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【横浜・東白楽】適度な距離感と開放感。ウェルカムな空気が温かい「Coffee and Baked Ura」

UPDATE:

フードイラストレーター

まるやまひとみ

春の嵐のような大雨の日。いつもより人気の少ない大通り沿いから裏道に出ると、雨粒が集まってできたかのような可愛らしい水色のドアが現れる。
雨宿りにちょっとコーヒーでも…
気軽に立ち寄れる洗練された雰囲気が、日々のワンシーンに潤いを与えてくれる。

※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。

目次

暮らす人達と共に歩む、開かれた店づくり

通りがかり、手を振りたくなるような大きな窓。

東急東横線・東白楽駅から徒歩3分ほど。ご夫婦で営むカフェ「Coffee and Baked Ura(コーヒーアンドベイクド ウラ)」は、2023年10月1日「国際コーヒーの日」にオープンした。
“Ura”は3つの意味を持つ。

“裏道”にあること
お二人の苗字に“浦”がつくこと
そして「浦」という漢字には“波の穏やかな入り江”の意味があること。

店内には静かに打ち寄せる波のようにゆったりとした時が流れ、嵐を忘れ、心が鎮まる。ずっと昔からあるような錯覚になる居心地の良さ。雨でもお客さんがひっきりなしに訪れるが、忙しなさはまったくない。

オレンジ色の脚がレトロなスツール。ナチュラルな中に遊び心。

古材を使った内装は、新しすぎず、自然に馴染むように意識したそう。テーブル席とカウンター席の間がとても広く、席数を減らし間隔を大きく取っているため、ベビーカーでも来店しやすい設計に。
店主自身が一児の親であることを一つの武器とし、お子さまも大歓迎のアットホームな場所になっている。親子で楽しめるよう、キッズメニューも充実。自分たちが「こうだったらいいな」と思うことを取り入れ、お菓子や器具、ドリップの様子まですべてを見せることでライブ感を大切にしている。

3kgのフジローヤル。手前のベンチは晴れの日は外にあり、焙煎機を眺めながらくつろげる。

焙煎機はあえて窓の前に設置し、ひと目で自家焙煎だとわかるようにしている。外にもメニューを置き、初めて訪れる人や通りがかりの人も安心して利用できるよう工夫されている。お客さまを第一に考えた思いやりが、あちらこちらに見受けられる。

レシピ通りにならない、人が淹れる強みと魅力

常にクリアなコーヒーを抽出できるよう、安定感のあるORIGAMIドリッパーを使用

コーヒーを始める前は楽器屋で働いていたというご主人。転勤先で訪れていたカフェに魅了され、「自分もこんな空間のお店をつくりたい」と考えるように。
楽器屋を辞め、新しい働き先として鎌倉の店に入ると、奥様がすでにバリスタとして働いており、それが二人の出会いだったそう。奥様は海外で生活をしていた時、カフェで過ごす時間と人の豊かさに惚れ込み、コーヒーの世界に入ったのだとか。
ご主人はその後、よりコーヒーの腕と知識を深めるため、ハンドドリップのチャンピオンが在籍するカフェに入社。チャンピオンから直々にレクチャーを受け、ハンドドリップの技術を競う大会に出場するが、最初はすぐに敗退してしまう。苦悩の日々だったが、プロの評価を励みに逆境に負けず挑戦し続け、2018年についに優勝し、日本一の称号を獲得した。
「好きだから頑張れた」と話すご主人だが、その苦悩を表に出さない柔和な人柄と所作がコーヒーのおいしさに表れている。レシピ通りには淹れず、毎日、毎時変わる豆の状態を確認しながら抽出を微調整し、豆の特徴がわかるよう丁寧に淹れていく。人の手で淹れるからこそ、相手の好みや環境に合わせて一杯ごとのおいしさを届けられるのだ。

