「ほんわか」というかわいい響きのお砂糖があります。漢字で書くと「本和香」。かわいいだけでなく、とても真面目につくられたおいしいお砂糖です。第2回はそのお砂糖を使った人気デザート「本和香糖のチーズケーキ」について、Café & Meal MUJIの開発担当の日向桃子さんに伺いました。
無印良品が本和香糖(ほんわかとう)にこだわるワケ
商品のネーミングにも入っていますが、「本和香糖」とはどういうお砂糖なんですか?
日向「本和香糖」は沖縄産のさとうきびでつくられたお砂糖です。
お砂糖というのは、上白糖やグラニュー糖などのように徹底的に精製してつくる「精製糖」と、原料にあるミネラル分を含んだままつくる「含蜜糖(がんみつとう)」に分けられます。「本和香糖」はさとうきび100%の「含蜜糖」で、ミネラル分を活かしたマイルドな味わいが特長なんです。また、一般的なお砂糖よりも甘みを強く感じるので、使用量を控えることもできます。どうぞ、試してみてください。
粒がさらさらとしていますね。“ほんわか”上品な甘さですが、コクがありますね。これ、店舗で購入できるのですか?
日向はい。どんなお料理にも合うので、私は自宅でも使っているんです。これでお料理すると、とてもおいしく仕上がります。
わたしはチーズケーキが大好きでいろいろとこだわりがあるのですが、本和香糖の「チーズケーキ」は好みの味です。チーズケーキにはレモンを入れるものが多いですが、これはレモンを使っていないので、チーズと「本和香糖」の甘みと香りをしっかりと味わえますね。
日向「本和香糖」は特に乳製品との相性がよくて、クリームチーズの味をまろやかにしてくれます。グラニュー糖だと味がちょっととがってしまうんです。
やさしい味なのに濃厚。食べ続けるたびにその深みにハマってしまうかんじです。メニュー開発ではどんなところに気を配られましたか?
“きゅっ”と詰まった濃厚感
日向ふっくらスフレ系から、ずっしり濃厚系まで、いろいろなパターンを作りました。
デザートは好みが分かれるもので、それぞれの方向性に正解があると思うのですが、チーズケーキは「今の自分がおいしいと思うものをお出ししたい」という気持ちを大切にして、企画会議で粘り、最終的にはきゅっと詰まった「やや濃厚系」に決まりました。
日向さんの粘りが実を結んだチーズケーキなんですね!
日向ありがたいことに、とても人気商品になって、店舗の負担を少しでも減らすために、この商品だけ工場でつくることになったんです!
人気になるのには納得ですね! 次は「本和香糖の焼きプリン」のお話を伺います。(つづく)
本和香糖 596円