しました!

UPDATE:

フードイラストレーター

まるやまひとみ

コーヒーに関連した事業を展開するUCCグループ運営の、日本初のコーヒー専門教育機関「UCCコーヒーアカデミー」をご存じですか?
プロフェッショナルを目指すための講座や、一般の方も参加できるセミナーが多く開催され、コーヒーに限らずワインやお茶、スイーツにパンなどの多角的な視点からコーヒーの魅力を体感できます。
教室は東京と神戸にあり、オンラインでの受講も可能。
今回は東京校で行われた「至高のコーヒーマリアージュ in Aoyama~超人気パティシエと世界レベルのコーヒーチャンピオンのコラボレーション~」に参加させていただきました!
こちらは初心者でも気軽に参加ができる1dayセミナー。
キャンセル待ちになるほど人気のコーヒー好きの胸が躍る内容、その模様をお届けします!

目次

UCCショールーム&アカデミー

入口には大きなコーヒーの木が。

青山一丁目駅から外苑東通り沿いを歩いて3分ほどのところにUCCコーヒーアカデミー 東京校があります。

重厚な空気感と伸びやかさが重なる落ち着いた雰囲気

1階はUCCグループが展開するコーヒー商品やマシンなどの製品が並ぶショールームにもなっており、コーヒー豆に器具といったアイテムについ目移り。
ガラスを抜け明るい日差しと木々の緑が、自然み溢れるコーヒーの豊かさを感じさせます。

資材の一部はリサイクル素材を使っているのだそう。

各分野のスペシャリスト達が集うハイレベルな講座

ご登壇の皆様を撮影させていただきました

このセミナーでは、2種類のケーキとそれぞれに合わせたコーヒーがサーブされます。
ケーキを担当するのは写真真ん中、文京区春日にある「AVRANCHES GUESNAY(アヴランシュ・ゲネー)」のオーナーパティシエの上霜考二さん。
有名ホテルのパティスリーでシェフパティシエを務め、2011年に公開された映画「洋菓子店コアンドル」の製菓監修をされた経験もある凄腕のパティシエさんです。
そのケーキをコーヒーで彩るのは、世界で活躍されている4名のバリスタさん。
高品質のコーヒーを安定の美味しさで提供してくれます。
そしてマリアージュの監修と司会を務めてくださった中井さんの、総勢6名による最強の布陣!
あまりにも豪華な内容に、開始前からドキドキです。

到着してさっそく、一杯目のコーヒー。

ウェルカムドリンクとしていただいたのは、「エチオピア グジ ナチュラル」のアイスコーヒー。
抽出したコーヒーを急冷することで旨みや香りを逃さず透明感のある味わいに。
角のないまろやかな口当たりです。
お天気に恵まれ少し気温の上がったこの日にふさわしい、果汁感のあるフルーティーなコーヒー。
フローラルな香りが緊張をときほぐしてくれました。
使われているストローにも注目。

くり返し使えるステンレスストロー。

UCCグループではサステナブルな取り組みを積極的に実施しており、その一つとしてステンレスストローを採用。
洗って何度も使えるだけでなく、熱伝導の良さからアイスドリンクに使うことでいつまでも冷たく爽やかに感じることができるんです。
環境への配慮と美味しさが繋がると嬉しくなりますね。

スイーツとコーヒーのマリアージュを体験!

存在感あるサイフォン。フラスコを包み込む熱源が幻想的。

コーヒーと食べ物を一緒に味わうことで生まれる相乗効果を「コーヒーマリアージュ」や「フードペアリング」と呼び、共通する風味に寄せて組み合わせることで互いの良さを引き立て合うというもの。
ペアリングの組み立てには様々な表現の仕方があり、コーヒーに合わせて食べ物を選ぶ場合、食べ物に合わせてコーヒーを選ぶ場合、まったく異なる風味で新しい味わいを生み出す場合もあります。
今回はスイーツが先にあり、そのスイーツに合うコーヒーのフレーバーを考えたそう。
用意された2種類のスイーツとマリアージュするコーヒー…どのような相乗効果が生まれるのかワクワクします!

