「大福」ひと筋、35年

1981年の創業以来、原宿で豆大福を作り続けて35年。売り切れ次第終了の豆大福を求めて、朝8時半の開店と同時にひっきりなしにお客さんが訪れる。

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生まれも育ちも原宿のご主人・大橋正文さん。大学卒業後「どんな状況でもぶれない生き方がしたい」と、ものづくりの道を選んだ。飲食店でのアルバイトを経験後、虎ノ門の老舗和菓子屋「岡埜榮泉」に就職。当時こしあんを使った豆大福が大人気で、その味に衝撃を受けたという。

「これを原宿でやったら名物になるんじゃないか」と、両親が営む洋服店の隣に、豆大福のお店を開店。以来、商品はほぼ豆大福のみ。毎日毎日、今でも手作業だけで豆大福を作っている。

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毎朝5時、仕込みがスタート

餅米をふかすところから、大橋さんの1日ははじまる。午前中は、ひたすらお餅をついて餡を包んで、そのすべてが手作業だ。そして午後は、8時間かけて翌日のこしあんを仕込む。毎日この繰り返しだという。「これが商い。飽きたらやめるだけ」その大橋さんの言葉が、なんだか妙に心に響いた。

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自分の感覚を信じて、ひたすら作る

「国産のみかげ石とけやきの木でできた杵。餅をつくのは、この組み合わせが一番。ちょうどいい温度が保たれるんです。他の木だといい具合に熱が抜けなくて、いつまでも熱いまま。昔の人の知恵、感覚は本当にすごい」と大橋さんは話す。

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お餅はすぐかたくならないよう、水をたっぷりと含ませながらしっかりとつく。かなりの力仕事だ。

大橋さんの豆大福にレシピはない。こしあんは、修行したお店で覚えたもの。あとは日々作ることで、いつ火をとめて、どのタイミングで混ぜて……。手、鼻、目で見て感じて、とにかく毎日作り続けるのだ。

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大福にはじまって、大福に終わる

大福にはじまって、大福に終わる。和菓子業界ではそう言われているそうだ。つまり、やさしいものが一番難しいということ。まさにシンプル イズ ベスト。飽きがこない味だからこそ、ブームがきてもこなくても、いつまでも愛され続けるのだとしみじみと感じた。

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商品リスト
豆大福
216円