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【東京・曳舟】長屋カフェ「off COFFEE.」のたい焼きとスペシャルティコーヒーを、休日の楽しみに

UPDATE:

CAKE.TOKYO編集部

のどかな下町感を肌で感じる東武亀戸線「小村井」駅。
その線路沿いに「たい焼き」と「スペシャルティコーヒー」を看板メニューにするカフェ「off COFFEE.(オフコーヒー)」があります。

ひっそりとした佇まいの外観ですが、扉を開ければアットホームな雰囲気と、長屋をリノベーションした味のある空間、カンカンカン…と響く踏切の音が心地いい。ふらりと寄れば、なにかいいことありそう。そんな予感に胸が高鳴ります。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

目次

築100年近くの長屋を現代風にリノベーション

いくつかの地域で間借り営業していた「off COFFEE.」。2年前についに、念願の店舗を構えました。

踏切に隣接した立地。入り口には廃材で手作りした味のある看板がお出迎え

選んだのは曳舟・押上エリア。
オーナーの堀内 菜摘(ほりうち なつみ)さんは「人の温かさが心地いいです。道を歩いていて、急に知らないおばあちゃんがミカンをお裾分けしてくれたりするんですよ」と言います。

温かみのある空間。ベンチや机はオーナ自らDIY。柱には昔の住人が貼ったと思われるシールも!

店舗は、関東大震災の後に建てられた築97〜98年ほどの長屋。間借り時代の繋がりで見つけた物件だと言います。
リノベーションの際は、柱や梁などのヴィンテージ素材を活かしつつ、それ以外は限りなく無機質に。現代の長屋カフェができあがりました。

カウンターに埋め込まれたメニュー表。添えられたたい焼きがカワイイ!

「たい焼き」と「スペシャルティコーヒー」という絶妙なペアリングが名物の「off COFFEE.」。
堀内さんがこの名コンビにひらめたいのは、以前勤めていたコーヒー屋さんでのことです。

———

「店舗の上の階にたい焼き屋さんがあったので、そこでたい焼きを買って、自分の店のコーヒーと一緒に食べてみたらおいしかったんです。あんこのシンプルで優しい甘さは、スペシャルティコーヒーの繊細な味を邪魔しません。相性の良さを感じました。」

たい焼きやコーヒーの他にも、「off COFFEE.」では自家製あんこを使ったスコーンや季節メニューなども魅力的。
今回はCAKE.TOKYO編集部選りすぐりのラインナップをご紹介します!

まろやかな甘さ。自家製あんこを使った「たい焼き」と「スコーン」

まずは、いちばん人気「たい焼き」をご紹介します。
たい焼きは通常メニューの「あんこ」「クリームチーズあんこ」「カスタード」3種と、期間限定メニュー2〜3種がその時々で登場します。

出窓からは踏切横ならではの景色が見える。ジュジューといい音と香り

今回は王道の「あんこ」(¥250)と「クリームチーズあんこ」(¥330)をいただきました。

焦げや羽のつきかたが違う、個性あるたい焼き

「あんこ」は素朴な小豆の味が口の中で広がります。粒感がしっかりとしていて、どこか懐かしく癒されます。
中はもっちり、外側は焦げが香ばしく、食感のグラデーションを楽しめます。
「クリームチーズあんこ」は、ぐっと洋菓子の趣に。クリームチーズの酸味がアクセントになり、リッチな味わいです。
「off COFFEE.」のたい焼きは「おばあちゃんが作る昔ながらのたい焼き」がお手本だそう。少しあんこがはみ出していたり、焦げていたり…。同じ商品でもひとつひとつ表情の違いがあり、出会いは一期一会です。

炊く時間や砂糖を変えるなど、少しずつ改良を重ねてきた「あんこ」

こだわりの自家製あんこは、北海道の小豆を使用。4〜5時間ほどかけて丁寧に作られています。「メインはコーヒーでありたい」という想いから、甘さは控えめに。また小豆を完全に潰し切らずに食感​​のよさを出しています。
また近々、新商品として「中身が見えるたい焼き」も登場予定とのこと。期待がふくらみます!

コーヒーフィルターを包み代わりに。カフェらしい粋なアイディア

「あんバタースコーンサンド」(¥400)も自家製あんこを使ったおすすめメニューです。
あんこ×バターがおりなす甘じょっぱいマリアージュがたまりません!スコーンは小麦の風味豊かで、サクサクホロホロ。食べ応えも抜群です。

オーナー厳選。こだわりの「スペシャルティコーヒー」

「off COFFEE.」では徹底した品質管理とトレーサビリティが明確な「スペシャルティコーヒー」を、その時々で厳選してラインナップ。
浅煎りから深煎りまで、常時5種の豆を取り揃え、好みの豆をドリップしてくれます。