ということで、さっそくマリアージュ体験スタート。
最初にコーヒーを淹れてくれるのは、サイフォニスト チャンピオンシップなどで優勝経験のあるYi Shan Yang(ヤン・イーサン)さんと、Elaine Wong(エレイン・ウォン)さん。
実演しながらサイフォンでの淹れ方のコツを教えてくださいました。

抽出中の所作も美しく見惚れてしまいます。

途中で常温の水を加え甘味や酸味を引き出し、短時間で抽出することでよりクリーンな仕上がりになるよう心がけているとのこと。
選ぶコーヒー豆はもちろん、抽出の仕方によってさらにマリアージュが深まるんですね。
どんな風にマリアージュするのか、実際に体感してみます!

花が咲くような広がりのあるペアリング(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

まずいただいたのは
●クロリス
●サイフォンスペシャルティコーヒー
〜ホンジュラス エルプエンテ カツアイ セミアナエロビック ナチュラル〜

「クロリス」はこの日のために上霜シェフがこの日のために用意してくださった特別なケーキ。
“タイベリー”はラズベリーとブラックベリーの交配種で、なかなか手に入らない希少なフルーツ。
バラのような甘い香り漂う気品あふれる様子から、花の女神「クロリス」から着想を得た名前です。
たっぷりの空気を含んだメレンゲにクリーム。
炙られた部分が風味に抑揚を演出し、フォークを入れると閉じ込められていたフランボワーズの鮮やかな色と明るい酸味が弾けます。
舌の上でゆっくりとホワイトチョコレートの甘さが溶け出し、メレンゲの軽さ、ベリーの甘酸っぱさがどんどんと重なってゆく多幸感…。
ただ軽いだけで終わらせず、サブレ生地とアーモンドダイスでしっかりと食感も楽しませてくれるエンターテイナーなケーキでした。

世界遺産にあるドームのような高貴さ

「クロリス」と合わせるのは「ホンジュラス エルプエンテ カツアイ セミアナエロビック ナチュラル」。
コーヒーとケーキの軽さを同じにするようイメージしたそうです。
フローラルでベリー系の酸味と甘みを持つコーヒーを選ぶことで、甘酸っぱいケーキの印象を一層華やかに。
サイフォン抽出による抜けるような爽やかさとクリアな質感。
香りの余韻もより長く堪能できます。

飲み口が薄く縁に広がりのあるカップ。コーヒーのフルーティーさを引き出します

最上級のエスプレッソと最高峰のバリスタによる究極のカフェラテ

エスプレッソマシンから吹き出す蒸気が幻想的。

続いては、ラテアート チャンピオンシップなどで優勝経験を持つ、Nutthinee Jearranan(ナッティーニ・ジャラナン)さんとShao-Sing Lin(リン・シャオシン)さんによるカフェラテ。
こちらも実演していただきます。

フレッシュな状態を長期維持できる特殊なアルミ缶。

エスプレッソコーヒーに使用するのは、業務用のプレミアムなコーヒー「UCC Largoオーセンティックロースト」。
こちらはUCCさんが独自に開発した「アロマフリージング製法」で焙煎されたコーヒー豆が入っており、特殊なアルミ缶の中で鮮度を保ちながらコーヒー豆を熟成させる「フレッシュアロマシステム」という世界初の製法なのだそう。
新鮮な豆なので炭酸ガスの含有量が多く、エスプレッソ抽出に欠かせないとされる「クレマ」が通常よりも厚みが出るそうです。

アルミ缶を開けるための専用器具。

アルミ缶の上部に専用の器具を押し当てて開栓。
一気にガスが抜け、あたり一面にコーヒーの匂いが漂います。
開ける体験をさせていただいたのですが私の力が弱かったので、中井さんにお手伝いしていただきました…!
業務用のコーヒーに触れる機会はなかなかないので、かなり貴重な経験でした!