お菓子もガラスに入れて見せる陳列。

焼き菓子は奥様の担当。コーヒーとの相性を第一に考え、二人で意見を出し合いながら作り上げる。瓶詰めのクッキーや型にそのまま入ったマフィンなど、まるでアメリカのベイクハウスのようなスタイル。
以前働いていたお店で作っていたお菓子のレシピに自分の好きな食材を入れるなど、アレンジを加え、足し算と引き算をくりかえしながら形にしていく。甘くなりすぎないよう心がけ、お子さまも安心して食べられるものに仕上げている。凝りすぎず、でも要素は詰め込んで。
奥様の優しさが伝わるあたたかな色味と豊かな香りに、思わず前のめりになって見入ってしまう。コーヒーと焼き菓子が互いに寄り添い、そして引き立てるペアリングは、至高のひとときだ。

思わず歌い出したくなる!心弾ませるケーキ(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

今回いただいたのは

●ハミングバードケーキ ¥500(税込)
●ベイクドチーズケーキ ¥600(税込)

できるだけ馴染みのある食材を使い、甘さは控えても食べ応えはしっかりと。
気泡の小さい密度のある焼き上がりには、混ぜ方にコツがあるのだとか。
どっしりとして見えて、口当たりは軽い。
ハミングバードケーキは「鳥がハミングするほど美味しい」ことからついた名付けられたもので、パイナップル入りが特徴。
口どけの中にバナナの甘さが広がり、シナモンがふわりと追いかける。
鼻を抜けるバナナの香り。クルミが風味を高め、私までハミングしてしまいそうなカラフルな味わい。

ニューヨークスタイルのベイクドチーズケーキ。

蒸し焼きでなめらかに仕上げたチーズケーキはちょうどいい濃厚さが特長。ボトムはクッキーで作られているため、懐かしい味わいを感じられる。
昔、母と作ったチーズケーキを思い出し、どことなく温かい気持ちに。

クリーンな味わいが魅せるコーヒーの奥深さ(イラストあり)

illustration by まるやまひとみ

●飲み比べ3種 ¥1100(税込)

コーヒー好きに嬉しいメニュー。
豆はその日のラインナップから好きなものを選べる。

定番のUra BlendとDecafのほか、シングルオリジンなどシーズンごとに入れ替わる。

せっかくなので、浅煎り・中煎り・深煎りをそれぞれチョイス。浅煎りのEthiopia、中煎りのUra Blend、深煎りのTanzania。
個性がハッキリと分かれた豆で飲み比べた。3杯で約1.5杯分。通常の1杯分を淹れるよりも、1杯あたりの豆の量と湯量、抽出スピードも異なるため、よりご主人の技術が発揮される。グラスに注ぐことで焙煎の違いも理解しやすく、視覚・嗅覚・味覚で味を確認できる。

上から光の当たるカウンター席は色の違いが明確に。

毎日来てほしい。一日のはじまりに背中を押す一杯を。

ふと目に入ったハミングバードケーキの断面が一瞬、鳥のように見えた。

住むほどに好きになったというこのエリアは、個人店が多く、店同士や人々の繋がりも深い。自分達の生活圏にふさわしい環境を作り出し、誰でもどんな時でも気軽に訪れられる街のカフェとして根付いていきたいと話す。テイクアウトも可能で、焼き菓子はホールでの注文が入ることも。

じっくり飲み比べていると、お酒のテイスティングをしているような気分になりつい酔いしれてしまう。

コーヒーもお菓子も季節ごとに新しい商品が並ぶ。毎日来ても飽きないラインナップと味、そして価格である。8時から10時までモーニングコーヒーが一杯300円で提供される。
「おはよう」「いってらっしゃい」の会話が自然と生みだされる街の中のオアシス。朝の一杯にも、仕事終わりの一杯にも、ふらりと訪れたい。

SHOP INFORMATION

SHOP Coffee and Baked Ura(コーヒーアンドベイクド ウラ)
WEBSITE https://www.instagram.com/coffeeandbakedura
ADDRESS 神奈川県横浜市神奈川区西神奈川3-1-3 斎藤ビル1F
TEL 非公開
OPEN 8:00〜19:00
CLOSE 木曜日、第2第4日曜日

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