あっという間に過ぎ去ってしまいそうな秋は、ちょっと足を伸ばしておでかけするにも、スイーツをおともにティータイムを過ごすにもぴったりの季節。

まだ秋を満喫し足りないあなたに、秋の素材が引き立てられたスイーツをご紹介します。きっと食べに行きたくなるこだわりのお店、要チェックです。

1、Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA(京都・下京区)

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創業210年の老舗京菓子屋ながら、近年では他ジャンルのお店とのコラボレーションをはじめとした新たな試みの多い「亀屋良長」。その新ブランドとして、素材や健康に気遣った和菓子を提案する「吉村和菓子店」と、和と洋を組み合わせたスイーツをパティシエが手がけるブランド「Satomi Fujita」が誕生しました。

「亀屋良長」の伝統に洋のエッセンスを加えた「Satomi Fujita」の新感覚スイーツは、多くのファンに愛されています。中でも秋にぴったりの「まろん」は一番の人気です。

国産の栗だけを使ったマロンペーストに加えているのは、生クリームとラム酒。丁寧に裏ごしされた生地がなめらかで、栗本来の甘みがぎゅっと詰まっています。つるっとした表面のツヤは、ラム酒入りの寒天を使ったコーティング。外側にも内側にも使っているラム酒が、口の中でふんわりと香ります。

お茶にもコーヒーにも合うので、気分に合わせて飲み物とのペアリングを楽しむティータイムを過ごしてみても良いかも。

和菓子の新しい可能性を探求し続ける「吉村和菓子店」と「Satomi Fujita」については、こちらの記事をどうぞ。
 京都老舗新ブランド「吉村和菓子店」がつくる、低GI値でからだにやさしいお菓子。

■ まろん / 1,296円(1箱 9個入)

2、THE PIE SHOP(大阪・心斎橋)

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大阪の心斎橋にある「THE PIE SHOP」は、アメリカンな雰囲気が漂うパイの専門店。「フードでアメリカのカルチャーを表現したい」との思いから、大阪で人気のベーカリーショップなどを手がける栗田兄弟が監修しています。

お店のショーケースには、どこか懐かしい印象のパイがずらり。中でもひと際存在感が強いのが、「バーボンクランブルアップルパイ」です。ボリュームたっぷりのパイの上には、表面をうめつくすようにオーツ麦がトッピングされています。

「THE PIE SHOP」のアップルパイの特徴は、酸味の強いりんごを使用していること。これによって、シナモンの風味が目立つ一般的なアップルパイよりも、りんごの甘酸っぱさが引き立てられています。りんごの酸味とバター、パイ生地それぞれが持つ素材のハーモニーを楽しめる、バランスのとれた味わいです。

アメリカのカルチャーが大好きな栗田兄弟がパイ専門店を手がけた物語は、こちらの記事でご紹介しています。
心斎橋のアメリカンパイ専門店「THE PIE SHOP」素材が引き立つシンプルなおいしさは店名そのもの。

■ バーボンクランブルアップルパイ / 480円

3、○△□(大阪・北堀江)

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大阪・北堀江にあるタルトの専門店「○△□(マルサンカクシカク)」。このユニークな名前は、タルトがホール状になった○、カットした1ピースの△、△を組み合わせることで生まれる□の形に由来しています。

季節のフルーツを散りばめた「○△□」のタルトは、まるでジュエリーのような華やか。表面も断面も美しく見えるように計算し尽くされています。

その中でもお店のスタッフに人気なのが、「柚子香る抹茶のティラミスタルト」です。ひと口目から柚子の風味が口の中いっぱいに広がり、マスカルポーネのやさしい甘さと合わさってさっぱりとしたおいしさに。二度焼きされたクッキーのようなタルト生地の香ばしさと相性が良く、複雑な味の重なりが調和した一品です。

テイクアウトする際には1ピースずつ△型の箱に入れてもらえるので、ちょっとしたお礼や手土産にぴったり。食べやすいように背を低くされたタルトは、ピザのように片手でパクッと食べられます。

タルトを買いに来る人のストーリーを考えてデザインされている「○△□」のタルトを、カジュアルに楽しんでみてはいかが?

ついお持ち帰りしたくなる美しさが支持されている「○△□」のタルト。こだわりやデザインに込めた思いはこちらから知ることができます。
フォトジェニックなタルト専門店「○△□(マルサンカクシカク)」 そのカタチに込められたこだわり。

■ 柚子香る抹茶のティラミスタルト / 460円

4、okashiya kiiro(奈良・北葛城郡)

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「okashiya kiiro(オカシヤ キイロ)」は、奈良県の人気カフェ「ナナツモリ」がプロデュースするテイクアウト専門のお菓子屋さん。明るいイメージのある黄色のように、見ているだけで心が弾むようなお菓子が並んでいます。

サーカステントをモチーフにした「サーカスタルト」は、つい目を奪われるほどのかわいらしさ。特に「りんごと紅茶クリームのタルト」は、秋から冬にかけて人気のメニューです。甘酸っぱいりんごコンポートとふんわり香る紅茶のクリームの相性がぴったりで、あっという間に食べ終わってしまいます。

お礼の気持ちを込めてプレゼントしたり、写真を撮って誰かに見せたりしたくなる、「okashiya kiiro」のお菓子。人と人とのコミュニケーションのきっかけになるものを作りたいとの想いで、かわいいけれどかわいらしすぎないデザインにこだわっています。

お菓子を届けることを大切にしている「okashiya kiiro」から、思わず誰かに話したくなるストーリーを持って帰りましょう。

スタッフの会話から生まれる多彩なアイデアを活かした「okashiya kiiro」のこだわりお菓子について、こちらの記事をどうぞ。
奈良発「キイロ」をテーマにしたお菓子屋okashiya kiiro。ユーモア溢れるアイデアと色に込められた思い。

■ りんごと紅茶クリームのタルト/ 400円

5、ガトー・ファヴォリ(神戸・栄町)

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神戸の街の海側に位置する栄町界隈は、雰囲気の良い老舗の洋菓子屋さんや珈琲屋さんが多く、洋菓子好きにはたまらない街。異国情緒漂う街並みにたたずむ「ガトー・ファヴォリ」は、オーガニックと天然材料にこだわった焼き菓子店です。

人気の日替わりタルトから、あまり見かけない組み合わせの「栗 & カシス」をご紹介。栗のやさしい甘さとカシスの甘酸っぱさ、素材にこだわったザクザク食感の生地がクセになります。カフェメニューがあるので、お散歩のついでにイートインすることも可能です。

お店でも自宅でも、ゆっくりと一口ずつ大切に食べたい「ガトー・ファヴォリ」の焼き菓子については、こちらの記事でご紹介しています。
洋菓子好きにはたまらない!神戸栄町で買う、天然素材でやさしい「ガトー・ファヴォリ」の焼き菓子たち。

■ 日替わりタルト:栗 & カシス / 450円

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関西には、足をのばして訪ねてみたくなる、こだわりを持ったお菓子屋さんがたくさん。気づいたら秋が終わってしまいそう、なんて思ったら、秋の味覚と出合うためのおでかけをしてみませんか。

※商品の金額は、取材当時の値段です。時期によっては金額に変更がある可能性がありますので、訪問した際にご確認ください。