みるみるうちに描かれる、圧巻のパフォーマンス。

このコーヒー豆で抽出したエスプレッソの濃厚感を味わえるよう、エスプレッソに対してミルクの分量は少なめに設定。
通常のラテカップより少し小さめのカップを使用しており、ラテアートの難易度はさらに上がります。
しかしプロの腕にかかればなんのその!瞬く間にカップの上に絵が描かれていきます。

ペンのようなもので細部まで表現。

今回ラテアートは2種類の絵柄をご用意くださいました。
好きな絵柄を選び、一杯ずつできたてを提供していただきます。
絵柄はこちら!

左:ラビットエンジェル/右:ユニコーン

複雑な手首の動きだけで描かれたとは思えない繊細なデザイン。
エスプレッソの色が濃くクレマがしっかりとしているので、コントラストがハッキリとしています。
どちらもかわいくとっても素敵!
選ぶのも迷ってしまいますが、私はこちらをいただきました。

口の中で生まれる新しい発見(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

ペアリングするのは
●ビーントゥバー ショコラ
●カフェラテ

選んだ絵柄は「ラビットエンジェル」。
ラテの上をふわふわと飛ぶ姿に心惹かれました。
できたてのおいしさを味わうため、大急ぎで写真を撮ってひと口。
舌に苦味を感じた後、ミルクの心地よい甘さがじんわり広がります。
牛乳の温度を低くすることで自然な甘味を引き出し、コクのある仕上がりに。
エッジの効いたエスプレッソの旨味も感じられます。

自分のケーキを突き詰めた、オリジナリティあふれる一品。

「ビーントゥバー ショコラ」は、上霜シェフがオーナーを務める「アヴランシュ・ゲネー」のスペシャリテ。
カカオ豆からチョコレートを作りケーキに仕立てた逸品です。
チョコレートの味に影響するため焙煎の温度や時間にもこだわっており、限られたケーキにのみ使用しているそう。
光輝くグラサージュにムース仕立てのショコラ、ビスキュイに至るまでチョコづくし。
手塩にかけて生み出したチョコレートを上から下までみっちり楽しめるとはなんて贅沢なんでしょう…。
カカオ本来のアロマを存分に感じられる極みのチョコレートケーキです。

撮影用のブースに長い時間置いていても絵が沈まないのはバリスタの腕があってこそ。

口溶けのいいスイーツに温かいコーヒーを合わせると、口内の温度が上がるためよりとろける食感を味わうことができます。
どちらかが濃厚すぎたり相性が悪いとフォークも進みません。
こちらのカフェラテを一緒にいただくと、エスプレッソの旨味とキレ、ミルクの繊細さがビターで力強いチョコレートを包み込み、大人な甘さのカフェモカを飲んでいるかのように変化。
ふたつの要素がひとつになることでそれぞれにはない新しい感覚が誕生し、最後のひと口まで飽きがきません。
これぞマリアージュ。
気づけば2品のケーキをぺろりとたいらげていました。

ペアリングでコーヒーの力を解き放つ

ショールームにはUCCグループの製品や取り組みについても展示。

UCCさんでは「フードマッチングシステム」という味を数値化しコーヒーと食べ物の相性を科学的に分析する技術を活用し、SNSなどでもおすすめのペアリングを積極的に発信しています。
スイーツに限らず食事との組み合わせの提案もされていて、意外性のあるペアリングに出会うきっかけになるかもしれません。
コーヒーの価値を探究し続けているUCCさん。
食材が持つ潜在能力を引き出すコーヒーの能力、コーヒーの健康効果や栄養面にも研究が進んでおり、食との組み合わせも多様化しています。
セミナーを通しコーヒーの奥深さだけでなく、衣食住との繋がりや環境問題への関心にも目を向けることができました。
コーヒーと食べ物のマリアージュ、私も家で考えながら組み合わせてみます!

この度は貴重な体験をありがとうございました!

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