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辻口氏の愛が詰まったパティスリー

扉を開けると、宝石のように美しく並んだプチガトー(一人用サイズのフレッシュケーキ)に目を奪われる。ついうっとり眺めてしまうけれど、ぼんやりしていると他のお客さまの邪魔になってしまうから、速やかに今日いただくケーキを選ばなくてはと焦ってしまう。半円形の窓から厨房を覗くと、てきぱきと手を動かす若きパティシエたちの姿が美しい。

とにかくこのパティスリーは、一日中活気にあふれている。自由が丘の駅からは徒歩10分とやや離れているけれど、もうすぐあのケーキに会えると思えば長い坂道もあっという間だ。「モンサンクレールの出現が自由が丘の人の流れを変えた」と言われていることに心から納得してしまう。

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モンサンクレールは、日本が誇るパティシエの辻口博啓氏が、1998年、自分の店を持つという夢を初めてかなえたパティスリー。モンサンクレールとは南仏に実在する丘の名前。若き日の辻口氏がパティシエとして自分の信念を貫くことを決意した場所なのだそうだ。

2つ、3つと食べたくなる魔法の味

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店内のカフェスペースでは、一人で二つ、三つと注文する人も(自分も含め)珍しくない。モンサンクレールでは普通の光景だけれど、冷静に考えるとやっぱりなんだかとっても特別だ。ほどよいサイズのプチガトーは甘すぎず軽やかな後味で、ついついもうひとつ食べたくなってしまう。

それに加えて、「次はいつ来れるか分からないから」という欲張り心もムクムクと。電車で15分の場所に住んでいる私ですらそうなのだから、辻口氏のケーキに憧れて遠方から来るお客様のときめきたるやいかばかりかと想像する。きっと、ずらりと並んだプチガトーすべてを連れて帰りたくなってしまうんじゃないだろうか。

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色とりどりのケーキを眺めるお客様たちを横目で見ていると、瞳がきらきら輝いて、まるで恋をしている少年や少女のようだ。きっと私も鏡を見れば、みんなと同じ顔をしているに違いない。いまさらながら、すっかりモンサンクレールに恋をしている自分に気がついた。

商品リスト
セラヴィ
580円