【横浜・桜木町】チーズの世界が広がる大人のパフェ。「パフェバーミルピグ」
フードイラストレーター
まるやまひとみ
春は桜が咲き誇る横浜市の二級河川“大岡川”に面した「野毛」。
昼と夜で表情を変える横浜のディープスポットとして日々賑わうこの街に、他の専門店とは一線を画す“大人の隠れ家パフェ屋”が誕生した。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
目次
野毛にはない、大人のためのスイーツバー
日が沈みはじめる17時。店が穏やかな空気の中に佇む。
店の入口は通りから少し奥まった位置にあり、秘密基地を探し当てたようなかげり具合に興味をそそられる。
大切な人と過ごしたくなる抜群のロケーション。
店内に足を踏み入れると、川沿いの景色に目を奪われる。大岡川を独り占めするように造られた店内。
水面がゆらゆらと揺れる光景を眺めていると、まるで船の上に乗っているような感覚に。
横浜を象徴するようなレンガ調の壁にマッチする落ち着いたインテリアが、上品な雰囲気を醸し出す。
アルコールの種類も豊富。食事や好みに合わせて。
「ミルピグ」はチーズと生ハム、そしてワインを楽しめる店として都橋に本店を構え、野毛クラフト店、CHEESE SHOP byミルピグ、そして新店舗となるパフェバーを展開。それぞれ異なるコンセプトとアプローチでチーズの楽しみ方を提案している。
野毛クラフト店ではパティシエによる手作りケーキの用意も。
一方、CHEESE SHOP byミルピグは横浜初となるナチュラルチーズ専門店として、路面店でチーズを量り売り販売しており好みのチーズを自宅で味わうことができる。
そして、「パフェバーミルピグ」は、これまで培ってきた経験と知識を活かし、チーズの新たな楽しみ方を提供するための店舗。、ミルピグのこだわりを詰め込んだパフェバーで、チーズの新しい魅力を発見できるだろう。
ワイン、ウイスキー、ビールのほか、カクテルにも対応。
いちから手作りの情熱を活かし、どこにもない「ミルピグ」のオリジナリティで構築された完璧なひと皿。一日の締めくくりに堪能したい、至福のパフェに出会う。
味わうほどに深みを増す、食べるカクテル(イラストあり)
illustration by まるやまひとみ
今回いただいたのは
●ゴルゴンゾーラチーズのパフェ ¥2500(税込)
ボトルシップやテラリウムにも似た繊細な仕上がり。
凛とした佇まいについ眺めていたくなる。
最初のひとさじをどこから攻めようか。このドキドキすらパフェの醍醐味。
溶けてゆく姿すら麗しい。
決めかねてすくった“ポポーアイス”の甘さが舌を伝い、その刺激がパフェの世界へと誘う。
“ポポー”はオーナーが独自ルートで仕入れたもの。
流通が難しいことから、「幻のフルーツ」とも呼ばれており、そのまったりとろける味わいは一気に贅沢感を盛り立てる。
グラスを取り巻くチーズにフルーツ。その環にしばし天体観測。
キャラメリゼされたクルミやパルメザンチーズチュイールの香味、ほろ苦さ。
グラスの中にチョコレートを割り落とし、アイスにフルーツ、ジュレやロイヤルティーヌといった素材を組み合わせながら口に運ぶ。
皿に盛られたゴーダバジル、ナッツのトリュフソテー、ドライトマトを途中で含みながら味の変化を楽しめば、前菜からデザートまでを堪能している気分に。
ジュニパーベリーアイスと相性抜群のジン。
イチジクをとろりと濃厚にする赤ワイン。
ゴルゴンゾーラの独特な風味が後味の余韻を高め、見事にマリアージュ。
素材ひとつひとつは個性が強いのに、不思議と増す一体感。
口の中だけでなく顔中に広がる旨味は深まる夜にうってつけ。
軽食もとことん手作り。おつまみだってメイン級のおもてなし。
扉を開けると大きなアート作品が。愛らしい牛さんと豚さんのオブジェ。作家による手作りなのだそう。
「ミルク(チーズ)とピッグ(生ハム)」のコンセプトから名前がついた「ミルピグ」では、オーナー自ら買い付けた40種類以上のチーズを取り扱っており、「パフェバーミルピグ」では厳選されたチーズに加え、ピザやアラカルトも楽しめる。
原木から切り出す生ハムは圧巻!
オーナーの趣味から生まれた自家製生ハムは、現在では「ミルピグ」の看板商品のひとつ。
生ハム作りの経験はチーズやお酒の製造にも影響を与え、チーズの販売へと繋がっている。
お店で提供されるすべてのメニューは、どれも手作りや味の組み立てにこだわっている。
生地とソースも自家製のマルゲリータ。具材、チーズ、生地の風味が調和する絶妙なバランス。
ピザは焼成方法も追求し、窯焼きに負けない香ばしさと食べ応えを実現。
縁はふっくら厚みをもたせてもちもちの食感が特長。一方で、中心はチーズの旨味を逃さないよう薄く、チーズがちゅるりと口に流れ込んでくる仕上がりだ。
コクのある味がお酒を進ませ、時間を忘れていく。
横浜の名店から仕入れるコンビーフはわさび醤油に加え、生胡椒を添えるセンスの良さ。
馴染みのあるメニューから気軽に知れるチーズの真骨頂
お酒が飲めない方にも対応。
メニューはどれもパフェとの相性に寄り添ったものだが、パフェとアルコール、またはソフトドリンクといった形でライトに楽しむこともできる。
パフェは看板商品の「ゴルゴンゾーラチーズのパフェ」を筆頭にこの日は4種類がラインナップされていて、季節によって変わるパフェもあるのでそれぞれに合わせたドリンクやフードをペアリングすると面白い。
見た目の美しさに夢中になりすぎて、トッピングを崩さぬようご注意を…
パフェを通し、多種多様なチーズが生み出す味の深み、香りの変化に驚かされる。
チーズの新境地を切り開く野毛の革命的パフェ、ぜひご賞味あれ。
SHOP INFORMATION
SHOP | パフェバー ミルピグ |
---|---|
WEBSITE | https://www.instagram.com/parfaitbar_milpig |
ADDRESS | 神奈川県横浜市中区花咲町1-2 リバーサイド桜木町1階 |
TEL | 045-315-7245 |
OPEN | 火〜金曜日 17:00〜23:30 土曜日 13:00〜23:30 日曜日 13:00〜22:30 ※LOは閉店の1時間前 |
CLOSE | 月曜日(月曜日が祝日の場合は営業、翌日が店休日) |
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