【横浜・本牧】温め続けた夢を実現!「焼き菓子工房 gourmet et gourmand」
フードイラストレーター
まるやまひとみ
2024年5月9日、店主がラッキーナンバーとする「9」のつく日にオープンした「焼き菓子工房 gourmet et gourmand(グルメ・エ・グルモン)」。
横浜・元町への憧れから、長年元町のカフェなどで働き、独立。
大通りから外れた場所ではあるが、元町に近い本牧で見つけたこの場所こそ、自分が思い描いていたお店の形にぴったりと当てはまった。
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税込です。
目次
特別なお菓子ではなく、毎日食べたいお菓子を作る
明るいグリーンと黄色の壁。裏通りだからこその、出会った時のワクワク感。
「こんなお店を作りたい」と、製菓学校に通っていた頃から思い描いていた。
学校の先生に教わった“グルメ・エ・グルモン”(フランス語で「おいしいものをたくさん食べる」といったニュアンスの言葉)をお店の名前にしよう。
お店のロゴには、大好きなりんごのモチーフをあしらったものがいい。壁の色や天井の色も、学生時代からすでに構想はできていたという。心に響いた言葉、好きな色やモチーフ、そして数字。
想像の中で育んできた夢の木が、本牧の地でついに赤い実をつけた。
扉を開けると目の前には大きなりんごの木。友人に描いてもらったという大作だ。
明るく優しい雰囲気の店内。木の枝がショーケースを指さすように、来店者を自然と誘い込む空間が広がっている。
タルトやパイ、クッキーなどの焼き菓子をメインに、フレッシュな生菓子も揃う。
お菓子は好きだけれど、実は甘いものはあまり得意ではなく、作って誰かに食べてもらうことが好きだという店主。
甘すぎたり、くどさがあるものが苦手な方でも、繰り返し食べたくなるようなお菓子を届けたいと考えている。
特別な1日のためだけでなく、毎日食べたくなるお菓子を目指しているのだ。
その時のおいしい果物を選んでケーキに仕立てる。
レシピは試行を重ね、独自に改良しながら自分好みの味を追求。
タルトは焼き込みタイプとフレッシュタイプで生地を使い分けるなど、細部にまで工夫を凝らしている。
特に目を引くのは、旬の味をごろっと乗せたフレッシュフルーツのタルト。店主自ら目利きしたフルーツを使用しているため、完璧な食べごろで提供されている。
その鮮度は抜群で、味も香りも格別だ。
ベイクドチーズケーキ、レモンのタルトなどが定番で並ぶ一方、キッシュなどの気まぐれメニューが登場することも。
店頭に並ぶケーキは日によって異なるので、来るたびに新しい出会いがある。
おやつとしてだけでなく、日々の糧となるように
焼き菓子はオリジナリティのある味と形でやみつきにさせる。
クッキーやサブレはわずかに塩を効かせ甘さを抑えている。
しかし、この少しの塩が素材の持つ甘みを引き立て、豊かな香りと相まって、一度食べ始めると手が止まらなくなるほど。
気軽につまめるサイズ感とポリポリとした食感は、お酒のおつまみとしても好評だ。
日持ちもするので、ケーキと合わせてぜひ食べてみてほしい。
店主の思いが表れた、優しい気持ちにさせるケーキ(イラストあり)
illustration by まるやまひとみ
今回いただいたのは
●フレッシュフルーツのタルト(白桃) ¥580(税込)
●エクレア ¥480(税込)
この日の白桃は、とても甘く繊細な食感。
パートシュクレにアーモンドクリームを敷き詰め、しっかりと焼き込んだ歯応えのあるタルト。
そこに旬のみずみずしさを持つ、生クリームとカスタードクリームがしっとりと馴染み、土台の香ばしさと爽やかさが絶妙なバランスだ。
全体の甘さを抑えることで、フルーツ本来の味が際立ち、フレッシュさがダイレクトに口に運ばれる一品だ。
思い出の詰まった味が、今度は誰かの思い出の味になる。
エクレアは、スタイリッシュなフォルムに艶やかなチョコレート。
カスタードクリームに生クリームを合わせ、重くならない配合で仕上げている。
このエクレアには、店主にとって特別な思い出があるという。
小さい頃に読んだ本に載っていたエクレアがおいしそうで、お小遣いを握りしめ近所の洋菓子屋さんに買いに行ったのだとか。
そんな自分のように、子供がお小遣いを持って買いに来てくれるような、親しみやすいお菓子屋さんでありたいという想いが込めている。
