吉祥寺・ハモニカ横丁でおやつの時間

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吉祥寺駅の北口を降りて、ダイヤ街チェリーナードというアーケードをまっすぐ。途中で左側に現れる小さな路地を一歩入れば、そこは吉祥寺の顔・ハモニカ横丁だ。昭和の香り漂う飲み屋が軒を連ね、夜になると大賑わいな名物エリアだが、昼は比較的静かな雰囲気…だったはずが、今では昼のハモニカ横丁にもお客さんが頻繁に訪れるように。

それは、天音の「たい菓子」のせい。決して大きいとはいえない店舗に次から次へとお客さんが現れて、ひっきりなしに「たい菓子」が売れていく。一匹だけ注文するのはきっと、その場ですぐにパクッと食べたい方。10匹、20匹と買い求める女性も少なくなく、土日だと一日で1000匹も売れてしまうのだそう。冷めても美味しいから、差し入れにも大人気。ひとりでも、みんなでも。「たい菓子」のあるところに、きっと笑顔も集まってゆく。

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「たい焼き」ではなく「たい菓子」な理由

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たい焼きのルーツは、1909年。縁起物の魚として重宝されていた「鯛」は、高級魚の代名詞。庶民の手には届かない代物だった「鯛」を、せめて形だけでも、と模して食されるようになったのが「たい焼き」なのだとか。本物の鯛を食べられなかった市井の人々が、心の贅沢品として楽しんだたい焼き。手の中の「たい菓子」のまんまるな目をじっと見つめていると、時を経た昔の人々のユーモアとアイデアにじわりと心癒されてしまう。

「たい焼き」ではなく「たい菓子」と名乗っている理由は、「冷めてしまうと固くなってしまう鯛焼きを、少しでも上品に、冷めてもモッチリと柔らかく、お菓子のように召し上がっていただけるように」との思いから。とはいえ、店頭ののぼりには初めてのお客様にも分かりやすいように「たいやき」とはっきり書かれてあり、そのおおらかさがまたなんとも魅力的。

昔も今も変わらない、愛らしい姿と素朴な味わい。ああ、たい焼きって、本当にいいですねぇ。

商品リスト
たい菓子
155円