50年の歴史を持つミルフィーユ

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なんて好きな味なんだろう。バターが香るパイ生地の間にカスタードクリーム、そしてフレッシュないちごも厚切り、たっぷり。いわゆるいちごのミルフィーユなのだが、実は細部までいろんな工夫があることに改めて気づかされた。

濃厚なクリームに合うよう、いちごは大きく切られてジューシーなこと。パイ生地も厚みがあり、クリームやいちごの水分でざくざく感が失われないようになっていること。サイドに貼り付けられたアーモンドもまた、ざくざくしたおいしさを整えるためだ。トップに生クリームがあるのも、すっきりさせてくれるためなんだなぁ、としみじみ。

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お話をうかがうと、特にカスタードクリームには秘密がいっぱい。レモンの果皮で華やかな香りをつけたカスタードクリームは、実は最初にかために炊き上げ、それを生クリームでのばしていく。これには熟練の技が必要で、生クリームを加えてもパイの間できっちりと維持できる濃度があるのだからすごい。いちごは通年、信頼できる業者からその時期おいしいものを仕入れて使っているそうだ。

このレシピが考案されたのは店舗があるソニービルが完成した、なんと約50年前。同ビル地下にあった銀座マキシム・ド・パリのメニューとして誕生し、同じ経営だったこのパブでも出されるようになったのがこちらでの歴史のはじまりだ。その後経営は別れることになったが、同じケーキを出しつづけており、マキシム・ド・パリなきあとは、もはやここでしか食べることができない。

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この完成度の高さでたくさんの人々を魅了してきたナポレオンパイ。ちなみに、ミルフィーユとナポレオンパイは同じもので、いちごが皇帝ナポレオンの帽子を思わせることから、このパイはそう名づけられた。これからもずっと、ここで守られていってほしい銀座が誇る逸品だ。

商品リスト
ナポレオンパイ
800円
ナポレオンパイ + ドリンクセット
1300円
ナポレオンパイ(テイクアウト)
800円