こんにちは。すっかり寒くなって、今年はホワイトクリスマスにならないかなぁとひそかに思っているにしむーです。

この季節は、クリスマス仕様になった魅力的なお菓子たちがあちらこちらで微笑んできますね。
クリスマスと誕生日にはどうしてもホールケーキが食べたくなるのですが、ホールを完食するのはなかなか手強いもの。食べきれる(ひとりでも)ようなものはないかなぁと考えて、思いついたのが「マンディアンミルフィーユケーキ」。

「マンディアン」とは、托鉢(たくはつ)修道士のこと。チョコレートに4つの托鉢修道会の服装の色にちなんだナッツやドライフルーツをのせたものがお菓子の「マンディアン」です。ー「ボブとアンジー」より

チョコレートに好きなフルーツやナッツをちりばめたマンディアンを重ねて、ホールケーキのような見た目にしちゃいます。マシュマロフォンダンでおめかししたらばっちりクリスマス仕様!今回は全体をお花のイメージでつくってみました。

オーブンなどは使わないとっても簡単なレシピなので、お子さまともご一緒にどうぞ。

材料

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※写真と実際の量は異なりますので、分量は計ってお使いください。

このレシピでは直径9cmの型を使います。
■土台のタルト

・ビスケット……100g
・バター……50g

■チョコレート部分

・ブラックチョコレート……80g
・ホワイトチョコレート……160g
・ドライラベンダー……大さじ2(お好みで)
・製菓用抹茶……10g
・ストロベリーパウダー……2.5g

■トッピング(好きなものをお好きなだけ)

・ドライアップル
・スライスアーモンド
・白いりごま
・金箔
・ドライベリー

■マシュマロフォンダン

・マシュマロ……60g
・粉糖……120g
・アイシングカラー……適量

下準備

1)ドライフルーツなどトッピングするものを刻んでおきます

【ポイント】
大きめのフルーツやナッツは小さめに刻んでおきましょう。フルーツなどがゴロッと大きいと、重ねたときにアンバランスになってしまいます。

2)チョコレートを5mm角くらいに刻みます。

【ポイント】
まな板の上にオーブンシートを敷いて刻むと、ボウルに移すのも楽になり、まな板にもチョコレートがつきません。

つくり方

1)「マシュマロフォンダン」をつくります。マシュマロをさっと水にくぐらせて湿らせます。耐熱容器に入れて電子レンジへ。様子を見ながら30秒ほど加熱して溶かします。

2)ふるっておいた粉糖の半分をボウルに入れ、①の溶かしたマシュマロを移して混ぜ合わせます。ある程度混ざったら、残り半分の粉糖も入れて混ぜ合わせます。

【ポイント】
マシュマロがボウルにくっつかないように混ぜ合わせていきます。熱いうちに混ぜ合わせましょう。粗熱が取れてきたら手にオイルを塗って、こねるようにすると混ぜやすいです。ここでココナッツオイルを使うとほんのり風味がつくので、お好きな方にはオススメです。

粉糖を打ち粉としてふっておくと、さらにこねやすくなります。

3)粉っぽさがなくなったらアイシングカラーを混ぜ合わせます。好みの色に調整し、丸めてラップにくるみ、冷蔵庫で一晩寝かせます。

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4)ビスケットを細かく砕き、溶かしたバターを混ぜ合わせ、型にグッとおしこむようにして詰めていきます。詰めたら冷蔵庫で冷やしておきます。

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5)チョコレートを湯煎で溶かします。ブラックには食用のドライラベンダー、ホワイトは半量ずつに分け、それぞれ抹茶パウダーとストロベリーパウダーを混ぜ合わせます。このとき、ホワイトチョコはトッピング用に少量分けておきましょう。

【ポイント】
チョコレートを溶かすときは温度管理と水気が入らないようにすることで、口どけとテリのよいチョコレートに仕上がります。少し面倒に思える工程ですが、ここをしっかりやれば美味しいお菓子が待っています…!

湯煎は小さめのボウルにお湯をはり、重ねてお湯が底面につくくらいの大きめのボウルでチョコレートを溶かします。湯気が入ってこない、ピッタリはまる大きさのボウルがおすすめです。

50度くらいのお湯で、周りが溶けてきたらぐるっとひっくり返して全体を溶かしていきます。全体が溶けたらチョコレートの入ったボウルの底面を、水をはったボウルにあてて26度くらいまで一度冷やします。その後再びお湯にあててチョコレートの温度を30度くらいにします。この温度を保ちながら混ぜ合わせていきましょう。

6)⑤を④の型に流し込みます。

【ポイント】
チョコレートの層をよくばって厚くしすぎると、食べる時に割りづらくなってしまうので注意です。

7)好きなものをトッピングしていきます。トッピングができたら冷蔵庫で冷やしておきます。

今回はブラックチョコレートにドライアップル、抹茶ホワイトチョコには白ごま・スライスアーモンド・金箔、ストロベリーホワイトチョコにはドライベリーをトッピングしています。トッピング用に少し分けておいたホワイトチョコを使ってデコレーションもしてあげるとグッとかわいくなりますよ。

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8)マンディアンが固まったら3つを重ねます。

9)寝かしておいたマシュマロフォンダンでリボンを成型します。

粘土のように好きな形にできるので、子どもの頃を思い出しながら形をつくりましょう。

プレゼントボックスのようなリボン型にするには、薄く伸ばした生地を2cm幅×20cmくらいにカットしそれを3本つくります。3段重ねのマンディアンに十字になるようにカットしたうちの2本をのせます。

残りの1本はさらに16cmくらいと4cmくらいの2本にカットします。長い方をリボンの形に成型していきます。輪っかをつくり、折りたたんで、リボンらしくなるよう中央をへこませます。短い方でリボンの真ん中をぐるっくるめば完成です。

リボンを十字の真ん中にのせてあげましょう。

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ベースのチョコレートの味を変えてみたり、トッピングを変えてみたり、好きなようにできるのが楽しいマンディアンミルフィーユケーキ。

今回のレシピではお花をイメージしてトッピングをしたり、ブラックは食べているとラベンダーの香りがふわっと広がったり。1つ食べる度に新しい楽しさと出会えます。

メッセージやサプライズを仕込んでみてもおもしろいかもしれませんね。楽しいクリスマスのワンシーンを、このお菓子が彩ることができますように。