ハーゲンダッツ特集、インタビュー第4回は、いつも話題に事欠かない期間限定フレーバーから「紫いも」が登場!商品担当の福村沙由里さんに、開発エピソードを伺いました。
・第1回 ミニカップ バニラ
・第2回 ミニカップ ストロベリー
・第3回 ミニカップ グリーンティー
優しく濃厚な「あやむらさき」
ーー 8月30日(火)より期間限定で発売されるミニカップ「紫いも」を一足早くいただけるなんて、幸せです……。紫いものこっくりとした甘さがストレートに感じられて、本当においしいです!
福村さん : こちらは、2012年、2013年に期間限定で発売し、お客さまからご好評いただいたもので、ラブコールにお応えして今年も販売することになったものです。
ポイントは、アイスクリームとソースの2重仕立てになっているところ。素材の風味をいかした紫いものアイスクリームをベースに、和菓子のあんのような滑らかな紫いもソースをアクセントとして合わせました。マーブル状に混ぜているので、見た目の楽しさはもちろん、スプーンでどこをすくってもアイスクリームとソースの両方を味わっていただけます。
ーー 上品でほくほくとしたまろやかな紫いもアイスクリームの味わいと、濃厚でねっとりとしたソースの味わい。口に入れるとお互いがお互いを引き立て、とろりと広がる上品なハーモニーがたまりません!アイスクリームの鮮やかな色に合わせたパッケージの紫色も、とても新鮮で美しいですね。
福村さん : そう言っていただけると嬉しいです!味はもちろんなのですが、この商品は色合いにもとてもこだわりました。紫いものなかでも特に鮮やかな紫色が美しい「あやむらさき」という種類を使っています。
開発に関して、苦労した点はどこですか?
福村紫いもという素材は、素朴でやさしい甘さが特長なのですが、ハーゲンダッツの特長である濃厚なミルクに合わせるとなると、ミルクに負けてしまう心配がありました。ミルクと混ぜつつも、紫いもの素材本来の個性を活かすバランスを追求するのがなかなか大変でした。紫いもアイスクリームに、紫いものソースをプラスすることで、紫いもの味わいをさらに楽しんでいただける構造にしています。
こうやって完成した「紫いも」をいただいていると、紫いも本来の甘みがきちんと出ていて、そんな苦労はみじんも感じさせないパーフェクトなバランスです。美味しさの裏には、苦労ありなのですね……。
期間限定商品のヒミツ
ところで、ハーゲンダッツでは常にさまざまな期間限定商品が発売されていて、SNSなどで大きな話題を呼んでいますが、期間限定商品はどのように決められているのでしょうか?
福村ミニカップの期間限定フレーバーは、1年間で15種類前後お届けしています。春夏はフルーツを使ったさわやかなもの、秋冬はこっくりと濃厚なものなど、季節を意識した素材を使用したものが多いですね。
今年の夏は、9年ぶりに「白桃」が復活して大きな話題になっていましたが、そういうブランクのあけ方などにもなにか理由があるのでしょうか?
福村特に明確な基準はなく、商品によって再発売するべきか、再発売するならいつなのかは変わってきます。お客様の声も取り入れながらタイミングを検討しています。
わたしたちも、お目当ての期間限定フレーバーを求めてコンビニやスーパーをハシゴしたことが何度もあります(笑)。今後、お気に入りだった過去の期間限定フレーバーが満を持して復活する可能性も大いにあるということですよね。これからも、常にわくわくしながら、アンテナを張らせていただきます!(つづく)