母から娘へ。大切な人に食べさせたい「プリンタルト」
「Dolce Mari Risa」が誕生したのは1996年のこと。オーナーのマリさんが「娘に食べさせたいお菓子を」と始めた家族経営のケーキ屋さんだった。雰囲気はアットホームで、ヨーロッパの田舎にある一軒家をイメージしたガーリーなインテリアに憧れる女子がどれほどいただろう。
「母から娘へ」というコンセプトはとても深い。つまり、いちばん大切な人に食べて欲しいお菓子。安全で上質な素材を使い、フレッシュで、しかも、愛情あふれるルックスのかわいらしさ。その想いは20周年を迎え、代表が娘のリサさんになった現在もしっかりと受け継がれている。
いちばん人気のある「プリンタルト」が誕生したのは10年以上前のことだ。サクサクのタルト生地にたっぷりのクリーム、そこに主役となるプリンをのせる。誰もが知っているおいしさを重ねた、ありそうでなかったお菓子である。
見た目からしてものすごくかわいく、そしておいしそう。フルーツをたっぷり使ったほかのケーキもとてもかわいらしいのだが「まずはこれ!」と指名したくなるのがよくわかる。
そして、食べてみればその実力にもうっとり。サクサクと軽やかで香ばしいタルト、コクのある生クリーム。そしてプリンは濃厚で、とろりとなめらかだ。タルトとプリンの間には水分がタルトにしみ込まないよう薄いスポンジが一層ある。それでも、なめらかなプリンの形を保ちながらタルトと同居させるのはさまざまな試行錯誤があったという。
タルトのサクッ!とプリンのとろ~りは、それはそれは見事に同居していて、香ばしさとまろやかさを一緒にいただく心地よさ。どちらも知っているおいしさなのだけれど、組み合わせれば新しい魅力がまた、生まれている。なんだかとっても幸せになる味だ。
さて、「Dolce Mari Risa」は20年という歴史がありながらも、最近はまた新しい事業で注目を集めているのだ。それがリサさんの代になって始めた「オーダーケーキ」。最近注目のジャンルではあるが、特に、これまでもケーキのデザイン性には定評があっただけに、「Dolce Mari Risaのケーキをオーダーできるの!?」と評判が高い。
スタッフ総出で作る繊細なオーダーケーキは、表参道という土地ならではのアパレルのパーティやウェディング、誕生日祝いにハーフバースデーと大活躍。「お祝いごとやパーティを開くシーン自体が増えているような気がする」という。
「かわいい」「おいしい」「安全」、そして、表参道という土地に密着しつづけてきた「Dolce Mari Risa」。今は娘のマリさんの時代になってますます成長を続ける一店だ。
SHOP INFOMATION
NAME | ドルチェマリリッサ(Dolce Mari Risa) |
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URL | http://www.maririsa.com |
ADDRESS | 港区北青山3-7-4 |
TEL | 03-3400-1245 | OPEN | 11:30~22:00 |
CLOSE | 無休 |
※他、臨時休業する場合があります