日々の暮らしを豊かにしてくれる存在でありたい

フランス・アルザスの味をそのまま東京に伝えたい」。セバスチャン・ユベールと運命的に出会い、急速冷凍したショコラや焼き菓子をそのまま空輸するという形態でこのブランドを立ち上げた後藤貴司さん。現地では素朴な“町のケーキ屋さん”として愛される店のアイテムを、東京・代官山の高級感に合わせてリブランド。フランスらしい洗練された味と私たちをつないでくれる架け橋だ。

日本上陸につながった流れを教えてください。

スタッフアルザス・ストラスブールで偶然出会いました。それまで20年ほどチョコレートの輸入を行っていたので、そろそろ新しいブランドと出会えればと思っていたところで、向こうは老舗のパティスリー、サロン・ド・テの2代目として「なにか新しいことをやりたい」と考えていたようです。

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彼の作るお菓子には、まさにフランスらしい「洗練」を感じました。そして、大きなポイントになったのは、彼がとても「感じの良い男」だったことですね。人間性はビジネスの基本になると考えています。

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上陸に際して変えたり、工夫したことはありますか?

スタッフ実は、「セバスチャン・ユベール」は東京でのブランド名。ストラスブールでは「バルテルミ」という、街で親しまれている菓子店兼サロン・ド・テです。生まれついての菓子職人である彼に敬意を表し、名前を冠したブランド名に変更しました。

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また、「バルテルミ」が街のお菓子屋さんであるのに対し、東京では彼とともに東京に似合うパッケージを一からデザイン。赤と黒をベースにした、シックで落ち着いた色合いにしています。また、あまり知られていませんが、ストラスブールには3月頃に桜の花が咲き誇ります。日本とストラスブールを繋ぐモチーフとして、桜を用いることにしました。

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一号店として代官山を選んだのはなぜなのでしょう。

スタッフオープンしたのは2012年。「ログロード」ができる予定などがあり、まだまだ動きのあるエリアだと感じたからです。

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それまでは青山・骨董通りでショコラティエを営んでいたので、また新たな土地に出店してみたかったこともあります。観光や買い物でわざわざ代官山を訪れる人だけでなく、散歩をしている近所の人などと交流してみて、とても豊かな生活が根付いた街だと感じています。

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お菓子が人気の秘密はなんだと思いますか?

スタッフアルザスとまったく同じ、本物の味を味わえるお店は少ないでしょう。すべての商品を空輸するのはコストが掛かるし、廃棄しなければならない場合もありますから無駄も出ます。それでもこの方法にこだわるのは、やはり蓋を開けたときに香り立つような「本物」さだと思います。

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長く愛される店にするため、考えていることはありますか?

スタッフブームに終わるのではなく、生活の一部としておいしいお菓子を定着させることです。セバスチャン・ユベールで扱うお菓子はオーソドックスなものが多いけれど、ほかとは違います。日々の暮らしを豊かにしてくれる特別なもの、そういった幸せがみなさんの生活の中に自然に受け入れられていったらうれしいですね。

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商品リスト
ピスタシュ・グリオット
2590円