ストックしておきたくなる焼き菓子たち(イラストあり)
illustration by まるやまひとみ
●リンゴのパイ ¥380(税込)
りんごの木から舞い落ちた葉が、そのままパイになったかのような美しい模様。
層が重なりあうことで、心地よい歯触りを楽しめる。そして、甘酸っぱいりんごが中からごろごろと溢れ出す。
大きすぎないので朝食にもぴったり。
シナモンが濃厚に香るコンポート。
りんごのジューシーさとバターの風味が絶妙に調和している。しつこさはなく、リッチな味わいがしっかりと感じられる。
トースターで軽く温めると、サクサク感が増し、フィリングもとろとろに仕上がる。
フィナンシェはプレーンと抹茶の2種類。
どのお菓子もとてもシンプルながら、その中にきらりと個性が光る。
フィナンシェはバターを強めに焦がしており、癖になる後味が特長。
オーバル型で焼くことで、生地に厚みが生まれ、風味がしっかりと閉じ込められている。
そのため、抹茶フィナンシェも香りが鮮やかだ。
レモン風味のアーモンドクッキーは、口の中にすっと漂う爽やかさがたまらない一品。
ごまのサブレは白ごまと黒ごまの両方が入っており、食べるたびに香ばしさが弾ける。
店主の「好き」「食べたい」という気持ちが、いくら食べても食べ飽きることのないおいしさを生み出している。
ギフトボックスもあるのでプレゼントはもちろん、自分へのご褒美としてもおすすめ。
幸運を引き寄せる七色の鳥に見守られながら
木に留まる七羽の鳥。それぞれ違う色なので、全て見つけられたら幸せになれるかも
人生をハッピーにさせるという黄色の壁。その壁に描かれた鳥は七色に描かれている。
「7」は幸運を呼ぶといわれている数字。
店主の明るい笑顔も加わり、小さなお店の中には、幸せのエネルギーが溢れているようだ。なんだかこちらの運気まで上がりそう。
そんなことを思いながらおいしいお菓子を食べると、心も体も満たされ、疲れもどこかに吹き飛んでしまった。
ぜひあなたも「グルメ・エ・グルモン」のおいしいお菓子をたくさん味わい、日々の糧や明日への活力にしてみてほしい。
SHOP INFORMATION
SHOP | 焼き菓子工房 gourmet et gourmand(グルメ・エ・グルモン) |
---|---|
WEBSITE | https://www.instagram.com/gour_metgour_mand |
ADDRESS | 神奈川県横浜市中区麦田町3-89-1産友ビル麦田町102 |
TEL | 070-9149-3004 |
OPEN | 12:00〜18:30 |
CLOSE | 火曜日(不定休あり)※スケジュールはInstagramにてお知らせ |
人気の記事
-
【2024年】「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫」|話題のスイーツと会場レポート!
CAKE.TOKYO編集部
-
【東京・神楽坂】新食感!ピザ窯焼き「ナポリドーナツ」が楽しめる「ダコー?神楽坂」がオープン!
CAKE.TOKYO編集部
-
【2024年版】エキナカで手に入る!JR品川駅でおすすめの手土産スイーツ5選
CAKE.TOKYO編集部
-
【京都】国内最後の出店「アマムダコタン京都」限定、新作パンをチェック!
CAKE.TOKYO編集部
-
【東京・お茶の水】大人気ベーカリーの2号店「ダコー 」はエンターテインメントなベーカリーカフェ
CAKE.TOKYO編集部
おすすめ記事
-
【お取り寄せ】ふんわり軽い、まろやかクリームの「中津菓子かねい」の「くりーむどら」
CAKE.TOKYO編集部
-
【ショートケーキの日】テーブルの上に広がるおいしい幸せ。「tables cook & LIVING HOUSE(タブレスクックアンドリビングハウス)」
フードイラストレーター
まるやまひとみ
-
【東京・世田谷代田】北海道の恵みが詰まったパンが堪能できる!「十字屋製ぱん所」
旅するパンマニア
片山智香子
-
【お取り寄せ】ちょっとした贈り物にも!おやつにぴったりな抹茶スイーツ
CAKE.TOKYO編集部
-
【神奈川・大和】秘密にしたいカフェ&バー「HYGGE(ヒュッゲ)」で愉しむ大人の時間
シネマティックな日常を切り取る写真家
misa