【ショートケーキの日】日常を潤す「Café Next-door」

地元の人々との繋がりがひとつに

奥の入口は、フランスの街角を思わせる

「仏蘭西料亭 横濱元町 霧笛楼」は、1981年に開業した横浜を代表する老舗のフレンチレストラン。レストランが「非日常」をテーマにしているのに対し、カフェは親しみやすさを重視。
「元町仏蘭西菓子店」に併設する「Café Next-door」は、「霧笛楼」を知ってもらうきっかけになるよう、気軽に利用できる「離れ」の意味が込められている。

中に入れば、まるで豪華客船に乗り込んだかのようなクラシカルな空間が広がる。

横浜の物語が込められた装飾

横浜の歴史を紐解ける、横浜らしさを残した店内。

品のある落ち着いたインテリア。席の間隔がゆったりとしていて、一人で、家族と、友人と…と思い思いの時間を過ごせる。
煉瓦造りの壁は、今も横浜元町に残る登録有形文化財「ジェラール水屋敷地下貯水槽」の水屋敷をイメージしたアンティーク煉瓦を使用。
元鶏卵倉庫だった場所を改装していることもあり、配線を一部残すなど、重厚感はあれど解放的な雰囲気を演出している。
店内に飾られた絵にも横浜が描かれている。

そんな「Café Next-door」で味わうケーキは格別。
中でもおすすめしたいのが、定番かつ人気高いショートケーキ「フレザリア」だ。

二層が織りなす珠玉のケーキ（イラストあり）

illustration by まるやまひとみ

今回いただいたのは
●フレザリア ケーキセット

季節のケーキを含めた数種類のケーキと、コーヒーまたは紅茶が選べるセット。
紅茶を選ぶとポットサービスで提供され、約2杯分をケーキとともにゆっくり味わえる

持ち手は近沢レース店のハンカチで包まれており、横浜愛が垣間見える。

紅茶は霧笛楼オリジナルの「霧笛楼元町ブレンド」。
インドとスリランカの茶葉を合わせた馴染みやすい味で、クセがなくどんなお菓子にも合う。
香り高く透明感のある風味は、甘さ控えめの洋菓子にぴったり。

苺、スポンジ、クリーム。それぞれの色がハッキリとしていて一目で心を奪われる。

「フレザリア」は美味しさと美しさを兼ね備えたシンプルなショートケーキ。フランス語で「苺」を意味する「フレーズ」から名が付いた。
スライスした苺を二層に重ね、どこを切り取っても漂う苺の甘い香りと口に広がるみずみずしさが特徴的。
クリームとスポンジの口溶けから顔を出すプチプチとした食感が苺を食べている満足感へと導く。
スポンジにはアーモンドプードルを加え風味豊かに仕上げられており、その独特のしっとり感がクリームと馴染み、味わいを深めてくれる。
独自の配合でさっぱりと仕上げたホイップクリームは舌にすっと溶け、次のひと口を誘う。
食べ進めるほどに、この上ない多幸感に包まれてゆく。

テーブルウェアも横濱ブランドで取り揃え、元町の老舗洋食器店・タカラダや横濱増田窯の横濱焼といった器が並ぶ。
上品なケーキと食器で華やぐテーブル。
そのひとつひとつが地元愛に溢れ、横浜に寄り添っている。

霧笛楼の味を自宅で、みんなで。

「元町仏蘭西菓子店」に並ぶケーキたち。

「元町仏蘭西菓子店」ではケーキなどの生菓子や、日持ちのする商品も多数販売。
霧笛楼の味を持ち帰り、自宅でも贅沢なひとときを楽しめる。
ケーキの下には倒れ防止にホワイトチョコレートのガナッシュを付ける配慮も。
常にお客様目線であることがうかがえる。

横濱土産といったら「横濱煉瓦」

横浜を象徴する煉瓦をモチーフとしたお菓子「横濱煉瓦」は旅の記念や手土産としても喜ばれるチョコレートケーキ。
ほんのり洋酒が香る濃厚なチョコレートの「横濱煉瓦」と、ホワイトチョコレートのミルキーさとラズベリーの甘酸っぱさが愛らしい「横濱煉瓦ショコラブラン」の食べ比べもおすすめ。

ケーキと合わせて楽しみたい紅茶も。

「Café Next-door」ではランチタイムにいただけるカレーも好評。
和と洋が融合したここでしか味わえないカレーもぜひご賞味あれ。

喧騒を忘れる穏やかなティータイムで横浜を満喫。

大切な人との時間を笑顔でいっぱいにしてくれる素晴らしいホスピタリティ。
横浜の歴史と共にある霧笛楼ならではの極上の時間を存分に味わってみてはいかがでしょう。

SHOP INFORMATION

SHOP	横濱元町霧笛楼 Café Next-door
WEBSITE	https://www.mutekiro.com
ADDRESS	神奈川県横浜市中区元町2-96
TEL	045-641-2538
OPEN	11:00〜18:30（ラストオーダー17：30）
CLOSE	月曜・木曜不定休