【シナモンロールに導かれ/大阪】旅物語の1ページ目に刻みたい「階段下の北欧喫茶店 LOMA(ロマ)」
フードイラストレーター
まるやまひとみ
シナモンロールが好きだ。
吸い込まれそうな渦巻き、半分に割った時の縞模様。
アーティスティックな姿に何度陶酔したことだろう。
溶けてしまいそうな甘さと芳香に満たされ、私の奥底に眠るシナモンロールの記憶を呼び起こす。
もっとシナモンロールのことが知りたい。シナモンロールに会いたい。
シナモンロールは私をあちらこちらに連れ出し、縁を繋いでくれる。
さあ、今日も今日とてシナモンロールを求め西へ東へ…
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大阪メトロ長堀鶴見緑地線「松屋町」駅から徒歩約1分。
地元では「まっちゃまち」の愛称で親しまれるこの街は、江戸時代から玩具問屋街として有名だ。
この街に「階段下の北欧喫茶店 LOMA(ロマ)」が誕生したのは2024年8月。
街中でありながら非日常を味わえるプライベートサウナ&カフェとして、訪れた人たちを北欧の空間で癒してくれる。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
階段の先にひろがる、北欧の休日
雑居ビルの中にひっそりと現れる
店舗があるのはビルの3階。“階段下の”という店名とは裏腹に、階段を上った先にある。
日常から切り離されたような静かな空間
扉を開けて、なかに入ると目の前にカフェスペースが広がる。
実は、「LOMA」はサウナを併設しており、店内の階段でカフェとつながっている。
「LOMA」はフィンランド語で「休日」の意味。いつ訪れても満ち足りた休日のような心地いい多幸感を感じてほしいという願いが込められている。
店内には木のぬくもりが感じられるインテリアが置かれ、まるで北欧の街に訪れたかのような空間だ。
アンティークのテーブルと椅子。店内の雰囲気とマッチ
出店のきっかけは、この場所で盆栽屋を営んでいた友人からの「ここで何かやってみたら?」というひと言だったそう。
屋上スペースと階下のフロアがつながるメゾネットタイプの物件はめずらしく、サウナ好きだったオーナーがこの場を譲り受け、屋上に浴室を構えてサウナ店を開業。
その1年半後に、念願であった「北欧のローカルサウナカフェ」をコンセプトにこの喫茶店を誕生させた。
店内では、旅をテーマにしたモーニングなど、個性的なメニューを提供し、「別の国に来た気分になれるように」なっている。
素材を大切にしたおいしさ
香水を試すようにコーヒー豆の香りを楽しめる素敵な演出
「LOMA」の店内で焼き菓子やコーヒー豆が並ぶのは、銭湯文化にインスパイアされたというタイル張りのカウンター。
ハンドドリップで一杯ずつ淹れてくれるコーヒーは、忙しない日々で忘れていた感覚が少しずつよみがえってくるようだ。
ディスプレイには北欧食器も使われている
「観光客だけでなく、地元の方でも食べてみたくなる」そんなメニューづくりもオーナーのこだわりのひとつだ。
できるだけヘルシーでありながら、センスもよく。手づくりのスイーツは、自分たちがおいしいと感じること、胸がときめくことを大切にしながらかたちにしている。
ケーキを彩るお花型のクリーム、フロスティングに飾るナッツ、ハートのクッキー。
選ぶ時から食べる瞬間までワクワクで満たしてくれる見た目だ。
「LOMA」の看板メニューのひとつであるシナモンロールも、北欧の伝統的な味わいを目指しつつ、北海道産小麦のもっちりふんわりとした食感で満足度を高め、ミネラル豊富なゲランドの塩、シナモンなど、身体にやさしい素材を選び、心身ともに癒されるおいしさを追求する。
カルダモンを加えた北欧スタイルのシナモンロール
とくに私が心惹かれたのが、そのシナモンロールが食べられるという3種のモーニング。
それぞれに「vacation(バケーション)」「journey(ジャーニー)」「daily(デイリー)」と名付けられたモーニングプレートは、さまざまな朝に寄り添うためのものだ。
「どんな時でも朝だけはほっとひと行きつけるように」とはじめられたプレートを私もさっそくいただこう。
身体が喜ぶ!旅する朝のためのプレート(イラストあり)
illustration by まるやまひとみ
今回は、選べるメインにグリークボウルとゆで卵、ドリンクがついた「journey」をいただいた。
メインにはシナモンロールが選べるほか、キャロットケーキまたはトーストからも選ぶことができる。
私はもちろんシナモンロールで。
「journey(ジャーニー)」¥1,500(税込)
レジで注文し、コーヒーカップを選ぶと、オーナーがその人のイメージに合わせて器とトレイを組み合わせてくれる。
ふかふかの「シナモンロール」
焼きたてのシナモンロール
まずはふかふかの「シナモンロール」から。クッションにしたいほどのビジュアルだ。
表面はサクッと軽い食感だが、中はもっちりと弾む食感。シュワシュワとくちのなかで溶けていったかと思うと、豊かな小麦の甘みが広がる。スパイシーな香りが愛おしい。
全体の甘さはひかえめながら、パールシュガーのジャリッとした食感と甘さがしっかりアクセントに。
栄養たっぷり自家製「グリークヨーグルト」
トッピングがたっぷりで贅沢
2日以上かけて水切りするという自家製の「グリークヨーグルト」は、まるでチーズのように濃厚でクリーミー。
ミックスベリーやデーツ、バナナ、黒胡麻、オートミール、木の実のグラノーラ、はちみつなど、さまざまなトッピングをたっぷりと合わせた贅沢な一品だ。
仕上げにひと振りしたブラックペッパーが味をキリッと引き締め、
少しずつ混ぜ合わせることで、ひとくちごとに異なる味わいを楽しめる。
タンパク質やビタミンなども摂れるうえ、豊富なトッピングによる味や食感の変化も魅力的だ。
お店の定番コーヒー「ブラジル サントスNo.2」
「LOMA」の定番「ブラジル サントス No.2」
選べるドリンクにはコーヒーをチョイス。3種類の豆から選べるが、今回はスパイシーなシナモンロールと相性のいい深煎りの「ブラジル サントス No.2」に。
コーヒーは、ほどよくどっしりとした飲みごたえのあるほろ苦さ。
その奥にあるやさしい甘みが味わい全体をまろやかにととのえ、ナッティな香ばしさがシナモンロールの香りと重なり、まさに絶品。シナモンロール好きには、とくにおすすめしたいペアリングだ。
階段下の小さな物語
Hyvää lomaa!(良い休日を)
「LOMA」が目指すのは、「松屋町に行くならここ」と自然に名前があがる場所。
そして長く愛されながらも、どこにも似ていないお店であること。
心身の健やかさを大切にする考え方や、センスのよい色使いなど、北欧のエッセンスを取り入れたオーナー独自の世界観。そこに触れるたびに心がときめき、またここに訪れたいと思わせてくれる。
階段下で過ごすひとときが、誰かにとっての特別な休日になりますように。
SHOP INFORMATION
| ショップ | 階段下の北欧喫茶店 LOMA(ロマ) |
|---|---|
| SNS | https://www.instagram.com/loma__kissa |
| 住所 | 大阪府大阪市中央区松屋町7-17-3F |
| 電話番号 | 06-6777-9137 |
| 営業時間 | 平日 10:00〜17:30(L.O17:00) 土日・祝日 9:00〜18:00(L.O17:30) |
| 定休日 | 不定休 |
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