感動を運ぶ、まんまるまっしろケーキ
びっくりした! がひと口めの感想。
「フロマージュクリュ」という名前から、チーズケーキであることは頭の中でも理解していたのに、フォークですくってパクリと口にいれた瞬間に、これまでの経験やら想像やらとの差に驚いたのだった。
前情報がなければ、一見ホワイトチョコレートか、レアチーズケーキかと思ってしまう見た目のこのケーキ。皆さんも写真を見て、どんな食感かをちょっとだけ想像を。
いかがでしたか?…といっても、この場で正解を味わっていただけないのですが。
まず、美しすぎる表面にキズをつけるようでちょっともったいないなと思いながら、ケーキにフォーク入刀し口に運ぶと、ふわふわさと滑らかさとザクザクさで口のなかがいっぱいに。口のなかって、こんなにも微妙な感覚の違いを感じられる器官だった?と思ったほど。なかでも口どけ感にはきっと誰もが驚くのでは、と思う。
チーズケーキというと、ねっとりと舌にからみつく濃厚な甘酸っぱさが特徴のひとつですが、これはシルクのようななめらかさでまるで高級なクリームを食べているかのような感じ。しっかりとした味わいなのに、潔く口のなかから立ち去ってゆく独特のさっぱり感がA.K.Laboのチーズケーキ、「フロマージュクリュ」。
まるい形になったワケ
「自分が本当に美味しいと思えるクリームチーズを作りたくて生まれた商品なんです。なによりも口どけにこだわったので、生地の固さは頼りないくらい。実は最初は四角い形だったのですが、柔らかすぎて角が崩れちゃうので自然とまるい形になりました」
と、オーナーパティシエの庄司あかねさん。
その頼りないほどのふわふわのクリームチーズの層を食感でも味でも支えてくれているのは、底に敷かれたサブレ生地。あえてザクザクと粗めにしてあるのは食感を楽しむため。サブレ生地の上にはクリーミーなクリームチーズの層との間に甘酸っぱいレモンカード(レモンのバタークリーム)の層があり、酸味と風味がプラスされている。そして仕上げは緩めに立てた生クリームでデコレート。最後にホワイトチョコをのせてできあがり。
濃厚なのに、繊細。形を変えざるを得なくなったほどのなめらかクリームチーズケーキ、ぜひ一度体験を。
SHOP INFOMATION
NAME | pâtissier A.K Labo |
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URL | http://aklabo.com/ |
ADDRESS | 東京都武蔵野市中町3-28-11 |
TEL | 0422-38-9727 | OPEN | 10:00~19:00 |
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