グルメ通もうならせる、星付きフレンチレストランの完全予約制スイーツ
「ランベリー ナオト キシモト」は、Cuisine Naturelle(キュイジーヌ・ナチュレール)を提唱する岸本直人シェフの哲学を体験できるレストラン。
天然素材への徹底的なこだわりと熟練の技術が高い評価を得、9年連続でミシュランの星を獲得している名店だ。
なかでも、知る人ぞ知る人気商品が、オリジナルのクグロフ。
元々はミニャルディーズ(コースの後に出される小菓子)としてコース内でのみ提供されていたが、あまりの美味しさに「持って帰りたい」というお客様が続出。ラブコールに答えて、持ち帰りの他、通信販売も始めるに至ったという伝説の一品だ。
そもそもクグロフとは、フランス・アルザス地方に古くから伝わり、マリーアントワネットも愛したと言われる伝統菓子。岸本シェフは、持ち前のクリエイティビティを最大限に発揮してこのクグロフを大胆かつ繊細に再構築。
砂糖は徳島産の和三盆、洋梨のコニャックは「ポワール・ウィリアムス・オー・コニャック」と「マスネ・オードビィー・ポワール」という2種の銘柄を独自にブレンド。ドライフルーツではなくクルミを使用し、香り高く焼き上げている……と書くと順調な行程のようだけれど、究極の味に行き着くまでの道のりは実にドラマティック。
「こんなに繊細で上品な砂糖は他にない」と岸本シェフが惚れ込んだ和三盆の岡田精糖所からは、「量が限られているため定期的には卸せない」といったん断られたものの、シェフがクグロフを持参して徳島まで足を運び、「この和三盆でなくてはこの味にはならないんです」と説得して無事に安定した供給を得ることができたというエピソードが。
さらに、洋梨のコニャックも、数えきれないくらいの試行錯誤の末、3ヵ月後に運命的に発見したという究極の組み合わせなのだ。
「ただの美味しい」では終らない究極の味を求めて
和三盆を始め、日本の素晴らしい食材の数々が、後継者不足や安さ重視の流通を始めとするさまざまな理由でどんどん姿を消して行っているという。
自然の恵みへの敬愛と尽きせぬ探究心、そして美しき食文化を担う料理人としての使命感。「ただの美味しいでは終らせたくない」「本物の良さを伝えていかなくてはいけない」。
真の美味しさを求めて日本中を飛びまわる岸本シェフの言葉は、実に切実な響きを持って迫ってくる。
そんなシェフの哲学が詰まったクグロフは、上品で繊細な大人の味わい。練り込まれたキャラメルのコクと、くるみのザクザクとした食感のハーモニー。ふわりと立ち上がる芳醇なリキュールの香りに、すっきりとした上品な和三盆の余韻が後を引く。表面を包むアイシングの、シャリっとした舌ざわりもたまらない。
自分が今まで味わったクグロフというものの概念を軽やかに超えていく。百貨店の催事で一日200個を売り上げたというのも納得の、スペシャルな美味しさだ。
数が限られているので、確実に手に入れたければ3日前までに予約を。定番のクグロフのほか、桜、レモン、栗など、季節ごとのスペシャルクグロフも定期的に作っており、発表を待ち望むファンも多い。妥協を許さないシェフの愛と信念が詰まった究極のクグロフ。ぜひ、大切な人といっしょに召し上がれ。
クグロフ ペア(直径14cm) 2000円
SHOP INFOMATION
NAME | ランベリー ナオト キシモト 南青山(L'EMBELLIR Naoto Kishimoto) |
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URL | http://www.lembellir.com/ |
ADDRESS | 東京都港区南青山5-2-11 B 1F |
TEL | 03-6427-3209 | OPEN | 11:30〜14:00(L.O.)、18:00〜21:00(L.O.) |
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