独自レシピのパウンド店は、偶然から誕生した

路地が入り組み、個人店の多い代官山でも、ここまでひっそりとした場所で、小さく営んでいるお菓子屋さんはなかなかないだろう。しかし、店内は清潔感がただよい、美しいケーキたち、ギフトボックスが整然と並ぶショップには、“いいものを知っている”風情のお客さんが次々と訪れる。パティシエール鈴木亜実さんの実直な仕事ぶりがにじみ出た、ほかにはないパウンドケーキの専門店だ。

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シェフの経歴とお店の歴史を教えてください。

スタッフ鈴木亜実シェフはOLを経て、フランスの国立製菓学校に留学。帰国後は本格的なフランス菓子店でパティシエールとしての修業を積みました。その後、レストランのデザートやオーダー菓子の仕事をしているときに、「知人がとってもおいしいケーキを作るんだけど商品化できないか」と相談を持ち掛けられたのが、現在のエニスモアガーデンのパウンドの原点です。

それまでキャリアを積んできたフランス菓子の世界を離れ、その新しいタイプのケーキの開発に携わるのは大きなチャレンジ。エニスモアガーデンは西郷山公園のそばでカフェとしてオープンし、2013年からはテイクアウト専門店、ネットショップとして現在に至ります。

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一般的なパウンドケーキとの違いはなんですか?

スタッフ当店のパウンドケーキはベーキングパウダーではなく卵でふくらませているので、根本的にレシピが違います。そして、普通のパウンドケーキは寝かせることで味がなじんでいきますが、当店のパウンドケーキは鮮度が大切なのも特徴。早く食べたほうがおいしいですよ。

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代官山で長くつづいているのはなぜでしょう?

スタッフ>西郷山のカフェ時代から、コアなファンに応援してもらってきました。手土産といえば「エニスモアガーデン」と決めて、何度も利用してくださっているんです。これは、メニューを独特なパウンドケーキだけに特化し、それだけを追求する姿勢のおかげだと思っています。また、「知る人ぞ知る」という意外な立地と小ささも、コアなファンの方に応援していただける理由かも。

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お客さまがここでケーキを買う理由、なんだと思いますか?

スタッフ主に手土産として買う方が多いように思います。パウンドケーキが手土産に向いているのは、賞味期限の長さと持ち運びやすさ。早く食べたほうがおいしいとはいえ、当店のケーキも2週間(「抹茶」のみ1週間)もちますし、タルト生地が敷き込んであるので崩れにくいんです。ラッピングも工夫していて、ふんわりとやわらかなイメージのせいかブライダル需要も多いです。

お客様が飽きないように工夫していることはあるのでしょうか。

スタッフリピーターのお客様が多いので、やはり「いつもの味」は大切。でも、ときには新鮮味も欲しいので、季節限定の味も用意しています。季節の味も毎年ほとんど変えず、「さつまいもの季節が来ましたね」などと毎年楽しみにしていただけるようにしています。

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商品リスト
黒ごま
2484円
黒ごま(ハーフ)
1296円