【横浜・山下町】窓辺でたしなむカフェ時間。「CAFEシトカ」
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フードイラストレーター
まるやまひとみ
2019年から阪東橋の古民家で親しまれてきた「CAFEシトカ」が、2025年1月に中華街の西門(延平門)近くへ移転オープン。連日待ちわびていた人達でにぎわいを見せる。
優しい空気、優しい音。
「CAFEシトカ」にしかない心地よさが、新たな場所でも変わらずに続いている。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
「おかえり」と言ってくれているような安心感
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お店はビルの2階。かわいらしい看板を目印に、扉を開けて階段を上る。
できるだけ以前の場所と距離が離れすぎないように。
長年通ってくれたお客さんが変わらず訪れることができるよう、中華街近くのこの場所を選んだという。
元々カフェ巡りがお好きだったというオーナーの感度の高さがあってか、古民家時代と似た雰囲気を持つ物件に出会った。
決め手は古民家にもあった木漏れ日の入る大きな窓。
店内に降り注ぐ陽の動きに魅力を感じたという。
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入店すると、あたたかな空気と音に包まれる。
アラスカの港町から由来する「シトカ」。
ミュージシャンでもあるオーナーが作詞した曲にも登場する思い入れのあるワードだ。
前の店舗をそのまま移設したかのような内装。
古道具やアンティークを取り入れたナチュラルなインテリアに、大きな窓から差し込む木漏れ日のきらめきが表情をつける。
楽器に雑貨、そして音楽。
長年大切にしてきた時間、人、空間への想いが伝わり嬉しさで胸がいっぱいになる。
アラスカの澄んだ空気を感じるような落ち着いた店内には、「CAFEシトカ」の色がそこかしこに映し出されている。
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奥は音楽スタジオになっているそう。
絵本の1ページのようなひと皿(イラストあり)
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illustration by まるやまひとみ
今回いただいたのは
●ケーキプレート ¥1,000(税込)
●シトカ ブレンド ¥600(税込)
ケーキプレートは、シフォンケーキとチーズケーキ、人気のスパイスクマクッキーが乗ったワクワクいっぱいのプレート。
内容は約2ヶ月ごとに変わり、季節に合わせた果物やフレーバーで色や香りも変化する。
この日はバレンタインのケーキプレート。
チョコレートシフォンケーキにバニラアイスと真っ赤ないちご。
チーズケーキには4種のベリーを散りばめ、口に運ぶ事に違った甘酸っぱさを堪能できる。
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ケーキの間をノコノコと進むクマ。
全粒粉入りの香ばしいクランブルに、塩を効かせたスパイスクマクッキー。
最後まで飽きのこない味の構成で、やさしい甘さとまろやかな塩気がフォークを進ませる。
バニラアイスが染み込み、しゅわりと口のなかでとけるシフォンケーキ。
チーズのミルキーさに甘酸っぱさが弾けるベリーのコントラスト。
たっぷりのスパイスが口の中で舞い踊るクッキー。
ひと口ずつループしながら、時々クッキーにバニラアイスを付けてみたり…
食べるのが楽しくて、気付いたら最後のひと口になっている。
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昇りたつ湯気が美しく、気持ちをほっと和ませる。
苦味、酸味のバランスが取れたブレンドコーヒー。
ぽってりとしたカップが香りを広げ、風味をしっかりと味わえる。
コーヒーは自家焙煎。軽いけれどコクのある味わいが手作りスイーツと相性抜群だ。
こだわりのカップも素敵。
次に行った時はどんなカップに出会えるだろうか。
場所が変わっても、変わらない居心地のよさ
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二匹のクマも健在!
満席でも、静けさに包まれたまま。
カトラリーが触れ合う音、カップから立ちのぼる湯気ーー
それも「CAFEシトカ」の風景の一部だ。
晴れの日もいいけれど、雨の日の音も聞いてみたい。
いろんな音に触れながら、スイーツとコーヒーに癒される時間。
これからも、ここで音楽会を開いたり、作家やアーティストの展示も行いたいとのこと。
いつか私も、作品を飾ってみたい。
そんな前向きな気持ちにさせてくれる、特別なカフェだ。
この日を思い出すように、オーナー・佐藤嘉風さんの「Because of you」を聴きながら“シトカ”に思いを馳せる。
SHOP INFORMATION
SHOP | CAFEシトカ |
---|---|
WEBSITE | https://www.cafesitka.com |
https://www.instagram.com/cafe_sitka | |
ADDRESS | 神奈川県横浜市中区山下町232 天龍ビル2F |
OPEN | 13:00~18:00(L.O. 17:30) ※イベント開催時など営業時間が変更する場合もあります |
CLOSE | 火曜、水曜、金曜 ※不定休な月もあるので公式HPやInstagramをご確認の上ご来店いただけますようお願い申し上げます |
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