コンビニ「ナチュラルローソン」の秋冬のおすすめ新商品を紹介する特集。第2回は石川県産の「五郎島金時(ごろうじまきんとき)」というサツマイモを使ったモンブランについて、ナチュラルローソン商品部 マーチャンダイザーの小林愛花さんに伺いました。
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ほっくり甘いこだわりサツマイモ。石川県産の「五郎島金時」
秋冬のスイーツといえば、栗やおイモを使ったものが定番ですよね。この「五郎島金時」というサツマイモは初めて知りましたが、どういったイモなのですか?
小林石川県金沢市で栽培されている伝統的な野菜を「加賀野菜」と言うのですが、今回使用している「五郎島金時」もそのひとつです。クリームと合わせたときに、イモの味をしっかりと感じられて、とてもおいしいんですよ!ほっくりとした甘さもこのサツマイモの特長です。
秋頃よくスーパーやスイーツの材料でも見かける「安納芋」や「紅あずま」ではなく、めずらしい「五郎島金時」を選んだのには何か理由がありますか?
小林スイーツにも流行があるのですが、ナチュラルローソンとしては、お客さまに食の新しい提案を発信する存在でありたいと考えています。ですので、今流行だからという理由で「安納芋」や「紅あずま」「紅はるか」を使うのは、ちょっと違うかなと……。
私たちは、様々な産地のものを取り揃えていることから、お客さまに「宝探しの感覚でお店に行くんですよ」というお褒めの言葉を頂きます。
今回も、私たちが見つけた本当に美味しい「五郎島金時」を味わってほしいと思い、このサツマイモに決めました。しばらくはサツマイモを食べなくてもいいくらい、たくさんの品種を食べ比べました(笑)。
なるほど!いつもナチュラルローソンに行く度に感じていた、新鮮さやワクワク感の理由が分かった気がします。ちなみに、「五郎島金時」はどのようにして見つけたのでしょうか?
小林自社のバイヤーが、金沢に赴いた際に食べたこの味に惚れ込んだのがきっかけです。それから、JA金沢市に足を運んで交渉を重ね、金沢から直送してもらうところまでこぎつけました。
商品名に「石川県産 五郎島金時」と入れることができるようになったのも、バイヤーがJA金沢市のみなさんと密に話をし、良い関係性が築けたからこそなんです。
商品の横に置くポップには、JA金沢市のみなさんが出て下さっているんですよ!(ちなみにこれは第1回にお話しを伺った鮎川さんの手描き。評判になり、現在鮎川さんの手書きポップがナチュラルローソン全店で置かれているそう!!)
素敵なポップですね!こうして様々な地域の方々とナチュラルローソンが協力し合うことでオリジナル商品が生まれ、その食材をたくさんの人に知ってもらうことができる、とてもいいコラボレーションですね。
真ん中に隠れたガナッシュがおイモとベストマッチ!
小林モンブランは層が5つに分かれているので、一番下まですくって食べてみてください。最下層には、生クリームとサツマイモを焼かずに固めた“生スイートポテト”が入っています。
すごく濃厚です!タルト生地やクッキー生地ではなく下までサツマイモということで、より「五郎島金時」をしっかりと感じられますね。
小林表面には「五郎島金時」を練り込んだクリームをうずまき状に、中には弊社こだわりの生クリームがたっぷり入っています。中央にあるのは、生クリームを練り込んだチョコレートのガナッシュです。
モンブランにチョコレートって合うんですね!ガナッシュにもこだわりがありますか?
小林もちろんです!チョコレートにも様々な種類があって、元々のカカオ豆が持っている味によってだいぶ仕上がりが違ってくるので、「五郎島金時」に一番合うチョコレートを選定しました。“フルーティ”で酸味のあるチョコレートよりも、こっくりとした味わいで“ナッティ”なチョコレートを使うことで、よりサツマイモとの一体感を出すことができました。
これで350円とは、嬉しいですね!
小林ありがとうございます。まずはお客さまに手にとっていただくことが第一ですから、価格は頑張りました。ぜひみなさんに食べてほしいと思っています。
このモンブランで「五郎島金時」のおいしさを知って、金沢に行ってみたい!なんて思う方もいるかもしれませんね。貴重なお話ありがとうございました。(つづく)
■ 教えてくれた人
小林愛花さん
株式会社ローソン 商品本部 ナチュラルローソン商品部 マーチャンダイザー。2013年入社。ローソンの店長から、商品部でのベーカリー担当などを経て現職に。小さい頃からおかし作りが大好き。