60年も自由が丘の街を見守り続けて

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和菓子大文字は、自由が丘駅から線路沿いに続く商店街のふたつ目、ひかり街のなかにある。

ひかり街は洋品店、文具店、ペットショップから居酒屋まで専門店が40も並ぶアーケードショッピングモール。自由が丘だということを忘れてしまいそうな、ユニークなお店ばかりのなんでもアリのひかり街は、ぶらぶらするだけでも楽しめる。

商店街の歴史は古く今の建物になってからは60年、大文字は数少ないオープン時からの店舗だ(ちなみに「大文字」としてはそれ以前も自由が丘の別の場所で商いをしていたので、店の歴史としては70年を超えるそう!)。

店頭で使われているショーケースやお菓子のトレーなども歴史を感じさせるものばかり。ひときわ目をひいたのはお菓子を入れて運ぶ箱「ばんじゅう」だ。

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いまではプラスチック製がほとんどだが、ここでは名入りの木製のものが使われていた。調湿の関係で、やっぱり木のほうがいいんだとか。

ほかにも、3メートルを超えるような大きな餅をつく道具など、便利さよりも美味しさのためには「やっぱりこれでなくてはいけない」というものを丁寧に使い続けていた。

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三代にわたって愛される、粋な和菓子屋

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取材中「お団子一本ちょうだい」とふらりと訪ねてきたお客さんがいた。ビシッとスーツに身を包んだダンディなそのおじさんは、近所で飲食店を営む常連客さんなのだそう。いつもの通勤道でお団子を買って食べながら仕事に向かう、そんな粋な日常を垣間見た瞬間だった。

きっとかつて和菓子屋さんはどこも、子どもも大人も関係なく、こんな風に小腹が空いた時に気軽に立ち寄れる場所だっんだろうなと思う。

「小銭を握りしめて買い物にきていた小さなお客さんが、いまでは自分の子どもと一緒に訪ねてきてくれるんですよ」

そんな風に世代を超えて愛され続ける大文字。のんびりと粋な日常にも出合えるお店だ。

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商品リスト
団子
110円