ハーゲンダッツ特集、インタビュー第9回は、クランチークランチを代表する人気フレーバー「バニラチョコレートアーモンド」。香り高いバニラ、口溶けの良いチョコレート、そしてザクザク食感のアーモンド。企画開発担当・武田悠介さんに、開発のエピソードをうかがいました。
・第1回 ミニカップ バニラ
・第2回 ミニカップ ストロベリー
・第3回 ミニカップ グリーンティー
・第4回 ミニカップ 紫いも
・第5回 ミニカップ マカデミアナッツ
・第6回 クリスピーサンド キャラメルクラシック
・第7回 クリスピーサンド 抹茶フォンデュ
・第8回 クリスピーサンド ロイヤルミルクティー
食感の決め手はフライドアーモンド
武田「バニラチョコレートアーモンド」は、名前の通りバニラ、チョコ、アーモンドという定番の素材を合わせたもの。2014年4月に、バータイプのアイスクリーム「クランチークランチ」の第5弾として発売されました。いまではすっかりクランチークランチを代表するフレーバーとしてご好評いただいており、男性のお客さまにもファンが多いのが特長です。
バニラとチョコといえば、シンプルかつストレートなおいしさで、アイスクリームバー好きにはたまらない永遠の黄金コンビ……。さらに、表面を覆うアーモンドのごつごつ感がたまりません!
武田「クランチークランチ」という名前は、ザクザク、カリカリ、と言った食感を意味する言葉なのですが、この商品ではそのザクザク感をアーモンドで表現しました。シロップで煮詰めたキャンディングアーモンドを、ローストではなくフライ加工にすることで、より香ばしくカリッとした食感に仕上げました。アーモンドに押されて破けたりしないように、内袋はやや厚めにつくってあるんですよ。
パッケージの厚みにも影響を与えるザクザク感なんて、凄すぎます……。中のバニラアイスクリームは、ミニカップのものと同じですか?
武田味は同じですが、噛みやすいように調整しています。ミルクチョコレートコーティングは、バニラアイスクリームとの相性を考えて、カカオ本来の風味を楽しめるややビターな味に仕上げました。
定番の素材の組み合わせだからこそ、ハーゲンダッツならではのこだわりがたっぷりなのですね。何度でも食べたくなる飽きないおいしさで、リピーターが多いというのも心から納得です。
ハーゲンダッツがいちばん売れる月は?
それにしても、厚みのあるフォルムといい、ザクザクの食べ応えといい、紙の箱に入っているぜいたく感といい、頑張った日のご褒美として、お部屋でゆっくりと味わいたくなるような特別感がありますね。
武田ありがとうございます。おっしゃる通りで、クランチークランチに限らず、ハーゲンダッツのアイスクリームは「暑いから冷たいものが食べたい」というより、「自分へのご褒美として食べたい」「ちょっとぜいたくなスイーツタイムを家で楽しみたい」という目的でお求めくださる方が多いんです。年間でいちばん売れるのは、夏ではなくて、実は「12月」なんです。
ええーっ!意外!……いや、やっぱり意外じゃなくて、すごく納得のいくデータのような気もするような……。確かに、年末年始はイベントなど人が集まる機会も多いですし、なにより、寒い日に部屋の中でいただくハーゲンダッツは至福の味ですよね。
大切なお客さまが家に来る前は、ハーゲンダッツのアイスクリームをいろいろと冷凍庫に揃えておくのが習慣になっていますし。夏はもちろんですが、今年の冬もたくさんお世話になりそうです。(つづく)