一杯ずつ丁寧に淹れる堀内さん。良い香りが立ちこめる…

こだわりの豆は、2箇所のロースターから取り寄せています。ひとつは千葉にある「PEACE COFFEE ROASTERS(ピースコーヒーロースターズ)」、もうひとつは鹿児島にある「Blue Beans Roastery(ブルービーンズロースタリー)」 。
どちらも堀内さんが昔働いていた、ご縁のあるロースターです。

丸みがかわいいマグカップに、たっぷりと注がれる

ちなみに「たい焼き(あんこ)」とのおすすめのペアリングは、ケニアの「Nyeri(ニエリ)」(¥550)とのこと。
「Nyeri」はオレンジのような酸味が特徴の浅煎りの豆です。たい焼きと一緒に楽しめば、小豆の繊細な甘さがフルーティーな爽やかさをまとい、一層豊かな味わいに!

甘いもの好きの方には、クリーミーでコクのあるカフェラテ(¥600)もおすすめ。ひとくち飲むだけで魅了される豊かな味わいです。

「イチオシ」はあれど、甘さ控えめのたい焼きはどんなコーヒーとも相性ばっちり

実はコーヒーが苦手だった

「昔は、コーヒーがあまり好きではなかったんです。」
そんな堀内さんの価値観が大きく変わったのは、都内での仕事を退職し、福岡に住み始めたときのこと。当時同居していた方の付き添いで移住した、3年だけの限定的な滞在でした。
有名なバリスタがいるとの噂で訪れたのが、鹿児島にある人気店「ハニー珈琲」。そこで堀内さんは初めてスペシャルティーコーヒーを口にし、衝撃をうけます。

「とにかくおいしくてびっくり!旨味、オレンジのようなフレーバー、コクのある甘さ…。自分が知っていたコーヒーとはまったく別物でした」。

おいしさの評価に点数があるのも面白い!とスペシャルティコーヒーの魅力を語る堀内さん

その際、偶然居合わせた「ハニー珈琲」の社長と話が盛り上がり、そのまま働くことに。
「ハニー珈琲」では学びの機会に多く恵まれ、いつしかコーヒーに夢中になっていました。

また、大学時代から起業に憧れていたという堀内さん。東京にUターン後、しばらくして勤めた「PEACE COFFEE ROASTERS」でチャンスを掴みます。

「オーナーのご厚意で、定休日に個人で営業させてもらえたんです。」
間借り営業をはじめるとコーヒー界隈の繋がりが広がり、別のところでも間借り営業をするように。気づけば間借り先は3〜4箇所に増えていました。毎回違う場所で一から準備するのなら…と、魅力を感じていた地でついに店舗を構えました。

いつか、発展途上国の人たちの力に

2月から自家焙煎のコーヒーも提供予定の「off COFFEE.」。使うのは比較的マイナーな「ラオスの豆」とのことです。そこには大切な理由が。

———

「ずっと発展途上国の支援に関心があります。これまでもアフリカに行ったり、日本にあるNPOの事務局でお手伝いをしたりしていました。いつか途上国の支援につながることを、自分でできたらいいなと思っているんです。
実はラオスは、店をオープンする前に訪問する予定だったのですが…コロナ禍で叶いませんでした。」

トレーサビリティが明確かつ正当な対価で取引されるスペシャルティコーヒーを選ぶことで、発展途上国にいる生産者の支援に

———

「発展途上国では、第一に命の安全の確保、次に食糧や衛生面の確保をし、全てを満たした先の最終段階に、仕事の確保があります。
off COFFEE.のオフは“休日”という意味ですが、休日は、安全や食糧が十分にあって仕事ができているからこそ生まれるもの。誰もが“休日”を楽しめる生活が送れるように、コーヒー屋というツールを使ってお手伝いをしていきたいです。」

近くの人へ。遠くの国へ。誰かの力になれる場所に

「ここにいるといろんな人に会えるね」「ここで友達ができたよ」。そんな言葉が飛び交う、温かいコミュニティの場になることを「off COFFEE.」は目指しています。

今度は自分が誰かのために、と定休日に間貸しもしている

人と人の繋がりが作れたら。困難な生活を強いられている国に、少しでも貢献できたら。
そんなオーナーの思いやりが染み込む空間は、ぽかぽかと優しさが伝播してくるよう。おいしいたい焼きとこだわりのコーヒー、そして素敵な人柄の堀内さんに会いに、春めく休日はぜひ、東京・曳舟の「off COFFEE.」を訪れてみてはいかがでしょうか。

「休日」があることに感謝しながら味わいたい

SHOP INFORMATION

SHOP off COFFEE.(オフコーヒー)
WEBSITE https://www.instagram.com/off__coffee
ADDRESS 東京都墨田区文花3-2−1 踏切長屋
TEL
OPEN 平日 12:00~19:00/土・祝 12:00~19:00
CLOSE 日曜日

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