【ショートケーキの日】中華街の路地裏に潜む理想の国「ROUROU cafe(ロウロウカフェ)」
フードイラストレーター
まるやまひとみ
カレンダーを見ると22日の上に15日(苺)が乗っていることから、毎月22日はショートケーキの日に制定されました。
白いクリームに黄色いスポンジ。そして真っ赤な苺。
いつの時代も変わらず私たちに幸せをもたらしてくれる日本のショートケーキ。
あなたにおすすめしたい、横浜で見つけた素敵なショートケーキをご紹介します。
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横浜中華街、関帝廟近く。裏中華街とも呼ばれるこのエリアは、隠れた名店が多く、地元の人達や著名人もお忍びで通うなど、知る人ぞ知る店が並んでいる。
アパレルショップ「ROUROU(ロウロウ)」に併設する路地裏のカフェ「ROUROU Cafe(ロウロウ カフェ)」もそのひとつ。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。
案内板をたどればそこは別世界
カフェはショップのさらに奥。手描きの看板に吸い寄せられるように入店。
アパレルショップ「ROUROU」は、蓮の花が開く朧げな朝から発想した争いのない架空の理想郷「朧朧国(ろうろうこく)」から商品をインポートしているというのがコンセプト。
「朧朧国」に住むアーティストたちが集う場所として、2014年に「ROUROU Cafe」をオープンした。
手描きの黒板や古材の風合いが、ビビッドな色を派手に感じさせずとてもおしゃれ。
「ROUROU」では“ネオアジア”をコンセプトにしたオリジナルデザインの服や服飾雑貨を販売しており、カフェにもその独特の雰囲気やモチーフが活かされている。
店内はROUROUの服から出たハギレを活用して作られたランプやクッションで華やかに彩られ、店主自身で塗ったというブルーの壁には、「ROUROU」のシンボルである蓮が大きく描かれている。
様々な柄のクッションも店内の雰囲気と馴染み、統一感がある。
新しさが目立つカフェにするのではなく、昔からあるような雰囲気を作りたいとの思いから、扉や壁をあえて古いものに変えたのだそう。
以前上海で営業していた際に使用していたテーブルは、上から見るとお店のロゴに見えるオリジナルデザインのもの。
“空想”という世界観を大切にし、器も既存のものではなくオリジナルを用意。器も含め、提供するメニューにはROUROU cafeでしか味わえないこだわりがたっぷりと詰まっており、中でも力を入れているのがこちらのショートケーキだ。
入魂の一品!一から作り上げるショートケーキ(イラストあり)
illustration by まるやまひとみ
今回いただいたのは
●いちごのショートケーキセット ¥1,800(税込)
純白のクリームが、まるで火を灯したロウソクのように赤いいちごを映えさせる。
注文を受けてから、乳脂肪分47%の純正生クリームを泡立て、いちごをカットし、ケーキの形に仕上げていく。
一人分のホールケーキをその場で仕上げるこの作り方は、カフェだからこそできること。
パティスリーとの差別化や、美味しさを追求したオーナーのこだわりポイントのひとつだ。
作り置きせず、フレッシュでいちばん美味しい状態で提供するため、乳脂肪分の高い生クリームがたっぷりでもしつこさがなく、みずみずしいいちごの甘酸っぱさが口の中でひとつになり、さっぱりと食べられる。
絶妙な垂れ加減が麗しい…
中のクリームは固めの仕上がり。土台のスポンジもクリームと馴染ませており、密度があって食感がハッキリとしている。スプーンですくえるほどの柔らかさながらも、しっかりとした存在感もあり、満足度アップ。
お皿のフチに彩られたラズベリーソースを付ければ味変に。
カップ&ソーサーとティーポットもオリジナルで、ROUROUデザインの梅唐草が描かれたもの
選べるドリンクは「薔薇烏龍茶」を。
カップに薔薇の花が入っており、お茶を注ぐとクルクルと回りながら浮かんでくるのが楽しい。
ポットサービスで約2杯分提供され、時間が経つにつれて花から香りが広がり、薔薇の華やかさを最大限に味わえる。渋みが少なく飲みやすい烏龍茶は、コクのあるクリームと相性抜群だ。
オリジナルのティーポットセットはROUROUを印象付ける柄だけに、お客さんの中にはこのセットを求められる方もいるのだとか。
ティーポットは金継ぎをしながら大事に大事に使っている。
マストで買いたい月餅もROUROUオリジナル仕様
ハート型のパンダ月餅は冬季の人気商品。今季は終売。来季はぜひ狙って。
手土産にも喜ばれるのが、特注の焼き型で作られたROUROUオリジナル月餅。パンダ柄と蓮柄の2種類があり、それぞれ異なる味が楽しめる。
パンダ柄は冬季限定のチョコレート餡が入っており、あまり月餅では見かけないハート型が可愛らしい。
一方、蓮柄は栗あんで、まったりとした白あんに上品な栗の風味が広がる。
日本でも中国でもない、あなただけの特別な場所。
「いちごのショートケーキ」は数量限定。お昼には完売することも。
中華街の喧騒から離れているので、少し休憩したい時にぴったりの場所。
別世界へと誘う贅沢なひとときを、朧朧国の住人になったような気持ちで過ごしてみてはいかが?
SHOP INFORMATION
SHOP | ROUROU cafe |
---|---|
WEBSITE | https://cafe.rourou.com |
ADDRESS | 神奈川県横浜市中区山下町130番地12 |
TEL | 045-650-5466 |
OPEN | 11:00〜18:00(ラストオーダー17:30) |
CLOSE | 年中無休 |
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